第二話 俺のステータスおかしくない?
おもしろ異世界ファンタジーです。ぜひ、ご期待ください
「...」
「...」
「お帰りください...」
「ちょっと!?待ってくれ!
これは何かのバグだ!おかしいだろ
全部のステータスが1なんて!」
「いや!私も見たことありません
攻撃力、防御力、スピード、ライフの
レベルが全て1の人なんて!」
さぁ、今何が起こっているのか
説明しよう!
時は遡ること10分前
俺こと柳ハイトは近くの町外れたギルドに着いた。ギルドの内はとても賑わっていて、魔法の使いの人や剣を持った人、右手に包帯を巻いてる人など色々な人がギルドの席に座っていた。
俺はさっそくギルドの受付の人に話しかけていた。
「すみません、俺魔法使いになりたいんどすけど」
「あ!魔法使い希望の方ですね...少々お待ちください!」
彼女は少し焦った様子で何かを取りに行った。多分新人さんなのかな?
少し待っていると、彼女は戻ってくる
手には水晶玉のような丸い球体を持っていて、俺にこのような事を話してきた
「では、この水晶に手をかざしてください」
「えっと、これはなんですか?」
俺が質問をすると、簡単に説明してくれる
「これはステータスを見る魔道具で、戦闘職に付く限り、ステータスを冒険者カードに載せないといけないんですよ」
人は生まれつきステータスは100以上あるらしく
俺は現世でも運動神経抜群だった
予想は大体1000ぐらいだと思っていた
ちなみにカンストは9999らしい
なのに..なのに..
「さぁ!俺の最強ステータスの結果を言ってくれ!」
というと、彼女は困った顔を浮かべ...気まずそうにこう言った
「1ですね...」
「今なんて?」
「1と言いました。」
「なんのステータスが?」
「全部です!」
「...」
「...」
そして今にいたる
「あなたよくここまで生きてこれましたね!?!?体力も一ということは階段落ちただけでも死ぬレベルですよ!?」
「はぁ?!?嘘だろ」
でもなんで...って
その時、俺の頭に雷のような電波が迸る
......思い出しちゃった
天界にて
「それじゃあ!良い異世界ライフを!柳ハイト」
「はい!行ってきます!!神様」
俺が異世界転生される瞬間
わずかに焦った神様の声が聞こえた
「あ、やべ。縛りプレイモード押しちゃった。僕が天界から降りる時に異世界をもっと!もっとぉぉ!激しく!!厳しくしたいように作ったボタンだったけど...まぁ良いか...」
あのクソ神!!!ただのドM変態オヤジじゃねぇーか!
今度あったら、ぶん殴ってやる
「どうにかして
魔法使いになれませんか?!?!」
「ダメです!レベル1は流石に..」
「嫌だ!嫌だ!俺は魔法使いになるんだ」
俺は強引でも魔法使いになろうとして
ギルドの人で取っ組み合いをしていた。
スタッスタッ
誰が歩いてくる音がする。その音はギルドの玄関からこちらに向かってきていて...
「まぁまぁ、良いじゃないか」
あるフードを被った男が
俺たちの仲裁をするかのように話しかけてきた。その男は体の周りには5本の剣が常に宙を舞っており、とても強そうだった
「貴方は...誰ですか?」
知り合いかと思ったのだが、見る限り違うらしい
「がクゥ、覚えてないのかい?」
「いや!分かりませんよ!
そんな、全身黒ずくめの人が来ても!」
そりゃあそうだな
ちょっと残念そうに頭を下げながらも
気を取り直し名乗る
「ソードマスター世界5位の
アグルだよ!」といいフードを上げる
顔があらわになり、受付の人はその顔に見覚えがあるようだ
「あの、アグルさんでしたか!
分からないので、黒ずくめはやめて下さい」
どうやら、アグルというやつはこの世界で5番目に強い剣士らしく、いつもギルドに顔を出すで有名らしい。そのためいつもギルドに魔王軍が攻め込んだりしないとか...
