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勇者達はゴブリンの大群と戦うようです その①

357 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/01(日)18:00:00.00 ID:1399336



【エルフの都】



<ФДФ#>「ゴブキシャシャァァァ!!」

<ФДФ#>「エルフ!エルフコロス!!」

<ФДФ#>「エルフシスベシィィィ!!」

<ФДФ#>「ゴブゴブブゴァァァァ!!」

<ФДФ#>「リャシァブゴリァァァ!!」



──前回までのあらすじ!

──突如エルフの都をゴブリンの大群が襲ってきた!



爪;●皿●)「おいおい……こんだけ大量のゴブリン、初めてみたゼ」



从●A●;从「守衛兵、弾幕を切らすな!絶え間なくゴブリン共を攻撃しろ!」



爪;●Д●)「これ以上ゴブリンの侵攻を許すなぁっ!」





(;^ω^)「うわぁ……音楽フェス並の密度でゴブリンいるじゃん」



 (;’A`)「遠くから見ると気持ち悪いな」



(゜、゜;)「これを私達にどうしろっていうのよ」



( ●ハ●)「こう……どかぁーんってどデカい技でやっちゃってもらえると」



(・∀・ )「顧客のニーズが曖昧過ぎる」



(ФωФ;)「そんな大技なんてありましたっけ?」



 ( ’A`)「俺の炎魔法はどうだ?」



 魔法使いが呪文を唱えると、業火の火柱がゴブリンの群れを貫いた。



 ( ’A`)「やったか!?」



<ФДФ#>「シンダヤツヲタテニシロ!」

<ФДФ#>「ホノオ!ホノオヲケス!!」

<ФДФ#>「ホノオシスベシィィィ!!」

<ФДФ#>「ゴブゴブブゴァァァァ!!」

<ФДФ#>「リャシァブゴリァァァ!!」



 だが、多少の効果はあるものの、ゴブリンは火柱を全く恐れず、死体の皮を被り熱を防ぎ、あるいは仲間の為にその身を盾にし、押し寄せる大群はとどまることをしらない。



 (;’A`)「……まじか。生き物は火を恐れるだろ普通……」



( ●ハ●)「ゴブリンは死を恐れずに敵を攻め立てる。そのように品種改良してある」



(´・ω・)「……そういや長老。ゴブリンでマルク帝国を攻めたって言ってましたが、そのゴブリンが何故いま、敵となっているのですか?」



( ●ハ●)「はるか昔、研究施設の個体が脱走して野生化したのだ」



(´・ω・)「管理がずさんすぎる……」



(・∀・ )「未来に押し付けて来たツケが返ってきたわけだ」



( ^ω^)「そんなことよりも、この状況どうするよ?」



 ( ’A`)「俺の魔法だけだと焼け石に水だな……姐さんは銃もってエルフに加勢するとして」



( ^ω^)「俺と道化師は?」



 (’A` )「突撃してこい」



( ・∀・)「自殺教唆?」



(;ФωФ)「たしかにあんな多数のゴブリンに揉まれたら、生きて帰ってこれませんね……」



(゜、゜*)「白兵戦は無理そうね。アンタらも銃持ちなさい」



( ^ω^)「天使に力貰って、結局銃で戦うの?」



( ・∀・)「パワーアップの意味よ」



  ???「そんな事はないぞ!」



(^ω^ )「!!その声は!!」





358 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/01(日)18:00:00.00 ID:1399336



(天´4`)「諦めるな。勇者達よ」



(ФωФ;)「あっ!アナタは!」



(天´4`)「女神様が躯幹(くかん)。土の天使である!!」



(^ω^ )「土の天使のひと!」



(天´4`)「汝ら勇者は、本来ひとりに与えられる力が四つに分割されてしまったが為に、一人ひとりの力は一般人よりちょっと上くらいになってしまったが……」



(天´4`)「天使の力を授けた以上、その身一つでゴブリンの大群にも打ち勝てるであろう!」



(天´4`)「がんばれ!」



 (’A` )「いや応援しにきただけかい」



(天´4`)「違う。汝らの勘違いを正しに来たのだ」



 (’A` )「……勘違い?」



(天´4`)「他の天使から聞いたが、お主らは天使神殿の参詣を初めてから、魔王四天王以外にまともに戦っておらぬらしいな」



(^ω^ )「そうだっけ?」



( ・∀・)「まぁたしかに、マグダ・マリマでガッデムと、イテーツクでブルシットと戦ったくらいかな?」



 (’A` )「道中で現れたモンスターを追い払ったりはしてたけど。たしかに戦闘はしてないな」



(天´4`)「四天王の戦闘力は世界最高峰。彼奴らと肉薄できるということは、汝らの実力も相当なのだぞ!」



(天´4`)「ゴブリン程度、例えば戦士なら剣の一振りで薙ぎ払うことができよう」



(^ω^ )「うっそだぁ」



(天´4`)「ウソではない」



(天´4`)「ウソではないから、さっさとゴブリンの群れに突撃してこい」



(^ω^ )「なんでそんな俺に突撃させたがるの?」





359 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/01(日)18:00:00.00 ID:1399336




<ФДФ#>「ゴブキシャシャァァァ!!」

<ФДФ#>「エルフ!エルフコロス!!」



爪;●皿●)「くそっ!どんだけ倒してもキリがねぇ!」



从;●A●从「どこにこんな数のゴブリンがいたんだ!?」



爪;●Д●)「!……やばい!左方の門が破られた!」



<ФДФ#>「イチバンノリィィィィ!!」

<ФДФ#>「ゴブゴブブゴァァァァ!!」

<ФДФ#>「リャシァブゴリァァァ!!」



 エルフ守備隊の態勢が崩れ、破られた城門にゴブリンが群がる。ここを通してしまえば、都市にゴブリンがなだれ込み、壊滅的な被害が齎されるだろう!



爪;●Д●)「万事休す、か?」



 だがその時。城門から二つの影がゴブリンの大群に向かって飛び出した!



(#^ω^)「うおらぁぁぁッ!死ねぇぇ!ゴブリン!!」



(#・∀・)「こうなりゃヤケだぁぁ!!『雷魔法』!『氷魔法』!」



爪;●皿●)「あれは……勇者!?」



从;●A●从「無茶だ!あんなの自殺みたいなもんだ!」



爪;●Д●)「……!いやっ!アイツら……」





(#^ω^)「ゴブリン滅殺!薙ぎ払い!」



<ФДФ;>「ギェェェェェッ!??」



(#・∀・)「『雷魔法』!『氷魔法』!」



<ФДФ;>「ギャッ!??」



<ФДФ#>「ソノ程度ノ魔法……ッ!」



(#・∀・)「仕込み針!」



<ФДФ;>「ウギャッ……ッ!?」



 説明しよう。道化師の武器、道化棒の仕込み針には即効性の出血毒が塗り込まれている!取り扱い注意!




从;●A●从「!?戦えている……だと!?」



爪;●Д●)「あの数の敵兵に対し、なんという身のこなし……!」



爪;●皿●)「あれが勇者の力なのカ!」



(゜、゜*)「アナタ達!今が押し返す好機!私といっしょに戦士たちの援護に回るわよ!」



爪;●皿●)「なっなにをするつもりなんダ!?」



(゜、゜*)「守ってばかりじゃ勝利は掴めないわ!」



 エルフ守備隊隊員の前で、盗賊は自動小銃を掲げた。



(゜、゜*)「突撃よ!」



(´・ω・)「なんでだよ」



 (;’A`)「俺はやらねぇからな……」



(ФωФ;)「ぼっ僕が回復するから大丈夫です!……たぶん!」





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