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勇者達は海底遺跡を目指すようです その②

234 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/03(土)18:00:00.00 ID:1399336



【海賊船ジョリー号】



(・ω・`)「それじゃ、行ってくるよ」



从*゜∀从「ああ、頼むぜ」



 港の管理局へと向かった諜報員を見送った戦士が、歯をむき出しにする。



(^ω^#)「アイツ、俺達を裏切るつもりじゃないだろうな」



(゜、゜*)「まだ疑ってるの?」



(#^ω^)「そりゃそうだろ!俺はアイツに土手っ腹を切り裂かれてんだぞ!」



 (’A`;)「ありゃあ、エグい怪我だったな……」



(・∀・ )「まぁ、信用してないのは俺も同じだよ。酒に酔わせて暗殺……なんて考えてるかもしれないしね」



( ФωФ)「だからカクテルに手をつけてないんですね」



(^ω^;)「えっ!?どうしよ俺、モヒート10杯くらいおかわりしちゃったんだけど!」



(゜、゜*)「よほど美味しかったのね」



(^ω^;)「うっ……なんか体が熱くなってきたかも……」



( ・∀・)「酩酊だね」



(^ω^;)「それに頭がじんわり麻痺してるような……」



( ・∀・)「それも酩酊だね」



(^ω^;)「吐き気もする……」



( ・∀・)「まごうことなき酩酊だね」



 (’A` )「ただ酔っただけじゃねぇか」



(゜、゜*)「というか、道化師は前に彼のカクテル飲んでるじゃない」



( ・∀・)「えっ?」



(^ω^ )「いつ?」



(゜、゜*)「西ゼリヤでタヌキ倒した後、飲み会したでしょ?」



( ・∀・)「うん」



(゜、゜*)「その時の二軒目」



( ФωФ)「あ、僕が麻雀を教えてもらってた時ですね」



( ー∀・)「んー……二軒目、二軒目……」



(;・∀・)「あっ!あの雰囲気の良いバーか!」



(^ω^ )「なんで覚えてねぇんだよ」



(;ー∀・)「いや、なんだろ、あの夜のことを思い出そうとすると頭にモヤが……」



(;・∀・)「ハッ!もしかして記憶を操る魔法!?」



(゜、゜*)「アンタ、バーのトイレで盛大にぶちまけてたわよ」



(;・∀・)「えぇぇっ!!?」



 (’A`;)「ただ酔っただけじゃねぇか!」





235 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/03(土)18:00:00.00 ID:1399336



【魔界の玄関港 カウリョンセ】



(=゜ω゜)「ふむふむ。船籍はマルク帝国リドルグ、船長は……」



(=゜ω゜)「航行目的は?」



(・ω・`)「東の海に海底遺跡があるという話を聞いてね。西ゼリヤ王国の考古学の先生が調査をしたいんだと」



(=゜ω゜)「へぇ、遺跡にねぇ……学者さんというのは、そんなものの為に、これだけの人数と船を用意するのかい?欲界(よっかい)だって暮らしは楽じゃないだろうに」



(・ω・`)「金持ちの道楽ですよ。ま、その道楽のおかげで僕もこうやって仕事を貰えてるんですがね」



(=゜ω゜)「どこの貴族も変わらないね。戦争やら趣味に金を注ぎ込んで、俺達の生活なんざ二の次三の次だ」



(=゜ω゜)「そういや聞いたかい?今度、都の方でパレードを行うそうだよ」



(・ω・`)「!パレードってことは、魔王様も?」



(=゜ω゜)「そりゃあ出席するだろうが、どうかしたか?」



(・ω・`)「いや、最近は公式の場に出てくることが無かっただろ?」



(=゜ω゜)「そうだったかな?……ま、魔王様に限ってご病気はないだろ」



(=゜ω゜)「……さて、寄港予定地はクゾッコ、クゾウシュ、チミンショク、カイハシ、ホコゴク……それと、ケット王国?」



(;゜ω゜)「人猫(ネコ)の国にも行くのか……分かってると思うが、奴隷買いなんてするんじゃないぞ?」



(・ω・`)「もちろん。ウチの船にそんな趣味の奴はいないよ」



(=゜ω゜)「ん、俺は言ったからな。それじゃ、通行許可証を発行するよ」



(=゜ω゜)「おかえり同胞よ、魔界……いや」



(=゜ω゜)「アガメマス帝国へ」




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