受付の人は仕切り直しという顔で言った
「で、なんですか。貴方も理解してるはずです。ステータスが1だとどれだけ無理なことか」
「あぁ、勿論理解しとるとも
ステータス1だと、そもそも戦闘がまともにできるわけないし
ちょっとデカい石を投げられたぐらいでも致命傷だ」
「じゃあ、なんで..」
アグルと名乗った男はドヤ顔で言った
「君はこの人の魔力を見たのかい?」
「あ!そういえば..すみません。ステータスの雑魚さに気を取られていて」
「おい、本人いるんだが」
魔力は異世界系でもあるように
魔法や技を使うためのエネルギーだ
(たのむ!魔力だけは高くあって欲しい)
そうして、アグル、受付の人、俺の全員が注目する
自分のステータスの端にある、魔力量を
(分かってるよ!どうせ1なんだ..ろ?...)
「えぇぇぇ!!!」
「えぇぇぇ!!!」
俺とギルドの人は声を揃えた
だって、俺のステータスの端に書いてあったのは
「魔力♾!?!?!?!?!?!?」
「魔力♾!?!?!?!?!?!?」
「もぉ、弱いのか強いのか分からなくて、頭がふらついてきました。人生で初めてです」
よほど、すごかったのかギルドの受付の人は膝をつかせていた
これはビックリすぎる。
神様、たまにはやってくるじゃん
俺たちが驚いていると、先ほど名乗ったアグルというやつが再び口を開ける
「ちなみに、こいつはスキルポイントもよく見てみれば高い」
再びステータス画面をスクロールし、スキルポイント画面を見てみる
最初のスキルポイントの平均は20〜30当たり、しかし俺は100ポイントもあった
「貴方...変わり者ですね」
「好きでなったわけじゃないからな」
そう、元といえばあのポンコツクソジジイのせいなのだ
ただ、俺の経験でいけば魔力は魔法を撃つために必要なポイント。
(これが♾ということはある意味チートなのか?)
あと、不思議に思ったのが...
「あのーアグルさん。なんで俺の魔力が凄いって分かったんですか?」
アグルは自分の目が隠れている右前髪をかきあげ、見せつける
「トップに近い実力を手に入れると、自分だけの特殊な目が開眼するんだ」
「その目の基本的な技として「透し」という技がある」
「透し?ってなんだ?」
俺がそう聞くとアグルは答える
「通しは相手のステータスや魔力を見れるという技だ」
「なるほど」
レベルも上がればそう言うことをできるのか
気を取り直し
本来の目的を思い出した俺は受付の人に聞き直す
「あの〜普通に魔力が♾もあれば
ステータスが一でも頑張れるんじゃないでしょうか」
「まぁ、それもそうかもしれませんね...」
と、気を取り直し再び話し出す
「では、ここにサインを入れて登録をお願いします。」
すると、俺の目の前の空間からモニターが出てきた
「分かりました!」
俺は言われた通りで手順を進める
名前を書き、性別を書く
最初にやってることは大体日本で言う
個人証明書を登録しとるのと同じだ
「よし!」
俺が終わった合図を出すと受付の人は言う
「それでは、こっからは役職決めます」
「勿論!魔法使いで」
無論即答だ。生きてる時からの夢だった
ここで叶えられてすごく嬉しい
ウキウキのまま次の質問に答えた
「では、一般的に攻撃専門かサポート専門かで分かれるんですけどどちらします?」
「俺は無双をしていんで、攻撃専門で!」
俺が自信満々に告げると受付の人は軽く息をつき
「聞いたところ悪いんですけど、あなたのそのステータスじゃ攻撃専門は厳しいと思いますよ」
「どれくらい厳しい?」
「そうですね..一匹の蟻がゾウに勝つくらい?」
「すみません!攻撃専門やめます!」
流石に前世自殺したとはいえ、死ぬのは嫌だし、そんな無謀なことはしたくない
「じゃあ、サポート専門ということでそこの決定ボタンを押してください」
モニターから大きく決定ボタンが出てきて
俺はそれに手を伸ばし押す
「では、最初のスキルポイントを使い何を覚えますか?」
「そうだな...」
俺は少し考える素振りを見せ、やがてこう言った
「シールドで!」
「シールドですか...」
ギルドの人は少し考える素振りをした
(なんで?普通に考えて一発喰らったら死ぬんだからな。今の俺に必要なのはバフとかじゃなくて絶対に防御だ!!)
