ごきげんな朝飯のようです
541 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/15(火)18:00:00.00 ID:1399336
【コーポ手羽元】
(ーДー )...zzZ
(つДτ )「んぁ……ふぁ~~」
(ーДФ )「………………朝か……」
(*ФAФ)「おはようさん。遅かったやないの」
(ーДФ )「いや、昨日は休み前だったから仕事が忙しくて……」
(*ФAФ)「そらぁご苦労様。みそ汁温めてるから、机のうえ片付けとき」
( ФДФ)「はーい……」
( ФДФ)「……」
(ФДФ;)「あれ、なんでお袋が?」
(ーωー )「なに言ってるんだ。昨日の夜にお邪魔したんじゃないか」
(;ФДФ)「あ、親父。おはよう……そうだったっけ?」
(ーωー )「うん、おはよう。急に悪かったな」
(*ФAФ)「みそ汁とごはん、よそってるから持ってってぇ!」
(ФДФ )「あぁ、はいはい」
(*ФAФ)「アンタ、流しに洗い物溜めなさんな」
(ФДФ;)「あー……めんどくさくて……」
(*ФAФ)「めんどくさいめんどくさいって、そんなんばっか言ってたらなんにもできんくなるでアンタ!」
「……そんな言ってないけどなぁ……」(;ФДФ)
(ФAФ*)「なにぃ?」
「ごめんなさい、気をつけます!」(;ФДФ)
(*ФAФ)「そうそう。お醤油ってどこに閉まってる?全然見つからんくって。使ってない?」
(^ω^ )「あ、それなら流し台の下の収納にありましたよ」
(ФAФ;)「えぇ?……あら、ホント」
(*ФAФ)「アンタなんだって、こんなとこに閉まってるの」
(ФДФ )「あんま使わないんだよ。自炊しないし」
(ーωー )「母さん、食器、並べ終わったぞ」
(*ФAФ)「はいはい。いま行きます」
食卓に並べられたのは、ベーコンエッグ、わかめのみそ汁、さんまの塩焼き、山盛りのキャベツ……ごきげんな朝飯だ……
( ーωー)「ん。それじゃあ揃ったし、いただこうか」
( ーωー)「いただきます」
( ФДФ)「いただきます」(ФAФ*)
( ^ω^)・∀・)「いただきまーす」(’A`(゜、゜*)
( ーωー)ズズ……
(ФAФ*)パク……
( ФДФ)モリ……
( ^ω^)メリ……モニュ……
(*’A`)「あぁ~このみそ汁、いい出汁使ってますね」
(ФAФ*)「でしょ?昨日の漁師さんが獲ったイワシの干物、美味しいのよ。このサンマもオマケで貰っちゃったけど美味しいでしょ」
( ・∀・)「ええ。それにこのお米も。しっかり粒立ってて……」
ミ● ● 彡「狸の里で丹精込めて作った米だからな、当然だ」
( ーωー)「ホントに、このお米は素晴らしいですね。もう他のお米は食べられませんよ」
(ФAФ*)「やっぱり増反したらどうでしょか?」
ミ;● ●彡「それはなぁ……」
[㊤皿㊤天]「そう言えばお父上殿、朝刊は読みましたか?」
( ーωー)「あぁ、なんでもこの街に新しい知事がやってくるって」
(ФAФ*)「いい人だといいわねぇ」
(゜、゜*)「ちょっと道化師、ソースとって」
( ・∀・)「ん」
( ^ω^)「ソースなんてどこに使うんだ?」
(゜、゜*)「え?ベーコンエッグ以外にないでしょ」
( ^ω^)「あー、そっち派ぁ?」
(゜、゜*)「なにそれ、なんだっていいじゃない」
( ’A`)「人類って後何十年この対立構造を擦り続けるんだろうな」
(・∀・ )「っていうとこまでテンプレだね」
( ^ω^)・∀・)「わいわいがやがや」(’A`(゜、゜*)
( ーωー)「……」
( ーωー)「いやぁ久しぶりに賑やかな食卓を囲めて楽しいなぁ」
(ФAФ*)「……ホントにねぇ」
( ーДー)ズズズ……
( ФДФ)「ふぅ」
( ФДФ)「……」
(#ФДФ)「だからお前らは誰だよ!」
542 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/15(火)18:00:00.00 ID:1399336
(;ФДФ)「伝説の勇者ァ!!??」
(^ω^ )「そうそう、これこれ。この反応だよ」
(’A` )「それを聞きたかった」
(・∀・ )「っぱ一般人に驚嘆と畏怖の念を抱かせるの気持ちエエ~~」
(・∀・ )「今なら絶頂できるね」
(゜、゜*)「死になさい」
(ФДФ;)「お袋、親父!なんで勇者なんて人と一緒にいんだよ!」
(;ーωー)「僕もいま初めて聞いたよ」
(*ФAФ)「話すと長くなるからなぁ……先にご飯食べよか」
[㊤皿㊤天]「そうした方がよろしいかと」
(;ФДФ)「というか、サラッと言われたけどアンタもゴーレムが天使ってなんだよ」
(’A` )「それはホントにそう」
(*ФAФ)「天使"様"やで、気をつけなさい」
[㊤皿㊤天]「いえいえ、略して頂いて結構で……」
[㊤皿㊤天]『♪……脳波の変化を検知。監視対象の起床を確認しました。』
(;ФДФ)「いきなりなんだ!?」
(^ω^ )「コイツ、たまにこうなるんだよ」
[㊤皿㊤天]「お食事中にすみません。どうやら、目覚めたようですね」
( ・∀・)「目覚めたって、もしかして……」
[㊤皿㊤天]「はい。"武王"殿です」
543 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/15(火)18:00:00.00 ID:1399336
( ゜∀゜)「ここどこだ?なんで俺ベッドで寝てんの?人の家?」
(;゜∀゜)「俺……どれくらい眠ってたんだ?」
武王が見覚えのない部屋の見回していると、扉が開いた。
(ФДФ;)「うわっホントに起きてる!」
(;゜∀゜)「だっ……あぁ、ここの家主か。ここは?町の名前は?」
(ФДФ;)「え、えっと。カナイ・デ・ハナイです」
(;ー∀゜)「カナイ・デ・ハナイだと!?くそっ帝都からどれだけ!!」
(ФДФ;)「……」
( ゜∀゜)「おっと、申し訳ありません。こちらの話です」
( ゜∀゜)「アナタが助けてくれたのですか?見たところ軍人ではないようですが、私が倒れていたのは……」
丁寧だが威厳のある"武王"の言葉は、自然と目の前の彼に敬礼を促した。
(ФДФ )「は……はい!自分は魔王軍第18工兵部隊に所属しておりました!帝都ドナド城外で負傷中であったエフワード閣下を救助いたしました!」
( ゜∀゜)「!なるほど、工兵部隊の……ありがとう、君は命の恩人だ」
( ゜∀゜)「しかし、だとしたら何故、帝都の基地ではなく、東部商都に?」
(ФДФ;)「あっ……えっと……それは……」
(ーДー;)「っ」
( ゜∀゜)「……そうか、すまなかった」
( ゜∀゜)「俺達は、敗けたんだな」
544 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/15(火)18:00:00.00 ID:1399336
( ^ω^)「おっ起きてる起きてる」
( ’A`)「ホントだ。グッモーニン、武王」
(゜∀゜ )「え?」
(゜∀゜ )「……え?」




