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勇者達は修道女を取り戻すようです

509 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/07(月)18:00:00.00 ID:1399336



【狸隠れの里】



ミ*●Д●彡「ままっ勇者様、もういっぱい!」



(^ω^*)「お~~悪いねぇ」



ミ*●A●彡「へぇ東の海の底に遺跡が……それで勇者様は目的の神殿までたどり着けたんですか?……あ、お注ぎします」



 (’A`*)「遺跡の謎がさぁ!確率がさぁ!根性でさぁ!」



ミ*●∀●彡「そーれっ!いっき!いっき!いっき!」



(・∀・*)ゴッゴッゴッゴッ……「ッぱァーッ!!」



 その夜、勇者達は"狸隠れの里"の宴会に参加していた。



(^ω^*)「ここで一曲歌わせて頂きまァーーす!!」



ミ*●ω●彡「いよっ!」



ミ;● ●彡「いや、宴会にしてもハシャぎ過ぎじゃないか」



(゜、゜*)「死地から生きて帰ったら、これくらい酔っ払いたくなるのよ」



(・∀・*)「ここで一発出口から酒飲みまァーーす!!」



ミ ● ●彡「また死に向かってる奴がいるが」



(゜、゜*)「死なせておきなさい」





510 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/07(月)18:00:00.00 ID:1399336



【狸隠れの里】



 そして宴会が終わり……



(^ω^*)「あー飲んだ飲んだ」



 (*’A`)「こんなに飲んだのは久しぶりだな」



 (*’A`)「最後にこうやって騒いだのは……エルフ村の帰りに寄ったアディボラ温泉郷か」



(・∀・*)「あれから結構経ったね」



(゜、゜*)「あの時はまだ修道女ちゃんも居たものねぇ」



ミ ● ●彡「……なぁ、今日ずっと疑問だった事がひとつあるんだが」



(゜、゜*)「なに?」



ミ ● ●彡「なんで貴様ら、皇帝に謁見してたんだ?」



(^ω^ )「勲章と、一生暮らす分には困らない程度の年金と、領地を貰う為だが?」



ミ ● ●彡「貰えるワケねぇだろ」



(・∀・ )「俺達もそう言ったんだけど……」



(#^ω^)「訊いてみるまで分からねぇじゃねぇか!」



 (’A` )「とコイツが言って聞かなくて」



ミ ● ●彡「欲は身を滅ぼすとは、まさにこのことだな」



(゜、゜*)「まぁ理由はソレだけじゃないけどね。私も皇帝には色々と訊きたいコトがあったし」



(゜、゜*)「そう、たとえば修道女ちゃんの事とか」



ミ ● ●彡「……新しく"形代の女神"になった少女か」



(゜、゜*)「別に修道女ちゃんが"形代の女神"になることを望んだんなら、私はそれでもいいんだけど」



( ^ω^)「いいわけねぇだろ」



(゜、゜*)「個人の意志は尊重しないとね」



(゜、゜*)「でも問題なのは、それは本当に修道女ちゃんが望んだことなのかってこと」



ミ ● ●彡「つまり?」



(゜、゜*)「どうせ教会ぐるみで修道女ちゃんを騙してたんじゃないのってことよ」



( ・∀・)「修道女って信心深いし、ころっと騙されそうだよね」



(゜、゜*)「その辺の事実関係を確かめるために、私は宮殿に出向いたワケ」



 (’A`)「で、玉座の間に着いた途端に死刑判決ってワケ」



ミ ● ●彡「皇帝に訊いたとて、正直に答えんだろう」



(゜、゜*)「嘘をついてたら、その時はその時よ。まっ教会のトップが有無を言わさず私達を殺そうとした時点で真っ黒だけど」



ミ ● ●彡「ふん。それで皇帝以下マルク帝国が、あの少女を騙して"形代"に仕立て上げたとして、貴様らはどうするつもりだ?」



ミ ● ●彡「マルク帝国に反旗を翻すか?」



ミ ● ●彡「魔王のようにな」



(^ω^ )「……」



(・∀・ )「……」



 (’A` )「……」





511 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/07(月)18:00:00.00 ID:1399336



(゜、゜*)「そんなことしないわよ」



ミ ● ●彡「!」



(゜、゜*)「別に私達は帝国が憎いわけでも、理想があるわけでも、まして争いを起こしたいわけでもない」



(゜、゜*)「ただ、修道女ちゃんは返してもらうわ」



ミ ● ●彡「返す?」



(゜、゜*)「普通の人間に戻してもらう。それだけよ」



ミ;● ●彡「……神に成った者を人間に戻す?バカげてるな」



(^ω^ )「やってみなくちゃ分からないだろ!」



(・∀・ )「死んでなければ、どうとでもなる」



 (’A` )「騙されて契約させられて辞められないってブラックすぎるからな」



ミ;● ●彡「どれも理由になってないぞ」



(゜、゜*)「つまるところ、私達の目的はマルク帝国の真意を明らかにし、修道女ちゃんを人間に戻すことよ!」



(^ω^ )「もう勇者は廃業だオラァ!」



ミ;● ●彡「……まぁ、なんだ」



ミ;● ●彡「仲間を失って悲嘆にくれていると思いきや、案外と強いんだな」



(^ω^ )「いいや!修道女はまだ死んでないぞ」



(^ω^ )「俺達の心の中にいるからな!」



( ・∀・)「いまや神様だからね」



 ( ’A`)「ギリギリ不謹慎か……?」



(゜、゜*)「直球ド真ん中よ」





512 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/07(月)18:00:00.00 ID:1399336



ミ ● ●彡「しかし仲間を神から人間に戻すと言っても、そもそもなにか情報はあるのか?」



(^ω^ )「ない!」



ミ;● ●彡「……途方もないな」



(゜、゜*)「いや。情報ならあるわ」



(・∀・ )「えっ?」



 盗賊はアタッシュケースから数十枚の紙文書を取り出した。



(゜、゜*)「皇帝の私室や書斎から、いくつか貰って来たわ」



(;^ω^)「いつの間にっ?」



 (;’A`)「無許可持ち出し(重大なインシデント)!?」



(゜、゜*)「当然じゃない。私は盗賊よ?」





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