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勇者達の下に聖戦士が集ったようです

【登場人物紹介】


( ^ω^)【戦士(ウォリアー)】:レスラー体型の勇者。セミナーとかは参加したことがない。


 ( ’A`)【魔法使い(ウィザード)】:ヒョロガリ勇者。セミナーには行っても商品は頑なに買わない。


(゜、゜*)【盗賊(シーフ)】:スタイルグンバツ勇者。いくつかセミナー商法の会社を潰したことがある。


( ・∀・)【道化師(クラウン)】:イケメンハイスペ勇者。セミナーを開く側の人種。


( ФωФ)【修道女】:勇者を導く僕っ娘。信仰心があり過ぎて逆にセミナー商法に引っかからない



( 十AФ)【赤毛の戦士】:コボルトにて最強。セミナーの意味を知らない。



(`・ω・)【情報屋】:情報を売ったり買ったり捻じ曲げたりする人。セミナーに情報を売る側の人種。


( ゜-♯)【聖戦士】:ボロ着の下は筋骨隆々である。


(■Д■ )【したっぱ】:スラム住人から巻き上げた金は酒と博打に消える。マフィアなんてそんなもん。

113 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/30(日) 18:00:00.00 ID:1399336



九麗(クーライ)城寨(じょうさい) 食肉加工場】



(#■Д■)「おらぁ!ちゃきちゃき仕事しやがれ!」



( ゜-♯)「……ゥス」



(■Д■ )「ったく、ゴミ貧乏人がよ……」



(■Д■ )「はぁ、タバコ吸うか」



( ■Д■)「お前ら!俺が帰って来るまでに作業終わらせとけ!出来てなかったらぶん殴るぞ!」



( ゜-♯)「……」



(#゜-♯)「…………!」




114 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/30(日) 18:00:00.00 ID:1399336



九麗(クーライ)城寨(じょうさい) 喫煙所】



(■Д■ )「しかし最近、妙に身体つきがいい奴が増えたスね」



( ■∀■)「あれ?お前、知らねぇの?最近、城寨の向かいビルでアガメマス教会が毎日炊き出ししてんだよ」



(■Д■ )「アガメマス……?あぁ、魔王に負けた」



( ■∀■)「そこの炊き出しの量が多くて、あいつらメシ食えてんだよ」



(■Д■ )「メシ食っただけでガタイ良くなるんスか?」



( ■∀■)「前は飢えてるくらいだったんだ。ちゃんと食うだけでも変わるさ。あとレクスポーツもやってんだと」



(●ω●´)「俺も話は聞きましたぜ、行ってみようかな」



( ■∀■)「止めろ。示しがつかねぇだろ」



(●ω●´)「へへ、すみません」



(■Д■ )「な~んか生意気スね。潰さねぇんスか?そのアガメマスとかいうの」



( ■∀■)「バカが。潰したところで俺達に何の得もないじゃねぇか。つーかアガメマスを敵に回しても割に合わねぇよ、魔王と戦ってる奴らだぞ」



(■Д■;)「でも、城寨(じょうさい)内の飯屋とか、そこに卸す肉を作ってる俺ん所とか、ぶっちゃけ競合してんスよ?無料でメシ食わせたら、儲からねぇじゃねぇスか」



(●ω●´)「ハハハ……貧乏人の為にメシ作っても儲からねぇだろ。アイツらはどうせ安いものしか買わねぇし」



( ■∀■)「お前、アガメマスが炊き出しの食材をどこから買ってるか、知ってるか?」



(■Д■ )「え、そんなの知ら……」



(■Д■;)「あ!もしかして……」



( ■∀■)「そう。俺達から買ってんだ。一括で、大量にな。スラムの貧乏人を相手にするより、よっぽど儲かるシノギだぜ」



(■Д■ )「なるほど、そういうカラクリなんスね」



(●ω●´)「ああ。ゆくゆくは別の街に出荷する食材を売りつけたり、他の商品加工場も作る予定なんだと。忙しくなるな」



( ■∀■)「ま、働くのは貧乏人共だけどな!」



( ■Д■)「ガッハッハッハ!!」(●ω●´)





115 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/30(日) 18:00:00.00 ID:1399336



