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救済ッ!九麗城寨 その⑤

130 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/04(金) 18:00:00.00 ID:1399336



九麗(クーライ)城寨(じょうさい)跡地】



(゜Д♯ )「えっほ、えっほ」



( `∀♯)「おーい!こっちに木材持ってきてくれ!」



(´A♯ )「おうよ!」



( ^ω^)「お前ら、差し入れ弁当持ってきたぞぉ!ここらで休憩だぁッ!」



「あざぁーすッ!」

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*



 九麗(クーライ)城寨(じょうさい)の崩壊から一夜明け、住む場所を失ったスラムの住人達は城寨の跡地に新しい建物を建築していた。



(゜~♯ )「ぐァつぐァつぐァつ」



( ^ω^)「しかし住処が爆発した翌日だってのに、逞しいもんだな」



(゜Д♯ )「はっはっは!いつまでも瓦礫の山のままにしておくのは勿体ありませんからね!」



(゜Д♯ )「魔法使い様にも手伝ってもらっております故、工事は急ピッチで進んでおります!ありがたい限りです!」



(゜、゜*)「これって何を造ってるの?マンション?」



(゜Д♯ )「いえ!都市政府より、城寨跡地に"魔火石"の再生処理工場を建てるようにと指令がありましたので、そちらの建設を!」



(゜、゜*)「再生処理工場?」



(・∀・ )「タービンタワーのエネルギー転換をするって市長が言ってたでしょ?その転換先の"魔火石"は色んな技術をコネコネすると再利用が可能になるんだって。その為の工場だよ」



(゜Д♯ )「流石、道化師様!そして元スラム住民も希望すれば再生処理工場で雇用してもらえるとのこと!建設工事の給料も出るとのことで、良いことづくめであります!」



(゜Д♯ )「まぁ、私のように工事が終われば聖アガメマス教会の聖伐軍に加入する者も多いですがな!」



( ^ω^)「いやぁ色々あったけど、みんな就職先が決まってよかったな」



(゜Д♯ )「全て勇者様のおかげであります!はっはっは!」



(;ФωФ)「でも……結局、職人さん達の多くは魔王軍に捕まったまま、助けられませんでした……」



(゜、゜*)「それは仕方ないわよ。私達がラクシズに来る前のことだった訳だし、どうしようもなかったわ」



(゜、゜*)「考えるべきは、これからどうするかよ」



(・∀・ )「そうだね。過ぎたことを考えても時間の浪費にしかならない……いっそ今から救出作戦でも決行する?」



( ФωФ)「!」



 (;’A`)「ムリだろ。魔王城に攻め込むなんて、俺達実力もなんもかんも足りないと思うぜ」



(^ω^ )「まぁ~それはそうだろうな」



( ・∀・)「じゃあ、また冒険者ギルドでクエストこなしながら修業する?」



(゜、゜*)「効率悪いんじゃない?お金を稼ぐだけならいいけど」



(;ФωФ)「むむ……」



 今後の行動計画をどうするか迷っている修道女の肩を誰かが叩いた。振り返ると、それは"赤毛の戦士"だった。



( 十AФ)「なにか迷っているようだな」



(ФωФ )「あ、赤毛さん!」



(^ω^ )「あれ、工場の仕事は?」



( 十AФ)「今日はちょっとな」



( コ∀`)「ちなみに僕らもいるコボ!」



(´∀と )「仕事しに来たルト!現金収入稼ぐルト!」



(゜Д♯ )「おお、ありがたい!人手はいくらでも欲しいくらいだ!」





131 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/04(金) 18:00:00.00 ID:1399336



