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魔王が復活したようです

274 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/10(土)18:00:00.00 ID:1399336



【魔城パンデモニウム】



(* A )「……」



(* A )「ふむ……身体が、軽い」



(´<_` )「遂に女神の封印が完全に解けたようですな」



(´<_` )「……魔王様」



(* A )「うむ」



(*゜A゜)「風邪が治った翌朝みたいに清々しいわ」





275 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/10(土)18:00:00.00 ID:1399336



【魔城パンデモニウム】



(゜-゜;川「魔王様!お身体が治られたというのは本当ですか!」



从゜ワ゜*从「あっホントだ。顔色が良くなっている」



从゜ワ゜*从「昨日までウンコみたいな色だったのに」



(#゜A゜)「誰がウンコじゃクソボケ」



(´<_` )「魔王様。お身体に障りますので怒りを鎮め下さい。畜生の戯言など鳴き声と思って聞き流せばよろしいかと」



从゜ワ゜*从「ひどくない?」



(*゜A゜)「……ふん。まぁええわ。しかし、これでようやく……」



(*゜A゜)「マルク帝国を滅ぼす準備が整ったってことやな」



(゜-゜ 川「はっ!天使神殿の結界は解かれ、軍兵の戦闘準備は万事整っております!」



(゜-゜ 川「魔王様の号令一つで、マルク帝国を火の海にしてみせましょう!」



(*゜A゜)「うむ……ネギシ、"聖なる装束"の仕立ては進んどるか?」



(*゜A゜)「マルク帝国を滅ぼすのは、ウチらの目的の大前提に過ぎん。ホントに大事なのは、そのあと」



(*゜A゜)「"聖なる装束"がなければ、そもそもの目的が果たせん!」



(´<_`;)「え、えぇ。もちろん!職人総出で事に当たらせております!」



(´<_`;)「ただ……」



(*゜A゜)「あ……?ただ……?なにか問題でも起きたか?」



(´<_`;)「"聖なる装束"を揃えるには【水の天使神殿】に祀られた"女神の水晶玉"が必要なのですが……」



(*゜A゜)「取りに行けばいいやん。近いし」



(´<_`;)「取りに行かせた"黒勇者"エフワードが、未だ帰ってきていません」



(´<_`;)「恐らく海底遺跡で迷子になってしまったかと」



( ゜∀゜)『やっちゃったぜ』



(*゜A゜)「……」



从゜ワ゜*从「私が迎えに行ってこようか?」



川 ゜-゜)「バカが行ってもミイラ取りがミイラにしかならん」



(´<_`;)「帝国との戦いにも奴の武力は不可欠です……一応、部下を派遣しましたが」



川 ゜-゜)「ふん。戦争の勝敗は個人技で決まるものではない。黒勇者がいなくとも魔王軍の精鋭ならば、帝国など一捻りよ」



(´<_` )「それは部下を信頼ではなく、自身の慢心ではないかな?」



川#゜-゜)「なにを……っ!?」



从゜ワ゜*从「とりあえず攻めてから考えればいーじゃん。帝都ドナドだっけ?あそこを陥落させれば勝ちみたいなもんでしょ」



(´<_`;)「簡単に言ってくれるな。あそこは聖アガメマス教会の聖地でもある堅牢な城砦都市だぞ?」



川 ゜-゜)「ふんっ簒奪者共が自らの根城を聖地と騙っているに過ぎん!」



川#゜-゜)「我欲で築かれた虚飾の小屋など、我らが真の信仰の前には無力!」



(´<_`#)「それが"慢心"なんだって!」



川#゜-゜)「ちがう!実力に裏打ちされた"矜持"だ!」



从゜ワ゜*从「人間を追い出せればどっちでもいいよ」



(*゜A゜)「……」



(;゜A゜)「ウチがいない間、よく魔王軍は崩壊しなかったなぁ……」





276 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/10(土)18:00:00.00 ID:1399336



川#゜-゜)ギャイギャイ(´<_`#)



(*゜A゜)「はいはい。ケンカはそこら辺にしとき、みっともない」



川;゜-゜)「あっ……魔王様……」



(´<_`;)「お恥ずかしいところをお見せしてしまい、申し訳ありません」



(*゜A゜)「エフワードがおらんでマルク帝国侵攻に不安が出ていることは分かった」



(*゜A゜)「そんなら軍事作戦を中止するか?……違うやろ?」



(´<_`;)「……」



(*゜A゜)「考えるべきは次善の策や。帝都ドナドの徹底蹂躙は決定事項。じゃ、エフワード不在でそれをどう実現するか」



(*゜A゜)「残りの魔王軍で一所懸命がんばるか?まぁ、ウチはそういうのも好きやけど、もう少しスマートにいきたいなぁ」



川;゜-゜)「……」



从゜ワ゜*从「まー、エフワードの力があれば、ドナドなんて簡単に混乱させられるもんね」



(*゜A゜)「せや。つーわけで……」



(゜A゜*)「さっきから『お邪魔します』もない無礼者に、協力してもらおか」



川;゜-゜)「っ!?」



(´<_`;)「魔王様、なにを?」





ミ ● ●彡「……流石は魔王。我が術をよくぞ見破ったな」



(゜A゜*)「やろ?だから敬意を払えな、隠神(イヌガミ)



ミ ● ●彡「ふん。貴様とは同盟だが、主従ではないはずだ」



(゜A゜*)「それでも挨拶くらいはしようや。お前らタヌキは排外的すぎや」



ミ ● ●彡「……」



从゜ワ゜*从「魔王様、タヌキは家族愛が強すぎて、身内以外は基本どうでもいいんだよ。だからなにを言っても改めないと思うよ」



(゜A゜*)「同盟ってことは身内みたいなもんやろ?」



ミ ● ●彡「……全然違う」



(゜A゜*)「相変わらず加減が分からんわ」



从゜ワ゜*从「うん、ちょっと距離感が近すぎるかな」



从゜ワ゜*从「クラスメイトのオタクくんに話しかけるくらいの距離感が丁度いいよ」



(*゜A゜)「架空の度量衡を基準にされてもなぁ」



ミ ● ●彡「……さっさと要件を話せ」





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