手作りご飯
土曜日のお昼。
俺は緑のエプロンをして、キッチンにいた。
「ー今日はコロッケを作るぞ」
新じゃがいもの季節なので、ほくほくできるはずと期待する。
まずじゃがいもの皮だが、包丁の背の部分を当てて、こすっていく。
「…うわ。面白いように、とれていくよ」
皮が薄いので、途中で水で流しながら、作業を進めていく。
「よし!! じゃがいもの皮むきは終わり!!」
張り切った声を出すと、次はじゃがいもを茹でることにする。
水から茹でるので、鍋に水を入れて、じゃがいもを小さく切ったものを入れていく。
大きいままでもいいのだが、時間がかかり過ぎるので、小さく切ったのだった。
「…その間に」
鍋に蓋をし、早く沸騰させるようにすると、冷蔵庫から玉ねぎと合いびき肉を取り出す。
玉ねぎは皮を剥き、みじん切りにするのだが、目にしみて涙がこぼれてくる。
「痛っ」と言いながらも、何とかみじん切りにすると、油をひいたフライパンの中に入れていく。
合いびき肉も一緒に入れ、炒めていく。
「うわ、美味しそう!!」
玉ねぎはしんなりしたらで、肉に火が通ったら、終わりだった。
炒め続けること数分。
ちょうどいい炒め具合になったので、塩胡椒を入れる。
お好みの量でよく、下味ができれば完成だった。
「えっと…じゃがいもは」
すでに沸騰しており、竹串を用意する。
1つに刺してみると、新じゃがいもだけあって。茹であがるのが早かった。
もういいかなと思い、火を止めて、ザルを用意する。
そこにじゃがいもと湯を流し込み、よくきると、また鍋に戻す。
火をつけると、水気をきるように、軽く炒めていく。
シューという音とともに、じゃがいもがほくほくになっていく。
そろそろかなと思い、火を止めると、マッシャーで潰していく。
まだ熱いので、気をつけて進めていく。
形があるよりはないほうがいいので、マッシャーで細かく潰していく。
「よし、できあがり!! あとは肉と玉ねぎと合わせて…」
鍋の中に炒めたものを入れ、混ぜていく。
良い香りがふわりと鼻を刺激し、味見したいが、まだだった。
手が熱くならないように、冷ましていくと、丸められる温度となる。
「俵型にして…」
少しまだ熱かったが、俵型にすると、バットの上に並べていく。
全部終わるまで丸めると、今度は小麦粉と卵とパン粉を用意する。
形が崩れないように、小麦粉をまずつけ、次に卵を溶いたものをからめると、最後にパン粉をまぶす。
できあがったものは、バットに入れ、やはり並べていく。
手が小麦粉やパン粉で太くなるので、水で途中、流すと楽になる。
「あとは油で揚げるのみ!!」
フライパンに油をたっぷりいれ、適温になるまで待つ。
その間、使った道具を洗い、しまっていく。
菜箸で温度を確かめると、まだだった。
なので、ひと休みということで、きゅうりにマヨネーズをかけたものを食べる。
「あ、美味しい!! マヨネーズ、最高!!」
パリパリと食べていくと、菜箸を油の中に入れる。
シュワっという音とともに、泡がついたので、少し火を弱火にし、早速、コロッケを入れていく。
「キツネ色、キツネ色!!」
早く、早くと出来上がりが楽しみだった。
目をきらきらさせ、コロッケの色が変わるのを眺めていく。
裏の色を見てみると、良い色に揚がっているので、反対にひっくり返す。
そちらの面も茶色になるまで揚げると、バットに乗せていく。
残りも同じように揚げていくと、汗が浮かんでくる。
しかし揚げ物を調理するのは嫌いではなかった。
次々と手際よく進めていくと、最後の1個をバットに乗せる。
「完成ー!! やったあ!!」
両手をあげ、大喜びする。
あとは後片付けのみなので、油を油こし器に入れていく。
全部入れると、キッチンタオルで、フライパンの油を吸い取り、環境に優しくする。
あとは普通に洗っていき、後片付けを終わりにする。
「そうだ!! せん切りキャベツとミニトマト」
冷蔵庫から慌ててキャベツを取り出すと、細かく洗い、せん切りにしていく。
皿を3枚用意し、キャベツとミニトマト、それに揚げたてのコロッケを乗せていく、
「よし!! Xにのせようっと」
スマホを持ってきて、写真を撮ると、「今、作りました」とコメントをつける。
それからとあるところに、電話して聞いてみる。
「あ、俺。あのさ、コロッケを作ったから、食べに来ない?」
もちろん、と返答があり、これからお客さんが2人来る予定だった。
「ソース、ソースと」
冷蔵庫から用意し、炊飯器を確認すると、3人分はありそうだった。
ソースをテーブルの真ん中に置くと、その隣にマヨネーズを並べる。
ーマヨネーズは俺専用。だって、美味しいから、我慢できないんだもん!!
ジュルっと唾液が出てくる。
早く来ないかなと時計を気にしていると、チャイムが鳴る。
「はーい!!」
急ぎ足で玄関に向かったのだった。