九麗(クーライ)城寨(じょうさい)跡地】



 修道女は赤毛の戦士に会話の内容をはなした……



( 十AФ)「ふむ、魔王を討ちとれるほど強くなる方法か……」



(・∀・ )「できれば急激に、ローリスクでハイリターンな成長を見込める方法がいいですね」



 (’A` )「詐欺100%の謳い文句」



( 十AФ)「うぅむ……」



( 十AФ)「そうだ。私はよく知らんが、聖アガメマスの女神とやらに力をくれと願うのはどうだ?」



(゜、゜*)「お祈りで強くなったら世話ないわよ」



(^ω^ )「でも俺達、ヨイノマ神社で祈祷してもらって強くなったぜ?」



(゜、゜*)「……たしかに?」



(;ФωФ)「い、いや。そもそも女神様は魔王に負けてしまって……今はお祈りも届かないでしょう」



(十AФ )「そうなのか。残念だな」



 (’A` )「そういや女神の部下に大天使とか居るんだったよな」



( ・∀・)「ああ、俺達4人を召喚したポンコツ」



 (’A` )「そいつら、召喚しただけで、俺達になんかしてくれないの?」



(;ФωФ)「四大天使様ですか……うぅん、どうなんでしょう。そう言った話は聞いていませんが」



( ФωФ)「逆に魔法使いさんは、どうしてそう思ったのですか?」



 (’A` )「え、だって。ありがちじゃない?四大精霊が宝具とか持ってて、勇者に力を授けてくれる的な展開」



( ・∀・)「倒すことで力を得るパターンもあるけどね」



(;ФωФ)「四大天使様は倒しちゃダメです……」



(;-ωФ)「……しかし、僕が知らないだけで、もしかしたらそういう事もあるのかもしれませんが、どうしましょう……」





132 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/04/04(金) 18:00:00.00 ID:1399336



九麗(クーライ)城寨(じょうさい)跡地】



(;-ωФ)「うぅ~ん……」



( ^ω^)「ところでコボルトの帰郷うんぬんって結局どうなったん?職人は見つからなかったけど」



(十AФ )「残念ながら結局、工場長の許可も下りなくてな……とりあえず私の親戚筋を一人だけ、帰らせることにした」



( ^ω^)「あらら。ま、急な話だしな。仕方ねぇよ」



(十AФ )「うむ。しかし、このままだと故郷が不安なままであるのは変わりない。そこで……」



(十AФ )「今日は工場長の命で、筋が良さそうなのをスカウトに来たのだ!」



( ・∀・)「スカウト?」



( 十AФ)つ「例えば君!」



(゜Д♯;)「わ、私ですか?」



( 十AФ)「君は他人への作業指示もしっかり出せているし、要領も良い。コミュニケーションも問題なく取れているようだ……100点満点!」



( 十AФ)「どうだ!是非、『㈲ラクシズネジ製造工場』で働かないか!?」



( ・∀・)「いつから見てたんだよ」



(゜Д♯;)「い、いや……私は聖アガメマス教会に内定が」



( 十AФ)「教会が君に渡す倍の給料を、工場長に交渉しよう!」



(゜Д♯;)「金額の問題では……」



(;十AФ)「後続が育てば、それだけ私の帰郷が早くなるのだ!頼むッ!」



( ・∀・)「この世界の勧誘ってゴリ押しが基本なの?」



( 十AФ)「ダメで元々!それでもし、運良く見つかれば益があるのだ、やらぬ手はないッ!」





( ФωФ)「……ハッ!ダメで元々……そういう考え方もあるのですね!」



( ФωФ)「皆さん!僕、決めました!」



(゜、゜*)「あら。随分と悩んでいたけど、どうするの?」



( ФωФ)「はい!一度、聖アガメマス教会の総本山に向かい、高弟様に四大天使様のお話を聞くことにします!」



( ФωФ)「もしかしたら、良い勉強ができるかもしれません!」



( ・∀・)「ということは、ラクシズから離れるってこと?」



(゜、゜*)「また馬車旅?」



 (’A`;)「あれ、腰が痛くなるから嫌だなぁ」



( ФωФ)「いえ、今回は蒸気機関車(エクスプレス)に乗ればすぐ到着です!」



( ФωФ)「教会総本山があるのは世界経済の中心、"マルク帝国"の帝都ドナド!」



(^ω^*)「ついに来るか、"帝国"!」



 (’A`*)「帝国って基本的に敵だけど、味方となると頼もしい響きだな!」



──ラクシズの危機を救った勇者が次に目指すは帝都・ドナドッ!



──より強い力を求める彼らが、そこで手にするモノやいかにッ!



(*ФωФ)「アドバイスありがとうございます赤毛さん!」



(十AФ )「……」



(十AФ )「なんかしたっけ?」



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