【向かいビル 5階管理室】



(●ω●´)「……という感じで、向こうはまだ聖アガメマス教会を敵とは思ってねぇみたいだ」



( ・∀・)「おっけー。いいね、これなら上手くいきそうだ」



(゜、゜*)「サングラス外したら?」



(・ω・´)「おっと。そうだった」



(・ω・´)「それで、そっちの状況はどうだ?」



( ・∀・)「うん。住民の8割は入信したよ」



( ・∀・)「その中で対ログマジアで一緒に戦ってくれる人は300人くらいかな」



(・ω・´)「300か……いけるのか?」



( ・∀・)「十分。表立って戦わないだけで殆どの人は"協力"してくれるし……それに、あんまり数が多くても戦士が訓練を指揮できないしね」



(゜、゜*)「戦士が指揮って大丈夫かしら」



( ・∀・)「彼は西ゼリヤ王国の騎士団で部隊訓練を受けたからね。ある程度のノウハウはある」



( ・∀・)「それに"聖戦士"達は戦士を伝説の勇者として崇拝している。士気が乱れる不安はない!」



(゜、゜*)「なんか、すごい怖いんだけど」



( ・∀・)「……そろそろ300人の"聖戦士"達の修業も終わる。そしたら、いよいよ開戦だ!」





115 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/30(日) 18:00:00.00 ID:1399336



【向かいビル 地下道場】



( ^ω^)「整列ッ!!」



 ザザッ!

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯

(゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯ (゜-♯



( ^ω^)「諸君。これまでの修業、よくぞ頑張ってくれた!」



( ^ω^)「神様は諸君の努力を見ていて下さっている!」



( ^ω^)「しかぁし!諸君は、まだ救われていない!報われていない!」



( ^ω^)「それは何故だッ!?23番ッ!」



(゜-♯ )「はっ!我々が未だ、"心の敵"を倒していないからであります!」



( ^ω^)「その通りだッ!"心の敵"とは何だ!?254番ッ!」



(゜-♯ )「我らの身体を虐げ、我らの心を傷つけたログマジア・ファミリーであります!」



( ^ω^)「うむ!では、諸君が報われる為には何が必要だ!?5番ッ!」



(゜-♯ )「ログマジア・ファミリーへの徹底報復でありますッッッ!」



( ^ω^)「そうだッ!右の頬を殴られたら、左の頬を殴り返すッッ!」



( ^ω^)「"聖戦士"達よッ!報復が始まれば、戦場は地獄に変わるぞッ!!」



( ^ω^)「それは悪かッ!?正義かッ!?」



( ^ω^)「113番ッ!!」



(゜-♯ )「正義でありますッッッ!」



( ^ω^)「何故だッ!」



(゜-♯ )「"心の敵"は、苦痛を味わうことで、神様に救われるからでありますッ!」



( ^ω^)「そうだッ!ならば諸君は憂うなッ、惑うなッ、案ずるなッ!」



( ^ω^)「神は戦場の戦士に倫理を問わぬッ!諸君の戦いは、諸君の信ずる聖アガメマスの女神様によって全て肯定されるのだ!」



「万歳ッ、女神様万歳ッ、聖アガメマス教会万歳ッ!」

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*



( ^ω^)「さあ、諸君ッッッ!!」



( ^ω^)「諸君は遂に、力を得た!機会を得た!大義を得たッッ!」



( ^ω^)「神に遣わされた勇者、この俺がッ、諸君の報復を認めるッ!!」



「万歳ッ、勇者様万歳ッ、伝説の勇者様万歳ッ!」

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*



( ^ω^)「すべては上手くいくぞッ!」



( ^ω^)「救いの日は来たれりぃぃぃッッッッ!」



「ウォォォォォォッッッッ!!!」

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*

(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*(゜Д♯*





( ・∀・)「うんうん。"聖戦士"も仕上がってるな。もはや憂いはない」



 (’A` )「いや、あるだろ。アイツら戦いが終わった後まともに社会復帰できんのか」



( ・∀・)「大丈夫だ。聖アガメマス教会の正規軍に編入してもらうよう話はついている」



 (’A` )「あ、そう……」



(゜、゜*)「というか、戦士ってあんな演説できる程の語彙力あったのね」



 (’A` )「どうせ道化師が書いた台本だろ?」



( ・∀・)「ううん、修道女が書いた」



(゜、゜;)「怖っ!!」



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