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新しい女神は裁くようです その②

473 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



【魔城パンデモニウム】



(゜A゜*)「ゴミのポイ捨て、死刑」



(゜A゜*)「特定個人への誹謗中傷、死刑」



(゜A゜*)「揚げ足取り、死刑」



(゜A゜*)「あれも死刑、これも死刑」



 ( ’A`)「お前の律法書には死刑しかねぇのか」



(;ФωФ)「そんなふざけた審判で世界が平和になるわけありません!」



(゜A゜*)「いいや、なる。もちろん"審判"以外にもやるべきことは色々とあるけど、まずは悪い腫瘍をきちんと切除せんといかん!」



(゜、゜*)「人口がすごい減ると思うけど?」



(゜A゜*)「それだけ世界には膿が溜まっとるというワケや」



(゜A゜*)「単純に考えや?ウチは人間を殺すつもりはないで?ただ、罪を犯した者を裁く。罪を犯すような者は人間ではない。世界を悪くする。世界には必要ない。だから世界から排除する」



(゜A゜*)「それだけや。箒でゴミを掃くようなもん、オーケー?」



(;・∀・)「話にならねぇ……」



(゜A゜*)「神の御心が理解できるよう、勉強に励めよ?」



(゜A゜*)「いいか?なにが正しいかと言えば、神がすべて正しいんや」



(;ФωФ)「……!」





474 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



(*゜A゜)「さて、横槍が入ったけど……元・皇帝の審判を続けるで」



(*゜A゜)「まぁ色々な罪を合わせて、百万とんで7865回の死刑としよか」



(゜□゜;)「んーっ!?」



(*゜A゜)「はぁ~ん?なんか言いたげやな、女神に口答えするか元・皇帝」



(*゜A゜)「いや、違うな。"旧時代の魔王"と呼ぼか。女神の伝説には、そう記すことにしよ。『女神が魔王を倒し、世界に平和が訪れた』んやからな」



(゜□゜#)「んーんーんー!」



(*゜A゜)「んっふっふ……ええやろ、女神は慈悲深いモンや。魔王の辞世の句でも聞いてやろか」



 女神はマルク皇帝の猿轡を外した。



(゜∀゜,#)「貴様、さっきから聞いていればふざけるのも大概に……」



 皇帝ががなり立てた瞬間、その口を女神が思いっきり蹴飛ばした。嫌な音を立てて折れた歯が、血しぶきに混じって床に飛び散る。



(゜■゜,#)「ごぴっ!」



(*゜A゜)「ふざけとるのはお前や。誰が口答えしていいと言った?」



(*゜A゜)「貴様らマルク帝国の王侯貴族のせいで、どれだけの無駄な血が流れたと思っとる?どれだけの民が不当に扱われ、惨めに死んでいったか想像がつくか?」



(゜■゜,;)「ひゅー、ひゅー……」



(*゜A゜)「だが安心しい。お前のケツはウチが拭いたるさかい」



(*゜∀゜)「いい身分やなぁ、皇帝のくせに責任とらんと死ねて」





475 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



(;ФωФ)「……」



(ФωФ;)「……」



 (’A`;)「おい、どうするよ!?皇帝が殺されそうなんだけど!?」



(゜、゜;)「そうは言っても、このテーブルから離れられないんだから、どうしようもないじゃない」



(;^ω^)「魔王は使えないの?」



(・∀・;)「うん。うんともすんとも……」



(;ФωФ)「……」



;`ФωФ)「……!」



 魔王に自由を奪われ、どうすることもできない勇者達の姿を見て、修道女は決心した。聖アガメマス教会の高弟から賜った儀式の決行タイミングは今しかないと。



 彼女は誰にも悟られないように、静かに、そして素早く、舞台へと走った。



 目指す先にあるのは、"聖地の証"──修道女は、"女神を復活させる"つもりである。





476 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



(゜■゜,;)「グググ、ギギギ……」



(*゜A゜)「ちっ最後の最後まで、イラつく奴やで」



(*゜A゜)「……!」



(゜A゜;)「おいっ霊王!誰か勝手に舞台に上がっとるぞ!」



(;´_ゝ`)「えっ!?あっ!」



(;ФωФ)「っ!気づかれましたか……」



(゜、゜;)「修道女ちゃん!?」



 (;’A`)「なにやってんだ!?危ないから帰ってこい!」



(゜A゜*)「せやでぇ、勇者の言う通りや。そこはもう"聖地"なんやから、信徒と言えど安易に立ち入ったらあかんで」



(゜A゜*)「今なら赦したる。さぁ、降り」



(;ФωФ)「いっ……嫌です!」



(゜A゜*)「……ぁ?」



(^ω^;)「修道女!?」



(;ФωФ)「魔王……正直、僕はまだ分からないんです……」



(゜A゜*)「はぁ?なにが?」



(;ФωФ)「なにが正しくて、なにが間違ってるのかです。僕は聖アガメマス教会から、アナタは間違っていると教えられました」



(゜A゜*)「かわいそうに、洗脳されとるんやな」



( ФωФ)「でも、勇者さんが教えてくれました。なにを正しいとするか、それは結局、個人の感情でしかないと」



(゜A゜*)「違うで、神が言っとることが正しいんや」



( ФωФ)「それも結局、(アナタ)の感情ではないんですか?」



(゜A゜*)「適切な語彙やないな。"美"と呼びぃ」



(゜A゜*)「んで?嬢ちゃんは結局、なにを言いたいんや」



( ФωФ)「……僕はまだ分かりません。教会が正しいのか、アナタが正しいのか」



( ФωФ)「……魔王。アナタは"白夜"を覚えていますか?」



(゜A゜*)「"白夜"?」



( ФωФ)「十年前、イテーツク山脈の麓の小さな村が地図から消えました。魔王軍の侵攻によってです」



( ФωФ)「村を包んだ炎は一晩中消えることなく、夜空を白く照らしました。多くの人が焼き出され、魔王軍に殺されました」



( ФωФ)「そんな地獄のような出来事が"白夜"です」



(゜A゜*)「……」



( ФωФ)「どうです?魔王、"白夜"を覚いだしましたか?」



(゜A゜*)「……」



(゜A゜*)「そんなんよくあったことや、いちいち覚えとらんわ」



( ФωФ)「……そうですか」





477 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



( ーωー)「……」



478 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



( つωФ)「……」



479 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



( ФωФ)「……」



480 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/30(月)22:00:00.00 ID:1399336



(#ФωФ)「ぶっ殺してやるっ!」




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