表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/137

勇者達は海底遺跡を目指すようです その①

231 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/02(金)18:00:00.00 ID:1399336



【港街リドルグ 港湾】



从*゜∀从「野郎ども!準備はいいかァ!?」



「ウォォォォォォォッ!!!」

(゜Д゜(^ω^(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(’A`(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(・∀・

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



从*゜∀从「アタシ達はァ、これより海を渡り、波を越え、魔界へと向かう!」



从*゜∀从「魔界の船は危険だらけ!大波(おおなみ)大時化(おおしけ)大嵐(おおあらし)!」



(゜、゜*)「全部一緒じゃないの」



从*゜∀从「しかァし!アタシはそんな魔界の荒波にも負けねぇ、海の男を選りすぐったつもりだァ!」



从*゜∀从「そうだろォ!?」



「ウォォォォォォォッ!!!」

(゜Д゜(^ω^(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(’A`(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(・∀・

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



从*゜∀从「よォし!この船のルールはなんだァ!?」



(・∀・ )「安全第一、効率第二!注意一秒、ケガ一生!」



「安全第一、効率第二!注意一秒、ケガ一生!」

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



 (’A` )「レモンは1人1日最低1個!」



「レモンは1人1日最低1個!」

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



(^ω^ )「いざこざ不仲で決闘禁止!麻雀でケリをつけろ!」



「いざこざ不仲で決闘禁止!麻じゃ……」

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



「麻雀ってなんだ?」

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



从*゜∀从「博打だァッ!!」



「ウォォォォォォォッ!!!」

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜



从*゜∀从「よォし!」



从*゜∀从「出航ォォォォォッ!!!」



「ヨーソロォォォォォォォォッッ!!」

(゜Д゜(^ω^(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(’A`(゜Д゜(゜Д゜

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(・∀・

(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜(゜Д゜





(´・ω・)「大丈夫かこの船」



( ФωФ)「ダメだったら沈むだけです!」



(;ノ∀`)「不吉なこと言わないで下さい!」





233 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/02(金)18:00:00.00 ID:1399336