「ちなみに人には生まれつき属性というものがありまして、得意属性、不利属性などあるのですが、水晶を見る限りあなたの得意属性は無属性のようです。」
属性、この世界には属性という
いわびタイプのようなものがあるのだが
炎 水 木 闇 光 無 この6つの種類が存在している
俺はその中の無属性と相性が良いらしい
「なので、最初は無属性系の技を覚えた方が...」
「なんだ?先に得意属性を覚えればいいこととかあるのか?」
「まぁ、普通に出力が上がったり消費魔力の減少だったり、固有魔法が覚えられたりととてもお得です」
俺は考えるそぶりを見せて、受付の人に再度尋ねる
「無属性のシールドとかありますか?」
受付の人は少し考え
「まぁ、あるにはあるのですが特殊で..」
「どんな!能力ですか!!」
「透明のシールドを生成して、そのシールドに当たった強い攻撃はどんなものでも防ぎます。とてつもなく強い魔法なのですが、ただ...扱いが悪くて...」
「例えばなんですか?」
俺が疑問を発すると受付の人は細かく説明してくれた
「まず、一つ目は魔力とスキルポイントの消費が多いということですね。あなたにはあまり関係ないのですが、普通の人が使うと魔力は3000、スキルポイントは50も消費します」
「そして、二つ目は条件です。どんな魔法もどんな物理も防げるのですが、1日に1回しか発動できなくて...」
「なるほどな...じゃあ、やめとくか」
「はい、そうした方が...」
本格的になんのスキルを手にすればいいか迷ってきた。俺が困っているとふと聞きたいことを思い出した
「すみません、さっき得意属性は無とおっしゃってくれましたけど、不利属性はちなみに...」
「全部です」
「だよね!」
大体分かってたけど、不利属性全部とか洒落にならないんだけど!?!普通に死ねる!
俺がそう思ってると
ドタッドタッ!!!
後ろの方からものすごい足音が近づいてくる
「なんだ!なんだ!」
ギルドにいる全員が足音のする玄関に注目もする。勿論俺もそちらを見る
そこには..
「イノススだぁぁぁ!!!!!!!!!!」
日本でいうなら、イノシシと言えばいいのか、目の前にはそれらしき生き物が
見える
「みなさん!レベル10以上の方は
戦ってそれ以外の方は避難してください」
さっきまで話していた受付の人がマイクを握りアナウンスをしている。
焦る感じを見る限り、野生のモンスターごギルドに乱入してくるのは極稀なのだろう
ほとんどの人は戦おうとしているが、俺は一人逃げようとしていた
(やばい!やばい!まだスキル覚えてないて
少し運動したら、動けなくなるし
かすり傷でも致命傷。そもそも俺は
レベル10以下だし、足手纏い
アナウンスに大人しく従い逃げるか)
俺が息を潜め、バレないように逃げようとした時だった
「やばい!!!そっち行ったぞ!」
ギルド内で戦っている中、ある剣使いが
声を上げる
その人が言っていた。そちらというのは
俺の方のことだった
(やばい!やばい!)
俺は自身めちゃくちゃビビっていた
スピードがクソ遅いから、こっからじゃあ、もう逃げられない
俺は頭の中をフル回転させていた
でも、よく考えれば簡単な話ではある。攻撃を受けずにずっと避けてればいい。ずっと避けていれば
そこらへんで戦っている人たちが助けに来てくれるはずだ。
「俺の現世でつちかってきてた。身体能力と運動神経...舐めるなよ!!」
前方からイノシシもどきが突進してくる
周りには柱などの建造物やテーブルなどの置物がある
「さぁ、初めての戦闘!!いざ尋常に参る!!」
最初の相手がモブキャラとは
まぁ、俺も今はモブだし、いいだろう
俺は軽く
体を反転させ、バックステップを使い
細かい足のステップ。そして極め付けは障害物を使ったパルクールをして....あ..いて..の攻撃....を...
「ナニコレ」
「スピード!いくらなんでも遅すぎだろ!!」
俺のスピードを例えるとすれば・0.75倍速・
避けてる暇がなかった
「やばい!やばい!そんなこと言ってる場合ちゃう!」
もうすでにイノススは目の前まで迫ってきた
(終わった!)
最後にもう少しだけって、俺まだ異世界でなにもしてない!!
