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On Your Mark  作者: 紗斗美
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§03.Clue

以外にも更新する事ができましたのでいつも通りの駄文を投稿しようと思います。前回進展がありませんでしたが、今回もまた全く進んでいません。はい、全くです。それと、前回のタイトル訳は“発見”です。そして何故か今回は無駄に会話文が多いので誰の発言なのかごちゃまぜになると思いますが、それは読んでいらっしゃる皆様にお任せ致します。話し方の特徴があれば書きやすいのですが、なかなか出来ません。そんなの嫌だとお思いの方は回れ右でお願いします。

「で?」

「だから、何度も言ってるだろ!よーく、聞けよ!もう言わないからな」

「分かった分かった。よーく聞くから、もう一回分かりやすく説明してくれよ。トウヤ」

ほとほとに呆れたトウヤが今日で何度目かの突撃作戦を相方に説明する。

場所は国総とは打って変わって、ガヤガヤと話し声や笑い声やらが飛び交う居酒屋。そのカウンターで二人は先の作戦会議…のはずだった。しかし、焼き鳥を頼んだケンスケがビールを追加と言い出し、ジョッキで二杯煽った末に出来上がってしまっていた。

「いいか、入口は今回視察に行った所とは別に大きな“穴”が存在する。そこから、飛行車両を出して夜中に奇襲をかける。向こうは武力行使で反撃してくるだろうからこっちも人員を増やし、抵抗するようなら銃器戦をかけるしかない。ここまでで分からない事は?」

真剣な面持ちで先ほどと一字一句変わらない説明をする。

「ん~、なんで奇襲するのにそんな人員を割くわけ?」

「はぁ?いいか、俺達がイグホーストに行った日に相当な人数の信者がお出迎えしてくれただろう」

「うん、うん」

「その数に対する妥当な配偶だよ」

焼き鳥の櫛を咥えて頷くケンスケに溜め息を落とし、トウヤは続ける。

「それで、“上”からの指示ではカルト教団の施設、つまり聖NOVA'Sの施設を襲撃せよ…と」

「なるほど」

「実行は明後日。それまでに心の準備をして置く様にってシーラが言ってただろ?」

「シーラがね…あいつ固いトコがあるから気難しくて俺嫌い」

「根はいい子じゃないか、素直で明るくて」

「それはトウヤの前だけだぞ」

「そうなのか?」

「そうだろ、誰が見ても一目瞭然だ。猫被って、ニコニコ媚売ってんの気付かねーの?この前もお前宛てに花束送って来たじゃねぇか」

「あれは、射的大会で一位だったからだろ?」

「いーや、愛の告白の下準備ってか」

「なんだよそれ」


長々と話し込んでいた二人はそろそろ店閉めだと店長に言われ勘定を済ませた後、日の沈んだ暗い夜道を歩いていた。そして飲み過ぎた一人が突然ピタリと歩みを止める。

「なぁ、気付いてる?」

その問いに何をと聞き返す前にトウヤも理解した。

「…つけられてる。つーか、酔っぱらってたんじゃないのかよ」

まだまだいけますよ、とジョッキを持つ仕草を上下に繰り返せばトウヤに苦笑いを返される。そうして視線を電柱の陰に送れば、そこから覆面した人間が襲いかかってきた。

「誰だ、てめぇ。狙う目的は?」

ケンスケの声に顔をしかめたのは相方だった。

「その法衣…まさか」

聖NOVA'Sの手の者か、と言おうとした口を閉ざす。目前数センチの所を横に掠めたのは一本の小刀。

「話してる途中だっての…」

体勢を整えた後、小刀を構える襲撃者に向かって足蹴を食らわせ、側に落ちていた鉄パイプを投げつける。一気に間合いを詰め、足を払うと目の前で大きくバランスを崩し倒れる刺客にケンスケが後ろ手に手錠を掛けて一件落着となる。

「ったく、どこの回し者だ?俺達を襲うたぁ、勇気あるじゃねぇか」

ケンスケのおちょくるような声が辺りに響く。

「我々は、カルゴット様の命により任務を行う。無能な貴様等とは格が違うのだ」

面を覆う布の為か、声がはっきりとは聴こえず自然眉間に皺が寄る。

「カルゴット?」

「我々を地下に追い遣ったのは紛れも無い、貴様等悪しき人間のせいなのだ」

「お前も人間だろ?自分らだけが高等な生き物だとでも思ってんのか」

ケンスケの尤もな発言に感心しながらも続きの言葉に耳を傾ける。

「カルゴット様は我々に力を与えてくれたお方だ。あの方は“光”を見つけた、崇高な方なのだ」

そう言うと僅かにマスクの中が動く。

「あの方こそ・・・神の・・・だ」

プツリと何かが切れた様に動かなくなった襲撃犯を見て驚いた二人が確認すると、舌を噛み切ったのか既に物言わぬ骸と化していた。

「情報を漏らさない為の手段…か」

「こりゃあ、奥があるな」

残った二人の頭に先程の言葉が浮かぶ。

「カルゴット…か。聖NOVA'Sと関わりがあるかどうかを聞くつもりだったが…これは、間違いなく」

「クロだな」

これでまた仕事が増えたとケンスケは溜め息を吐き、トウヤは連絡を取り処理班を呼んだ。

そして一人この只事ではない今回の事件に少しずつ違和を覚え始めているのだった。

タイトルは“手掛かり”です。進みませんでした。次回も進まない気がします。一日一日の変化を書こうとすると、全然進展が無いですね。もう少し時間の進みを早くしたいと考えています。何か素敵なアイディアがあれば嬉しいです。

それでは§03お読み頂き有り難うございます。

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