表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/87

武王は女神の水晶玉を手に入れるようです

313 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/20(火)18:00:00.00 ID:1399336



【水の天使神殿】



( ^ω^)「あっ開いた」



( ゜∀゜)「へぇ~天使神殿ってこんな感じなのか」



( ・∀・)「ん、なんか曲が……」



 ぷぁ~~~~ぷぁぱぱぱ~~~~~~



 (’A` )「正月にしか聴けない笛の音が聞こえる」



     『東の空から日が昇る~~♪』



(;ノ∀`)「だ、誰ですか!?」



[㊤皿㊤天]『東の空から夜が来る~~♪』


[㊤皿㊤天]『東の果てには何がある~~♪』


[㊤皿㊤天]『東の果てには神がいる~~♪』


[㊤皿㊤天]『あゝ我らのアガメマス~~♪』



( ・∀・)「果てしなく中身のない歌」



( ФωФ)「ゴーレム?」



[㊤皿㊤天]『皆様、お待ちしておりました。女神様が霊魂、水の天使です』



(;゜∀゜)「は?……ゴーレムが天使だと?」



[㊤皿㊤天]『なにか問題でも?たしかに僕はゴーレムですが、神様(・・)が作った特別製ですよ』



(;゜∀゜)「あぁ、いや。イメージと違ってな」



[㊤皿㊤天]『なるほど。たしかに人々のイメージする天使は、人に翼が生えた姿ですからね』



( ФωФ)「炎の天使様や風の天使様は、そのイメージのまんまでしたが……」



[㊤皿㊤天]『僕は彼らよりずっと前に作られましたからね』



( ノ∀`)「ん?」



[㊤皿㊤天]『さて、風の天使から話は聞いています。勇者様は"力"が欲しいと』



 ( ’A`)「話が早くて助かるな」



( ゜∀゜)「ん?……お前らって勇者なの?」



(・ω・`;)「はぁ?」



(^ω^ )「気づいてなかったのか」



( ゜∀゜)「だって勇者の顔とか知らねぇし」



[㊤皿㊤天]『アナタは魔王の手下の方ですね。地上では色々と事情があるでしょうけど、神殿の中で争い事はご法度ですよ』



(;ー∀゜)「あー……しくったなぁ……」



(・ω・`;)「……」ゴクリ



( ゜∀゜)「……まっいいか。お前らのおかげでここまで来れたし、約束もしちまったしな」



(゜、゜;)「……ホッ」



(゜、゜*)「アナタ、見かけによらず律儀なのね」



( ゜∀゜)「ああ、こう見えて義理堅い男なんでな」



 (’A` )「契約内容の不履行を事前に防止している、100点」



(゜、゜*)「それは何の採点?」



[㊤皿㊤天]『ケンカにならないのは良いことです』



(ФωФ;)「……天使様は魔王の手下をやっつけたりしてくれないのですか?」



[㊤皿㊤天]『彼らもまたアガメマスを信じる者。僕は(・・)片方の信徒に肩入れはしません』



( ФωФ)「そういうものなのですか?」



[㊤皿㊤天]『ええ。それより、そちらの方』



( ゜∀゜)「エフワードだ」



[㊤皿㊤天]『エフワード様。アナタは勇者様達とは別の理由でここへ来たようですが、何を望んでいるのですか?』



( ゜∀゜)「ああ、なんでもウチのネギシが"女神の水晶玉"とやらを欲しがっていてな」



(ノ∀`;)「"女神の水晶玉"!?」



(・ω・`)「知っているのか先生!」



(;ノ∀`)「ええ、"女神の水晶玉"は女神様がお召になる"聖なる装束"の一つで、森羅万象を見透す力があるといいます」



(ФωФ;)「そ、そんな宝具を何に使うつもりですか!?」



( ゜∀゜)「知らないし、知ってても言うワケねぇだろ」



( ゜∀゜)「機密情報の漏洩に当たるからな」



(・∀・ )「高い法令遵守意識を持って業務にあたっている、100点」



(゜、゜*)「さっきからコンプライアンス研修やってる?」



[㊤皿㊤天]『いいですよ。使い終わったら返しに来てくださいね』



(;ФωФ)「天使様!?いいのですかっ!?」



[㊤皿㊤天]『別に減るものではありませんしね。何に使うかは知りませんが』



( ・∀・)「貸与品の使用目的や期限を明確にしていない、0点」



 ( ’A`)「コンプライアンス違反だ」



[㊤皿㊤天]『神は法に縛られません』



( ・∀・)「お前は天使だろ」



(ノ∀`;)「鍵の管理は厳重だったのに……」



 ( ’A`)「社内ネットワークって結局そんなモンなんだよな」





314 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/20(火)18:00:00.00 ID:1399336



【水の天使神殿】



[㊤皿㊤天]『……これが"女神の水晶玉"です。失くさないで下さいね』



( ゜∀゜)「おー、すっげぇ透き通った水晶だな。ありがとよ」



( ゜∀゜)「じゃあネギシも待ってるだろうから先に帰るわ」



(・ω・`;)(マジで戦わないつもりか……あの時の判断は正しかったな)



[㊤皿㊤天]『アナタは一度ここへ来ていますから顔パスで入ってもいいですが、代理の方が返却しに来る場合は、もう一度手続きが必要ですから気をつけて』



( ゜∀゜)「はいよ。それじゃあな」



(^ω^ )「次会う時は敵同士だな」



( ゜∀゜)「ふん。相手になりゃいいがな。せいぜい遊び相手になれるくらいには強くなってくれよ?」



(^ω^ )「ふっ俺に負けてるヤツがよく言うな」



( ゜∀゜)「……あ?俺がいつお前に負けたよ?」



(^ω^ )「さっき麻雀で」



(;゜∀゜)「ゲームは別モンだろうがよ!」



(^ω^ )「え?でも今、遊び相手って言ったじゃん」



( ゜∀゜)「……」



( ゜∀゜)「たしかに。すまん」



(゜、゜*)「馬鹿みたいな会話」



( ・∀・)「しかし自分の発言を省みることができる、100点」



 (’A` )「流石は魔王四天王、上に立つ者としては申し分なしか」



(ФωФ )「でもあの人、魔法使いさん達に謎解き任せて何もしてなかったじゃないですか」



( ・∀・)「……やっぱり、"敵"は"敵"……か」



 (’A` )「何もしていないくせに成果だけ持ってく奴は万死に値する」



( ФωФ)「そうですそうです!」



(゜、゜*)(修道女ちゃんもあの時は何もしてなかったけど……黙っとくか)





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