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四勇者が草原を調査するようです

【登場人物紹介】


( ^ω^)【戦士(ウォリアー)】:レスラー体型の勇者。会ってみたいモンスターはドラゴン。だってカッコいいじゃん。



 ( ’A`)【魔法使い(ウィザード)】:ヒョロガリ勇者。会ってみたいモンスターは妖狐。いや、ただ尻尾をモフモフしたいだけだよ。ホントだ、信じてくれ。



(゜、゜*)【盗賊(シーフ)】:スタイルグンバツ勇者。会ってみたいモンスター?うぅん……マヌルネコとか?



( ・∀・)【道化師(クラウン)】:イケメンハイスペ勇者。会ってみたいモンスターは巨人。肩に乗って旅をしてみたい。遠くまでよく見えるし。



( ФωФ)【修道女】:勇者を導く僕っ娘。会ってみたいモンスターは魔王。ぶっ殺しましょう!



ξ ゜⊿゜)ξ【受付嬢】冒険者ギルド・ランクエスの窓口の人。会ってみたいモンスターはユニコーン。角が高く売れるんですわ。


21 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/03(月) 07:30:00.00 ID:1399336



【パラッハ草原】



ξ ゜⊿゜)ξ「それじゃあパラッハ草原の哨戒と調査をやっていきますわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「今回はちゃんと人が集まったんで楽ですわ!」



(^ω^ )「なんで受付嬢ちゃんがいるの?」



ξ ゜⊿゜)ξ「冒険者不足で給料も減ってるから、クエストで生活費を稼がなきゃ、私もやってらんないですわ!世知辛ぇですわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「E級冒険者ですしブランクもあるから、実力は期待しないで下さいまし!」



 (’A` )「りょーかい。それで、このクエストは何をするんだっけ?」



ξ ゜⊿゜)ξ「説明しますわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「街や村といった人里から離れた山とか森とかは、ダンジョンと呼ばれてモンスターがたくさん棲んでいますわ!それ自体は別に何の問題もありませんわ、自然の摂理ですもの!」



ξ;゜⊿゜)ξ「ただ、モンスターは不定期に大量発生しますわ!そうなると、彼らはダンジョンへ訪れる人を積極的に襲ったり、ダンジョンから人間の生活圏に入り込んできたりと、なにかと不都合がありますの!」



(^ω^ )「日本でクマが増えるようなもんか」



(゜、゜*)「出張に行った時に、普通にクマが街中歩いてるの見たことあるわ」



 (’A`;)「怖っ」



ξ ゜⊿゜)ξ「そう、クマなんでド級モンスターはモチロン、なんであれモンスターが近くにいるのは怖くて不快なんですわ!彼らには申し訳ありませんが、リビングに虫がいるのは無理!そんな感じですの!」



(^ω^ )「畑被害とかもあるしなぁ」



(・∀・ )「だから、事前にギルドでモンスターの数が増えてないか調べてるってことなのかな?」



ξ ゜⊿゜)ξ「そうですわ!冒険者ギルドは、モンスターの棲家(すみか)や水場を把握してますの!そして、冒険者へ定期的に派遣して、個体数の増減を調べてますのよ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「あと、ついでにダンジョンで何か妙なコトが起きていないかも見回ってもらいますわ!これが哨戒ですわ」



 (’A` )「なるほど。地味だけど結構大事な作業だな」



ξ;゜⊿゜)ξ「分かってくれますの?その通りギルドとしては重要クエストですの!でも冒険者には人気がなくて、なかなか人が集まらないんですの!だから誰でも受注できるようにしたんですの!」



(・∀・ )「まぁ、こういう保守作業的な奴はあんまり評価されないんだよね」



 (’A` )「"何も起きなかった"を評価するのは難しいからなぁ」



( ФωФ)「でも、重要なのに変わりありません!街の平和を守るのは、地味な仕事の積み重ねですからね!気を緩めずいきましょう!」



ξ ゜⊿゜)ξ「そうですわね!それじゃあ調査開始ですの!」





22 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/03(月) 07:30:00.00 ID:1399336



【パラッハ草原─池】



ξ ゜⊿゜)ξ「水辺にはたくさんの動物やモンスターが集まってきますの!」



ξ ゜⊿゜)ξ「パラッハ草原で注意すべきは、"スライム"ですわ!」



(^ω^ )「ド定番モンスター来たな」



(・∀・ )「雑魚イメージだけど、意外と凶悪だったりもすんだよね」



ξ;゜⊿゜)ξ「ヌルヌルネバネバで普通の攻撃は効かないわ、撒き散らした酸が装備を劣化させるわ、戦士職に蛇蝎の如く嫌われてますわ!」



 (’A` )「そういうタイプね。スライム娘はいないのか?」



ξ ゜⊿゜)ξ「スライムに男も女もないですわ!」





23 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/03(月) 07:30:00.00 ID:1399336



【パラッハ草原─窪地】



ξ ゜⊿゜)ξ「ここは"ツノウサギ"の棲家ですわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「角が生えたウサギですわ!小さくてすばしっこい上に、角を使った攻撃が強力で、戦士職に蛇蝎の如く嫌われてますわ!」



