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勇者達は帝都を目指すようです その①

【登場人物紹介】


( ^ω^)【戦士(ウォリアー)】:レスラー体型勇者。


 ( ’A`)【魔法使い(ウィザード)】:ヒョロガリ勇者。


(゜、゜*)【盗賊(シーフ)】:スタイルグンバツ勇者。


( ・∀・)【道化師(クラウン)】:イケメンハイスペ勇者。


[㊤皿㊤天]【水の大天使】:四大天使のゴーレム。


(*ФAФ)【行商人】:行商のオバちゃん。


( ´皿`)【漁師】:行商のオバちゃんの知り合い。


ミ ● ●彡【隠神】:狸獣人の長老。

535 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/13(日)18:00:00.00 ID:1399336



【マラック海溝 海上】



( ´皿`)「そろそろ、彼らとの約束の時間だが……」



 腕時計を確認した船長は、漁船から身を乗り出して海面を何度も確認する。



(;´皿`)「ホントに大丈夫か?溺れたりしてないか?嫌だよ、帰ってきたらひとり欠けてたりなんて」



(ФAФ*)「海の男がそんなオロオロしなさんな。大丈夫よ」



(;´皿`)「しかしな、マラック海溝は深いし、海底遺跡なんてただの伝説……」



 その言葉を遮るように、水面(みなも)が海坊主の如く盛り上がり、船長に迫りくる!



(;´皿`)「な……なんだぁっ!?」



 それは勇者達を包むバリアだった!



(゜、゜*)「ただいま船長!」



 (’A` )「行商人のオバちゃんもな!」



(・∀・ )「港に戻るぞ!」



(^ω^ )「かっ飛ばしてくれェい!」



(;´皿`)「あ、アンタら無事だったのか!」



[㊤皿㊤天]「よろしくお願いします」



(;´皿`)「ひとり増えとるッ!!」



(*ФAФ)「おかえり。友達を助ける方法は見つかった?」



(゜、゜*)「ええ、ばっちりよ!」



 (’A` )「でも、その為に帝都ドナドに行かなきゃなんねぇ!」



(;ФAФ)「ええっ?あんな遠いところまで!?」





536 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/13(日)18:00:00.00 ID:1399336



【水の天使神殿 少し前】



( ^ω^)「そんで女神を叩き起こすにはどうしたらいいの?」



[㊤皿㊤天]「女神様の霊魂、つまり本体は僕の中で眠っています」



( ^ω^)「お前を叩き壊せばいいの?」



[㊤皿㊤天]「なんで壊す必要があるんですか」



[㊤皿㊤天]「……僕を"アガメマスの聖地"まで連れて行ってください。そうしたら僕が起こしますので」



( ・∀・)「ん?だったらココも聖地じゃなかったっけ?」



[㊤皿㊤天]「かつてはそうでしたが、いまや"聖地の証"があるこそが聖地なのです」



[㊤皿㊤天]「つまりは帝都ドナドです」



 (;’A`)「マジかぁ敵の本拠地じゃん」



(;・∀・)「それに、かなりココから遠いよね。どうやって行こう?」



( ^ω^)「来た時みたいに隠神ジジイに転移魔法使ってもらったら、すぐじゃね?」



(゜、゜;)「あの爺さんが簡単に頷いてくれるとは思えないけど」



( ^ω^)「ダメ元で泣きつけばなんとかなるんじゃね?」





537 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/13(日)18:00:00.00 ID:1399336



【狸の隠れ里】



ミ ● ●彡「無理だ」



(^ω^;)「そこをなんとか!このとおり!あ、靴の裏舐めましょか!?」



ミ ● ●彡「靴は履いとらん」



(^ω^;)「じゃあ足の指の間舐めます!」



ミ ● ●彡「死んでくれ」



ミ ● ●彡「そもそも、帝都の転移魔法陣はもう使えん。我らが使った後、速やかに魔法陣を破壊したからな」



(^ω^;)「なんでそんなコトを!」



ミ ●ω●彡「あのまま放置しとったら、マルク帝国の奴らに魔法陣の存在を気づかれる可能性が高い。そしたら、この隠れ里の存在も明るみになってしまう。だから、わしの部下に壊させたんじゃ」



ミ ● ●彡「我はもう家族や故郷を失いたくはないのだ……」



(^ω^;)「っ」



(゜、゜*)「そう、なら仕方ないわね」



(・∀・;)「時間はかかるけど、歩いて向かうしかないか」



[㊤皿㊤天]「徒歩ルートだと、約100日ほどかかりますね」



 (;’A`)「時間かかるとかいうレベルじゃねぇ」



(゜、゜;)「こうなったらもう馬車を奪って……?」



 (;’A`)「蛮族思考はやめろ」



( ^ω^)「普通に行商人のオバちゃんから借りればいいんじゃないの?」



 (;’A`)「「それだ!」」(゜、゜;)



( ・∀・)「ハモるほど革新的なアイデアではないよ」



 勇者達の声がこだましたその時だった。隠神の屋敷の前に一台の幌馬車が止まった。



(;・∀・)「えっ?なにこれ、馬車?」



 何事かと勇者達が屋敷から出てくると、行商人が顔を出した。



(ФAФ*)「アンタ達、乗りなさい!」



(;^ω^)「オバちゃん!どうしてここに!?」



(ФAФ*)「どうせ困ってるだろうと思ってね!帝都までの足なんてないでしょ!?」



(ФAФ*)「馬車、出してあげるよ!」



(;^ω^)「マジで!?」



 (;’A`)「っていうか、オバちゃんが荷台に乗ってんなら誰が操縦してんの?」



(ФAФ*)「旦那よ、旦那!」



(ーωー )「どうも、よろしく頼むよ」



(;・∀・)「いや、こちらこそありがとうございます……」



(;・∀・)「でもホントにいいんですか?わざわざ馬車で帝都まで連れてってもらってしまって」



(ーωー )「なに、僕達は行商人だからね」



(ーωー )「帝都まで行商しにいく、そのついでさ」



( ・∀・)「旦那さん……!!」



(ФAФ*)「料金は後払いでええからね!」



(;・∀・)「オバちゃん!」



(゜、゜*)「そこは取るのね」



(ФAФ*)「当たり前や、こっちも商売やで!」





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