四天王は月1で集まってるようです
132 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/05(土) 18:00:00.00 ID:1399336
【魔城パンデモニウム 第13会議室】
魔界の最奥……!!獄の獄……!!
ここは魔物の別天地、魔城パンデモニウム!
本日、魔王に忠誠を誓う『四天王』による月初定例会議が開催中である!
( - 川「それでは定例会議を始めるか……」
( ∀ )「ちょっと待てよ。その前に最新ニュースについて聞きてぇんだが」
( <_ )「珍しいな。面白いニュースなんてあったか?」
( ∀ )「ああ、笑える速報がな。まだこっちには届いてないかな?」
( ゜∀゜)「なんでも、あの"ガッデム親衛隊"が勇者共に負けたって話だ」
( ゜∀゜)【『武王』"黒勇者"エフワード】
(゜-゜川「ほう。あの"ガッデム親衛隊"が。たしかに興味深い」
(゜-゜川【『鉄王』"鉄血宰相"ブルシット】
(´<_` )「くくく、先の戦争では聖伐軍相手に活躍していたが……小康が続いて腕が鈍ったか?」
(´<_` )【『霊王』"ネクロマンサー"ネギシ】
从*゜ワ゜从「わっはっは!たしかに"ガッデム親衛隊"は勇者に負けたわ!でも、それは隊の中でも弱い奴らが死んだだけに過ぎないのよ!」
从*゜ワ゜从【『獣王』"みんなのアイドル"ガッデム】
( ゜∀゜)「なに言ってんだコイツ」
(´<_`;)「それは、つまり……弱いから負けたということでは?」
从*゜ワ゜从「違うわ!"ガッデム親衛隊"は仲間であると同時にライバル同士!互いに切磋琢磨し、常にその強さでランキングをつけているの!」
从*゜ワ゜从「今回、勇者相手に戦ったのは会員ナンバー"3桁"の末席!親衛隊の中でも負け犬!放って置けば老いて死ぬ奴らよ!」
从*゜ワ゜从「私は、みんなに最期のチャンスをあげたのよ!」
(゜-゜川「ふん。使えない部下は切り捨てるか……冷酷な女め」
从*゜ワ゜从「ん~アナタだけには言われたくないかも。っていうか、今日もお肌真っ白だけど血ぃ通ってる?ゴーレム?」
(゜-゜川「……」
从*゜ワ゜从「そもそも、弱った人狼は死ぬのが定めなのよ。私達が四足歩行で森を駆けていた頃からのね。私はその定めに従っているだけ」
(゜-゜川「はぁ……なぜ魔王様は、このような蛮族を四天王に……」
( ゜∀゜)「かっかっか!そりゃあ強いからだろ!」
(´<_` )「その通り、魔王軍に求められるのは第一に"強さ"!それ以外など些事に過ぎない」
( ゜∀゜)「そうだ、時代は多様性と能力主義さ!だから人間であっても四天王になれるのさ、俺のようにな!」
(゜-゜川「私は前任の『竜王』と『樹王』のままがよかった。真面目に仕事してくれたし」
( ゜∀゜)「悪いな!ぶっ殺しちまった!」
从*゜ワ゜从「弱いのが悪いのよ!」
(´<_` )「はっはっは、元気が良くていいじゃないか。若い時はこうでないと!」
(゜-゜川「あぁ……まともなのは私だけか……」
133 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/05(土) 18:00:00.00 ID:1399336
【蒸気機関車 13号車】
( ^ω^)「ふふふ~ん♪やっぱ列車旅の醍醐味は駅弁だよなぁ」
( ^ω^)「なぁ?」
(’A`;)「え、俺は食べないけど」
四天王が会議に勤しんでいる一方その頃、勇者達は車窓の旅を楽しんでいたのであった!
(;^ω^)「うっそ、旅情を味わわないの?」
(’A` )「別に車内で食べなくても旅先で食べればいいじゃん!」
( ^ω^)「車内で食べて、旅先でも食べるんだよ!」
(’A` )「それは食いしん坊の理屈だよ」
( ^ω^)「まぁ魔法使いはひょろひょろだからな、さもありなん」
(^ω^ )「お前らは食うよな?」
(゜、゜*)「そう言えば、駅弁なんて殆ど食べてなかったわねぇ」
( ・∀・)「コンビニでサンドイッチ買って食べるくらいかなぁ」
(^ω^;)「なぁ!?人生の1%損してるぞ!」
(゜、゜*)「1%もないでしょ」
(’A` )「でも駅弁を楽しんでる人は人生の楽しみ方を分かってる気もする」
( ・∀・)「それで、そんな俺達より1%分人生を得してる戦士は駅弁なにを食べてるの?」
( ^ω^)「デミチーズハンバーグカツカレー弁当」
(’A` )「字面がわんぱく過ぎる」
( ・∀・)「公園の白いドーム型トランポリンで遊んでそう」
(^ω^ )「あれ楽しいよな!」
(^ω^ )「仕事でミスした夜、たまに遊んでた」
( ・∀・)「跳ねんな」
(;ФωФ)「……ふぅ」
(゜、゜*)「あら、修道女ちゃん。気分悪いの?」
(゜、゜*)「車酔い?」
(;ФωФ)「いえ、そう言えばこれから聖アガメマス教会の総本山に向かうのだと思うと……緊張してしまって」
(゜、゜*)「あぁ、そういうことね」
(^ω^ )「なんで総本山に行くと緊張するんだ?」
(’A` )「俺達が本社に出張するようなもんだろ」
( ^ω^)「あんま分からん」
(・∀・ )「職員室に行く時の感覚?」
( ^ω^)「ちょっと分かる。でも今回は悪い子としてなくない?」
(・∀・ )「悪いことしてなくても妙にピリッとするじゃん」
( ^ω^)「ん~、呼び出されなきゃ職員室なんか行かねぇだろ」
(・∀・ )「わんぱくな過去……」
(゜、゜*)「組長の事務所に挨拶に向かうようなものよ」
(;^ω^)「そ、それはやべぇな」
(’A`;)「なんでそれでスッと理解できんだよ」