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四勇者が森を通行するようです

【登場人物紹介】


( ^ω^)【戦士(ウォリアー)】:レスラー体型の勇者。旅行は行き先だけ決めて後は流れでなタイプ。温泉を目的地に設定しがち。



 ( ’A`)【魔法使い(ウィザード)】:ヒョロガリ勇者。旅行中、不意にマップアプリでヒットしたB級スポットに行ってみたくなる。



(゜、゜*)【盗賊(シーフ)】:スタイルのグンバツ勇者。旅行は、ガッツリ休みを取得し、リゾートホテルや温泉宿で何泊もして心身を癒やすタイプ。人混みが嫌なので、観光はあまりしない。



( ・∀・)【道化師(クラウン)】:イケメンハイスペ勇者。車は出すので、旅行計画は友人に立ててもらう。実はコイツに運転させることにより、夜の飲酒量を抑制させる友人の作戦である。



( ФωФ)【修道女】:勇者を導く僕っ娘。カナイド村へは別のルートで赴任してきた。旅らしい旅は今回が初めてなので、修道院にあった旅資料を読みこんでワクワクしている。

15 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/01(土) 09:00:00.00 ID:1399336



【ヨイノマ森 西口】



( ФωФ)「ここがヨイノマ森の入口です!」



(;ФωФ)「ヨイノマ森は別名"黒い森"……マツの木が密集して生えていまして、昼間でも夜のように暗いことから、この名前がついていると資料に」



(;^ω^)「なるほど、そう聞くと雰囲気あるなぁ」



 ( ’A`)「明かりとか点けた方がいいか?」



(ФωФ )「はい!あれば嬉しいですけど……ランタン持ってましたっけ」



 ( ’A`)「いや、一つ魔法を覚えてな……『発光魔法:ライター』!」



(゜、゜*)「おおっすごい。明るくなったわね」



 ( ’A`)「まだ初級魔法だ。ドス窓でコマンド叩いたようなモン」



( ^ω^)「呪文か?」



 (’A`;)「……魔導書読めばできる程度の魔法ってことだ」



(・∀・ )「本屋で買ってから、ずっと読みこんでるもんね」



 ( ’A`)「まぁな。魔法使えない魔法使いって役立たずだし」



(ФωФ )「そんなことありませんよ!勇者様は魔法使いの前に勇者様なんですから!」



(゜、゜*)「そうね。余程の無能でなければ、人手はあって困るものではないわ」



(^ω^ )「モンスターは俺がぶっ殺すから心配すんな!」



 ( ’A`)「もしかしてお前らフォローしてくれてるつもり?」



(・∀・;)「ま、まぁ視界も確保できたし。早速行こうか、ヨイノマ森」



(ФωФ )「はい!資料によるとヨイノマ森は、"魔物群生地(モンスターボックス)"とも称されるモンスターの群生地!ケガは僕が治せますが、戦闘では無茶せずにいきましょう!」



(^ω^*)「っしゃあ!やってやんぜ!」



(ФωФ )「なおヨイノマ森は、"魔蟲の棲家"と呼ばれるほど虫系モンスターが多いらしいです!!彼らは小さく、戦士様の大剣では狙いにくいので、炎魔法で対処するのが良いといいます!」



 (’A` )「分かった。火炎系の魔法のページは……」



(・∀・ )「虫モンスターとか嫌だなぁ、気持ち悪い」



(゜、゜;)「私、虫なんかと戦わないわよ?」



(ФωФ )「さて、前置きはここまでです……古くは"迷いの森"とも呼ばれたらしいヨイノマ森……ッ!道に迷わないように気をつけましょう!」



(^ω^ )「二つ名何個あんの?」





16 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/01(土) 09:00:00.00 ID:1399336



【ヨイノマ森 東口】



(^ω^ )「いやぁー……」



( ^ω^)「まさか"黒い森"が舗装済みだったとはね」



 (’A` )「途中からほぼハイキングコースだったな」



(・∀・ )「森林浴でリフレッシュできたね」



(゜、゜*)「西口の方は結構荒れてたんだけど……」



(゜、゜*)「あ、お茶屋さんと土産物屋もあるわ」



(ФωФ )「観光マップによると、森へ少し入ったところに土地神の神殿があるみたいですね。僕達が来たコースとは離れてますが」



 (’A` )「じゃあ俺達いつの間にか参道に入った?」



(^ω^ )「山降りた時にホッとする瞬間だ」



( ^ω^)「というかモンスターは?」



 (’A` )「まぁ、土産物屋がある場所にモンスターは出ねぇだろ」



 (’A` )「ちゃんと地元の猟友会が駆除してるんだよ」



( ^ω^)「そっか……たしかに地元の猟友会は異世界にもいるもんな……」



(゜、゜*)「でも、入ってきた方はこんなに整備されたなかったのはなんでなのかしら?最初の方はほぼ獣道みたいなものだったじゃない」



( ・∀・)「そりゃ、こっちは王都に近いから整備されてて、反対側は田舎だから手入れされてないってだけじゃない?」



(゜、゜*)「地方格差ねぇ」



(ФωФ;)「……あ!すみません!」



 (’A` )「ん?どうした?」



(;ФωФ)「資料にしてた手持ちの『るるぶ』、5年前のでした……!」



(^ω^;)「俺達今まで『るるぶ』で旅してたのッ!?」



(゜、゜;)「たしかに『るるぶ』は頼りになるけれども……っ!」



( ・∀・)「そもそもなんで異世界に『るるぶ』があんだよ」


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