「誰かぁぁぁ!!!助けてくれぇぇ!」
俺が死ぬ寸前、最後の言葉を言った。
その直後だった。
俺の目の前の空間から黒いオーラが発生し、黒いフードを被った人が現れる
/瞬間/
全方位から ⚡️黒紫の稲妻⚡️
が迸った
それは落雷のように迸り
ギルド内に黒い残像を残すほどだった。
自分が吹っ飛ぶぐらい、衝撃の威力が凄まじく
眼前のイノススを跡形もなく粉砕した
「ぁぁ!?!?!?助..かった..のか?」
俺が安心していると、さっき見た黒いフードの人が消えてしまっていた
俺はアグルだと思ったのだが、アグルは別のところで戦っていたし、そもそもあいつは魔法使いぽかった
「だ、誰だったんだ?」
けど、今分かるのは俺がザコいということと、異世界に転生したのに弱くなってると言うことだ
俺が不思議に思っていると、放送が流れだした
「みなさん!イノススの討伐ご苦労様です。緊急クエストだったので、報酬は1.5倍でお預けします!」
とりあえず、一件落着か
ギルド内が落ち着き、俺は再び受付の人と話していた。
「話の続きお願いします」
「あぁ!そうでしたね!」
受付の人はそれでは!という顔で
「では、なんのスキルを覚えますか?」
と尋ねてきた
正直今は、なにも思いついていないけどいいのないかな〜できれば防御..系...
俺が習得可能なスキル欄をスクロールして、どんなスキルがあるのかを見ている時だった
「ちょっと待ってください!」
受付の人が驚いた顔で止めてきた
俺は動きを止めて、受付の人の次の言葉を待つ
「なんで!最上級魔法が習得可能になっているんですか!」
俺のモニターをの横で見ていたギルドの受付の人が言った
どうやら、一つの最上級魔法が使えるようになっているらしい
「ディメンションスペース?何これ?」
受付の人は焦った勢いでこう言った
「最上位魔法ですよ!それこそ世界に名をはぜるぐらいの人が使う!!」
おいおいマジか
「俺ってやっぱり強いのか!」
「いや!弱いですよ!」
おい..そこは空気読めや
受付の人が驚きながらも説明してくれる
「ディメンションスペースは手の先から次元の隙間を作ることができ、その中に空間を生成するという能力です。その空間の大きさは本人の魔力量に左右され、どれだけ維持できるかも魔力の質によります」
「消費魔力は?で習得必要スキルポイントは100です」
俺は質問した
「?ってどいうことだよ」
「この魔法は魔力継続消費型で、自分が発動してる限りはずっと魔力は消費し続けます。まぁ貴方には関係ないですね」
俺はその説明を悠々と聞いていた
確かに最上位魔法だったら、すぐに覚えたいが必要スキルポイントが高いな
どうしよ
俺が悩んでいると、最後の一押しの言葉をくれた
「ちなみに、これは自分が入るだけではなく、人だったり、動物だったり、ものだったらなんでも入れます」
「つまり、相手の魔法をこのディメンションスペースに入れて、一時的に封印みたいなシールド代わりのこともできちゃいます」
「覚えます!覚えます!今すぐ覚えさせてくれ!」
これを聞いたなら、覚える選択肢しか思いつかない
逃げもできて、防御もできるって最高の魔法じゃん
俺は自分の冒険者カードをだし、スキル習得欄でタップする。そのディメンションスペースに
「おぉ!」
周りからは俺が転生した時のような、淡い光が放出してきて、力がみなぎってくる感覚が芽生えてくる
ある程度経つと、光は消えて
もう魔法が打てる状態と受付の人に言われた
それから、色々手続きをしてもう冒険者として、冒険をしていい許可をもらえた
俺はさっそく、戦闘がしたいのでこの街を出て行くことにした
何もかも、身支度を終えて
帰る際に受付の人が最後に話しかけてきた
「色々ありましたが、あなたが冒険者として活躍するのは待っています。」
「あぁ!ステータス1が魔王を倒す瞬間を見させてやるよ」
「それでは、もう手続きは済んだので
あとは素敵なパーティが見つかるように!さようなら!またいつか!」
と言って、見送ってくれた
波乱万丈すぎる一日だったが、面白かったな。そして俺は夕焼けに照らされながら、この町から去るのであった
三話も見てね〜