【海賊船ジョリー号 バーカウンター】



(´・ω・)「さて、陸からも十分に離れたし……」



(´・ω・)「なにから話そうか」



(´・ω・)「おっと、このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい」



(・∀・ )「なんで船の中にバーカウンターがあんだよ」



 (’A` )「こんなの前の航海の時あったか?」



从*゜∀从「カクテル作らねぇし荷物置き場にしてた」



(´・ω・)「もったいないね。誰が意匠を考えたか知らないけど、一枚板の良~いカウンターテーブルだ」



从∀゜*从「分かるか?こりゃアタシの旦那がオーダーメイドしたんだ。アイツは酒が好きでね……」



(゜、゜*)「船長、申し訳ないけど話がズレてるわ」



(゜、゜*)「バーテンダーさん、まずは魔王について教えてくれない?」



(´・ω・)「うん、そうだね……」



(´・ω・)「単刀直入に言うと、魔王は死にかけだ」



(ФωФ;)「えっ?」



(^ω^;)「魔王って女神に勝ったんじゃねぇの?」



(´・ω・)「ああ、勝ったよ。辛勝だったようだけどね」



(´・ω・)「女神様を倒し、にわかに勢いづいた魔王の軍勢は大いに戦線を上げ、多くの国々を支配下に置いていった」



(´・ω・)「けど、それも長くは続かなかった。魔王の容態が急激に悪化したんだ」



(・∀・;)「それは……女神との戦いで負った傷とかが原因で?」



(´・ω・)「それもあると思うけど、はっきりとは分からない。『退魔結界』の効果とも言われている」



 (’A` )「『退魔結界』?」



( ФωФ)「あ、それは祭司様に聴きました!魔族の力を抑制する"女神様の加護"です!女神様は東西南北に【天使神殿】を置いて結界を張っていたのだと!」



(^ω^ )「爆破解体されたんだけど」



(´・ω・)「うん、聞いたよ。たぶん結界の解除を狙ってるんだろうね」



(´・ω・)「四方の点で囲う結界は、二点を破壊されたら解除されちゃうからね」



(^ω^;)「え、ヤバくね?」



(´・ω・)「そう、ヤバいから僕達は神殿が破壊されるのを防がないといけない。あと一つでも破壊されちゃったら、魔王の力が回復するかもしれないんだ」



(´・ω・)「残りの神殿にもマルク帝国は軍隊を派遣したそうだよ」



 (’A` )「でも【水の天使神殿】は魔界の深部にあるんだろ?もう手遅れなんじゃねぇか?」



( ФωФ)「……いや、まだ望みはあります……!」



( ФωФ)「【水の天使神殿】は"マラック海溝"の海底遺跡の謎を解かないと辿り着けないのですから!」



(゜、゜*)「それ思ったんだけど私達も辿り着けなくない?」



( ・∀・)「それなら任せて。俺、リアル脱出ゲームとかよくやってたから」



(゜、゜*)「リアル脱出ゲームは現実じゃないのよ」



( ^ω^)「今の俺達って現実か?」



(゜、゜*)「直視させないで頂戴」



(´・ω・)「大丈夫。僕に腹案がある」



 (’A` )「腹案?」



(´・ω・)「その時になったら言うさ。それより、他に聞きたいことはない?」



(・∀・ )「魔王がターピュライトと職人……魔法使いを集めていた理由」



(´・ω・)「ふむ……マルク帝国軍の調査報告によると、どうやら魔王の力を回復させる為に大量の魔力と薬が必要で、それに使われた可能性が大きいと」



 (’A` )「それ、職人は必要か?」



(´・ω・)「魔法使いの臓腑は、乾燥させると良い薬になるんだそうだ」



(ФωФ;)「ひっ……」



(゜、゜*)「そんな迷信の為に、わざわざ裏社会まで使ったの?」



(´・ω・)「裏社会を使ったのは、人間同士を争わせて帝国戦力を削ぐためだ……と考察されてるね」



(´・ω・)「ま、僕も職人の処遇については与太だと思ってるよ。だけど、これを理由としておけば都合が良い」



(´・ω・)「魔族は悪徳で野蛮な人食い族だという教会の言説の、これ以上なく強い裏付けになるからね」



(ФωФ;)「……?」



(´・ω・)「……」



(´・ω・)「まぁ、職人はなんか兵器でも造らされてるんじゃないの?集めたターピュライトも転用できるし」



 (’A` )「急に適当だな。兵器ってなんだよ」



(´・ω・)「僕の主観。情報がないんだよね」



(´・ω・)「だから、できれば魔界の街に寄りがてら情報収集したいんだよ」



(゜、゜*)「随分と仕事熱心ね。それも誰かからの依頼?」



(´・ω・)「いや……高値で売るだけさ」





233 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/05/02(金)18:00:00.00 ID:1399336



【海賊船ジョリー号 バーカウンター】



从*゜∀从「……お~い仲介人さん。もう少しで魔界との境界の村に着く。準備しておいてくれ」



(・ω・`)「おっと、時間が経つのは早いね。分かりましたよ」



(^ω^ )「……そういや、仲介人は獣人が多いって聞いたけど、お前は獣人には見えねぇな?」



(´・ω・)「うん。僕は獣人じゃないし」



(^ω^ )「おやぁ?大丈夫なのかぁ?ちゃんと仕事できるのか?」



(´・ω・)「もちろん。獣人じゃなければ仲介人になれないという訳でもなし」



(´・ω・)「純血の人間でもないしね」



(゜、゜*)「ハーフってこと?なんの?」



(´・ω・)「魔族だよ」



(ФωФ;)「……っ!?」



(´・ω・)「人間が忌み嫌い、憎悪し、弾圧してきた……」



(´・ω・)「……同じ人間(・・・・)さ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