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勇者達は負けたそうです その①

220 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/28(月)18:00:00.00 ID:1399336



おーい……



(  ω )「……ん……」



おきなさーい……



(  ω )「……んー」



おきろー……



(  ω )「あと2時間……」



天#二ω二)「起きなさい!」



(;ФωФ)「わっわぁあわ!?」



(ФωФ;)「どちら様!?」



(天二ω二)「アンタが訪ねて来たんでしょ?」



(天二ω二)「女神様が頭顱(とうろ)。風の天使よ」



(ФωФ )「風の天使様でしたか!お初にお目にかかります!」



(ФωФ;)「ところでここは?」



(天二ω二)「大昔の人が洞窟に建てた祠よ。もう誰も来ないけど」



(#二ω二)「というかあの魔族達、私のオフィスを破壊しやがったのよ!どうしてくれんの!?」



(ФωФ )「魔族……あっ」



(ФωФ;)「皆さんは、勇者さん達は無事ですか!?」



(天二ω二)「うん。私が守ったわ。それよりアンタ起きるの遅すぎ、もうみんなとっくに目覚めてるわ」



(ФωФ;)「あぇ?」





221 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/28(月)18:00:00.00 ID:1399336



【イテーツク 祠】



(゜、゜*)「あらおはよ。よく眠れた?」



( ^ω^)「修道女おはーす」



(ФωФ;)「あ……おはようございます」



(;´ハ`)「よかった。いつまで経っても起きないので、もしやもう目覚めないのかと……」



 (’A` )「コイツは異常にロングスリーパーなだけだ」



( ・∀・)「ネコかな?」



(ФωФ;)「よかった……皆さん無事なんですね」



(;ノ∀`)「無事なんかじゃありません!お、お嬢様が……!」



(ФωФ;)「えっ?あ、そう言えば受付嬢さんがいない?」



(天二ω二)「魔族に連れ去られたみたいね」



(ФωФ;)「そ、そんな……!?」



(ФωФ;)「魔族なんかに捕まったら……肉は食べられ、血は飲まれ、皮は鞣され、臓腑は乾かして薬に、油はランプの燃料に、髪の毛は魔術の依代に、骨は武器や工芸品に加工されてしまいます!」



( ^ω^)「余すことなく使われとる」



 ( ’A`)「人間って捨てるところないんだな」



(天二ω二)「魔族たって、人間にそんな酷いコトしないわよ。死ぬまで牢獄に閉じ込められるか、労働力としてこき使われるか。もしくはゴブリンやオークの慰み者か……」



 ( ’A`)「どっちもどっち過ぎるだろ」



( ・∀・)「人としての尊厳が保たれる最期は果たしてどちらなのか」



(゜、゜;)「ちょっと!まだ受付嬢さんがそうなるとは限らないでしょ!?」



( ^ω^)「エロ漫画の世界なら100%の確率で最後の奴だけど」



(゜、゜#)「黙りなさい!」



(;ω(#)「殴ることないじゃん……」



 ( ’A`)「今のは100%お前が悪い」



(天二ω二)「まぁ、アンタらの話を聞く限り結構なお嬢様みたいだし、それなりに丁重に扱われて、交渉に使われるんじゃない?」



( ´ハ`)「つまりは人質……ですか」



(天二ω二)「そうそう、しっかし、まさかこんな直接的な手段に出るとはね」



(;ノ∀`)「クソっ!僕がついていながら、なんてザマだ!」



( ・∀・)「まぁまぁ、あんな四天王に奇襲されたんじゃしょうがないですよ」



 ( ’A`)「そうそう。次に活かせばいい」



 ( ’A`)「それより考えるべきは、これからどうすべきだな」



(;ノ∀`)「……へ?」



(゜、゜*)「受付嬢が人質に取られてるんだったら、まずは救出が最優先じゃない?」



(ФωФ;)「僕もそうしたいです、けど、受付嬢さんがどこに囚われているのか分かりません……」



(・∀・ )「うん。修道女の言うこともそうだし、そもそも敵の居城に潜入して救出できるの?」



(゜、゜*)「私はスパイよ?」



 ( ’A`)「できそう」



(・∀・;)「たしかに……でも仮に人質なら、ひとまず命の危険はないし、政治的な取引で助け出せる可能性もある」



(゜、゜*)「……それって、受付嬢さんは政治家に任せるってこと?」



(・∀・ )「うん。戦わずに済む方法があれば、そっちが最善だと思う。そして、それは俺達より彼らの方がよっぽど得意だ」



(・∀・ )「だから俺達がすべきは、まず敵の目的を探ることだ。そしてその為に、そして勇者として強くなる為に、船長と合流して東の神殿に向かうことじゃないかな」



(゜、゜*)「アイツら、この神殿を爆破したのよ?東の神殿も壊されてるんじゃない?」



(天二ω二)「それは大丈夫だと思う。神殿の門は魔族の前じゃ絶対に開かないから」



(゜、゜*)「そうなの?……それだと神殿に先回りされて、今回みたいに神殿に入ったところを狙われる危険はない?」



 ( ’A`)「だとすると、俺は道化師の案に賛成だが、東より先に西の神殿に向かう方がいいと思う。そっちは西ゼリヤ王国だから魔界とは反対方向。奇襲の危険性は少ない」





(;ノ∀`)「あ、あの……皆さん……切り替え早くないですか?」



 (’A` )「そりゃいつまでもクヨクヨしてても事態は解決しないからな」



(゜、゜*)「失敗は反省材料としてのみ活用するのが肝要よ」



(・∀・ )「回せOODA(ウーダ)ループ」



(;ノ∀`)「合理性の塊みたいな人達だ……」



( ´ハ`)「しかし、仰っていることは正しいです。お嬢様を取り戻すには、なにはともあれ動くしかないのですから」



(^ω(#)「それはそれとして、俺の顔いつ戻るの?」



(゜、゜*)「心から反省するまでよ」


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