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帝国軍と魔王軍はいよいよ衝突するようです

322 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/23(金)18:00:00.00 ID:1399336



【国境地帯─ロコラ郡山岳 マルク帝国陣営】



(`・ω・)「……魔王軍と思しき連隊規模の集団がリルーフ峠を通過」



(・ω・´)「このままだと半日後にはロコラ方面軍と衝突です」



( ゜皿゜)「うむ。ご苦労だ、情報屋」



(・ω・´)「帝国軍の状況はいかがでしょうか、将軍様」



( ゜皿゜)「既に街道は封鎖し、交戦体制は整っている。魔王が復活して士気が上がっているかは知らんが、勢いだけで突破できるほどロコラ城砦の守りは柔くないわ!」



( ゜皿゜)「魔王軍め、先の戦いでは後手に回ってしまったが……此度はそうはいかぬぞ!」



(・ω・´)「なるほど。それでは私は次の依頼がございますので、これにて失礼致します」





323 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/23(金)18:00:00.00 ID:1399336



【国境地帯─ロコラ郡山岳 魔王陣営】



( ■ー■)「鉄王様、万事準備が整いました」



(゜-゜ 川「うむ。下がってよいぞ」



( ■ー■)「はっ!」



(゜-゜;川「……さて、黒勇者のバカのせいで一時はどうなるかと思ったが、なんとかなりそうでよかった」



(゜-゜;川「まったく、こちとら早く結婚式の準備に取りかかりたいと言うのに」



(゜-゜*川「あぁ……愛しの彼女は、麗しの姫は今ごろ何をしているのだろう」



(゜-゜*川「ランチか、昼下がりのティータイムでも楽しんでいるのかな?」



(゜-゜*川「小鳥のように可愛らしい声の彼女のことだ。きっと花を啄む雛のようにクッキーを食み、泉の水をつつくようにお茶を啜っているのだろう……」





324 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/23(金)18:00:00.00 ID:1399336



──その頃の受付嬢



ξ ゜⊿゜)ξ「ゲェェェェップ!」



ξ*゜⊿゜)ξ「あらっはしたない!ランチだからと牛丼特盛は少々食べすぎましたわね……誰もいなくて良かったですわ!」



ξ*゜⊿゜)ξ「あー喉かわきましたわ……冷蔵庫にコーラ残ってましたかしら」



 ジャージ姿の受付嬢が冷蔵庫を覗き込む。しかし残っていたのは、ペットボトルの底で水溜りとなっている気の抜けた甘い泥水だけであった。



ξ;゜⊿゜)ξ「あちゃー……またやってしまいましたわ」



ξ ゜⊿゜)ξ「メイド長さん!?メイド長さんはおりますか!?」



(=ω=*)「はいはい。こちらに」



ξ ゜⊿゜)ξ「コーラを買ってきて下さらない?」



(=ω=*)「そんなにガブガブ飲んでると太りますよ?」



ξ;゜⊿゜)ξ「よ、夜になったらランニングしますわ!」



(=ω=*)「してるところ見たことないですけど」



ξ ゜⊿゜)ξ「努力は人に見られてはなりませんのよ!」



(=ω=*)「もー、鉄王様とのご結婚が控えているんですから。ウェディングドレスが入らなくなっても知りませんよ?」



ξ;゜⊿゜)ξ「まっまだ結婚すると決まった訳ではありませんわ!」



(=ω=*)「いい加減諦めたらいいのに。魔界暮らしも結構充実してますよ?」





325 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/23(金)18:00:00.00 ID:1399336



【国境地帯─ロコラ郡山岳 魔王陣営】



(゜-゜*川「……」



(゜-゜;川「……ハッ!いかんいかん、作戦に集中せねば!」



(゜-゜ 川「さて、兵の準備は整った。残すは仕上げだけだ」



 鉄王ブルシットはワンドを空に掲げ、丁寧に呪文を詠唱する。



(゜-゜ 川「"ただいま石を打つゆえ、いつか再びその声を"」



(゜-゜ 川「『強化魔法:金剛不壊(こんごうふえ)』」



 彼女の魔法に呼応し、魔王軍の兵士達はダイヤモンドの如く硬くなる!



(゜-゜ 川「ふふっ……素晴らしい魔法を教えて下さった隠神(イヌガミ)殿には感謝だな」



(゜-゜ 川「あちらの作戦も順調に行っているだろうか」





326 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/23(金)18:00:00.00 ID:1399336



【国境地帯─ロコラ郡街道】



(;`・ω・)「まったく……いくら戦争とはいえ、帝国は"情報屋ギルド"を酷使しすぎだ。こちとら殆ど個人経営なのに」



(;`・ω・)「次はフィオレ王国か……」



 情報屋が急ぎ街道を帝都ドナド方面に向かっていると、後方から一台の御料車が迫ってきていることに気がついた。



(;`・ω・)「?……どこぞの貴族か?こんな時勢に?」



 その不審に思った彼はとっさに道脇に逸れ、木々の間に身を隠した。



(`・ω・)「この辺りの地理には疎いが、辺りに領主館などはなかったはず」



 そして、いよいよ馬車が彼の前を通り過ぎた。



(`・ω・)「……」



(;`・ω・)「……ッ!!?」



( ゜∀゜)



(;`・ω・)(マルク陛下……っ!?なぜここに……っ?)



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