(゜、゜*)「『()かく』の語源ね」



( ・∀・)「へぇ、そうなんだ」



( ФωФ)「"ツノウサギ"の角は、素材として有名ですね」



ξ ゜⊿゜)ξ「そうですの!丈夫で加工しやすい、挽けば薬にもなる万能素材ですわ!ギルド・ランクエスでも常に買い取り可能ですわ!入手も簡単だから、流通量も多いんですの!」



(^ω^ )「すばしっこいのに、どうやって捕まえるんだ?」



ξ ゜⊿゜)ξ「"ツノウサギ"はお酒が大好物ですの!酔っ払って動きが鈍くなった所をとっ捕まえてノコギリでギコギコ!角だけ頂きですわ!一月で生えてくるから経済的ですわ!」



(^ω^ )「へぇ~、面白い狩りだな」



 (’A` )「ふむ……」



 (’A` )「バニー娘はいないのか?」



ξ ゜⊿゜)ξ「そういう酒場にいますわー!」





24 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/03(月) 07:30:00.00 ID:1399336



【パラッハ草原─小川近く】



ξ ゜⊿゜)ξ「この辺りには"コボルト"の集落がありますわ!村には入れませんが、周辺を観察ですわ!」



(゜、゜*)「コボルト……ってなに?」



(;・∀・)「う~ん、コボルトは作品によって結構イメージがぶれるからなぁ」



( ^ω^)「犬っぽいのが主流じゃない?二足歩行の犬」



(゜、゜*)「へぇ、小さかったら可愛いわね」



ξ ゜⊿゜)ξ「たしかにコボルトの顔は犬っぽいですわね。可愛いコボルトもいますわ!ですが、彼らは"ゴブリン"と同じく、知能の高い亜人の原住民……成体の雄などは武装して集落を守ってますわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「コボルトはいざ戦闘になると、犬のような身のこなしから、剣や石斧で攻撃してきますわ!さらにさらに嗅覚も優れてるから、逃げてもどこまでも追ってきて厄介ですわ!」



ξ ゜⊿゜)ξ「戦士職に蛇蝎の如く嫌われてますわ!」



(^ω^ )「戦士達すべてを嫌ってんじゃん」



(・∀・ )「逆に無敵だね」



 (’A` )「……」



(゜、゜*)「考え込んでどうしたの?」



 (’A` )「いや……」



 (’A` )「犬耳娘は、なぜ猫耳娘よりもマイナーなのだろうか……」



(゜、゜*)「アンタだけさっきから別の調査してない?」





25 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/03(月) 07:30:00.00 ID:1399336



【パラッハ草原─小川近く】



ξ ゜⊿゜)ξ「それにしても……妙ですわね。集落に近いのに、先ほどから一向にコボルトの姿が見えないですわ」



(^ω^ )「昼寝でもしてんじゃないの?」



ξ ゜⊿゜)ξ「それはないですわ!彼らは人間と同じ昼行性、掃除に狩りに洗濯と大忙しですわ!」



(・∀・ )「コボルトも洗濯するんだ」



ξ ゜⊿゜)ξ「彼らは匂いに敏感ですわ!」



( ФωФ)「もう少し近くに行ってみますか?」



 (’A` )「襲われたりしないか?」



ξ;゜⊿゜)ξ「うーん……少し危ない気がしますが、異常が起きている可能性もありますわね……」



ξ ゜⊿゜)ξ「よし!ここは私が見てきますわ!」



(・∀・ )「一人じゃ危なくない?」



ξ ゜⊿゜)ξ「いえ、大人数で行って気取られると厄介ですわ!ここは冒険者の先達として私が……!」



(゜、゜*)「見てきたわよ」



ξ;゜⊿゜)ξ「いつの間に……ッ!?」



(^ω^;)「そういやシーフ姉さんは元スパイだったな」



(゜、゜*)「本職だもの。こんなの朝飯前よ」



ξ;゜⊿゜)ξ「私よりずっと強そうですわ!」



(・∀・ )「彼女に関しては多分そうだよ」



( ФωФ)「それで、どうでしたシーフさん」



(゜、゜*)「そうね。でも、なんと言ったらいいか……」



(゜、゜*)「集落には、コボルトは誰もいなかったわ」



(;ФωФ)「えッ!?そ、それは……?」



 (’A` )「移住したんじゃねぇの?」



(゜、゜*)「いや、生活していた形跡はあった。計画的に棲家を変えるのなら、残っていないようなね」



ξ;゜⊿゜)ξ「じゃ、じゃあ……この事態は一体……」



(゜、゜*)「そこは詳しく調べないと、なんとも言えないわね」



(・∀・ )「……現時点で考えられるのは、強大なモンスターが現れて、一時的に集落の全員が、どこかに避難しているか……」



(・∀・ )「もしくは、何者かによって連れ去られたか、だね」



ξ;゜⊿゜)ξ「なっ!?」



ξ;゜⊿゜)ξ「なんだってですのーーーっ!?」



(^ω^ )(……)(’A` )



(^ω^ )(そうやって叫ぶのか……)(’A` )


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