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修道女は女神となるようです

481 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/01(火)22:30:00.00 ID:1399336



【聖アガメマス神殿 祭壇】



(  皿 )「報告します。"鎹"の魔法印が反応」



(  皿 )「無事、女神が復活しました」



(.゜∀゜)「そうか、上々」



(.゜∀゜)「さて……今度は長くもってくれるといいがな」





482 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/01(火)22:30:00.00 ID:1399336



【魔城パンデモニウム】



(#ФωФ)「魔王!アナタをぶっ殺します!」



 修道女が"聖地の証"の上に立つと、彼女の体もまた光に包まれる。



(゜A゜*)「聖アガメマス教会の屑共め、戦争孤児の恨みに付け入って妙なことを吹き込んだか……」



 だが魔王は、修道女が女神になるのを傍観していた。



ミ● ● 彡「阻止しなくてもいいのか?」



(*゜A゜)「偽モンの女神なぞ一回倒しとるからな。マルク帝国め、あの嬢ちゃんを使って一発逆転を考えとるんやろうが」



(゜■゜,;)「ふぅ……ふぅ……」



(*゜A゜)「ここでその希望をへし折ったるわ」





483 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/01(火)22:30:00.00 ID:1399336



 (;’A`)「修道女が、魔法少女の変身みたいな光に」



(;^ω^)「いったい何が起きてんだ?」



(゜、゜;)「……」



( ・∀・)「もしかして……修道女も魔王と同じで女神になろうとしてる?」



 (’A`;)「はぁ!?なれんの?」



(;・∀・)「知らないけど、でも魔王が"降臨"とか言ってた時にも、同じような感じだったじゃん。体が光りに包まれてさ」



(;^ω^)「た、たしかに……」



 (;’A`)「でもそれが本当なら、ワンチャン魔王を倒せそうな気もするな」



(;^ω^)「まぁ俺達の身体の自由を取り戻してくれるだけでいいんだけど」



(;^ω^)「なんか嫌な胸騒ぎがする」



(゜、゜;)「!」



(゜、゜;)「ちっ……なんで動かないのよ……」



(・∀・;)「姐さん……」





484 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/01(火)22:30:00.00 ID:1399336



( ーωー)「『頭顱(とうろ)に快き風を、躯幹(くかん)に肥えた地を、四肢に清き炎を。女神様、今宵はこちらで安らかにお眠りください』」



 "祈祷"を終えた修道女は、この瞬間に女神となった。



( ΘωФ)「……」



(^ω^;)「あれが修道女版の女神?」



(・∀・;)「左目が変わった?」



 (’A` )「変化が微妙すぎる」



(;・∀・)「そこはまぁ、魔王だってほぼ変化ないし」



(゜A゜*)「久しぶりやのう"形代の女神"……つっても昔の記憶なんぞ引き継いどらんか。お前はどうせただの"機能"や」



( ΘωФ)「……」



(;ΘωФ)「……うっ」



 女神となった修道女が急に口を抑えてえづく。



(゜A゜*)「まだ女神の力に身体が慣れとらんみたいやな。けったいなモンやで、人間の身体に神をおろすから、拒否反応が起きとるやないか」



(;^ω^)「じゃあお前はなんで平気なんだよ!」



(゜A゜*)「それが偽モンと本物の違いって奴や」



 (;’A`)「答えになってねぇ」



(;ΘωФ)「ぐっ……うっ……黙りなさい……これくらいで」



(#ΘωФ)「これくらいで!」



 修道女は掌に光を集めて球とし、弾丸のように魔王へ飛ばした。



(゜A゜*)「これくらいで……なんや?」



 しかし魔王はそれをすんなりと避ける。後ろの壁に衝突した光が、当たった部分の壁を消し飛ばす。ジャブのような攻撃にみえて、必殺の威力を秘めているようだ。



(#ΘωФ)「くっ!ぬっ!」



 修道女は光の弾を何発も飛ばすが、魔王にはひとつも当たることはない。



(゜A゜*)「無駄や。そんな単純な攻撃なぞ当たらん」



(;ΘωФ)「はぁ……はぁ……」



(゜A゜*)「なぁ、もう諦めろや。このままじゃ嬢ちゃんの魂は女神の力に潰されて、死んでしまうで。いまなら赦したる」



(゜、゜;)「えっ!?ウソでしょ!?」



(*゜A゜)「ウソやないで。見ろや、あんなに苦しんどるやろ。あの嬢ちゃんの魂が身体の中で削られとる証拠や」



(*゜A゜)「聖アガメマス教会もけったいなモンを考えたで……人の命をなんやと思っとるんだか」



(・∀・;)「アンタが言えた義理じゃねぇだろ」



(゜、゜;)「修道女ちゃん、もう止めてちょうだい!復讐はいいけど、その為に死ぬなんて……!」



 修道女に死の未来があることを知った盗賊が声を張り上げる。身体は動かない。



(;ΘωФ)「ごめんなさい盗賊さん。全て覚悟の上です」



(;ΘωФ)「それに魔王の言うことは間違ってますから、なにも問題ありません」



(゜A゜*)「ん?どこがや」



(;ΘωФ)「僕は死にません。女神様の"形代"として、世界の平和を守り続けるのです!」



(^ω^;)「……なに言ってんだ?」



(゜、゜;)「問題だらけよ!」





485 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/07/01(火)22:30:00.00 ID:1399336



(*゜A゜)



(゜■゜,;)



(゜▼゜,;)



(#ーAー)「……ちっ胸糞の悪い」



(゜A゜*)「しゃあない、ウチが介錯したるわ。かかって来いや」



(#ΘωФ)「死ぬのはアナタの方です!」





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