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勇者達は魔王の大軍勢と激突するようです その③

396名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/12(木)18:00:00.00 ID:1399336



【前回の状況】


从*・⊿・从 十AФ) VS 从゜ワ゜*从



( ^ω^)ФωФ)’A`) VS (゜∀゜)





397名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/12(木)18:00:00.00 ID:1399336



(・∀・;)「あ~あ、馬車壊れちゃったよ」



(;ノ∀`)「もう走るのは無理ですね」



(゜、゜*)「ここが帝都なのが不幸中の幸いね」



(゜、゜*)「どこかから代わりの馬車をくすねてきましょう」



(・∀・;)「まさか異世界に来てから車上荒らしすることになるとは」



 武王エフワードの強襲により馬車を損失した勇者達は、代わりの馬車を探しに魔王軍に占領された帝都の内部へと侵入した。しかし……



(゜-゜川「そこまでだ、勇者共」



( ・∀・)「あ、やっべ」



 一瞬で見つかった。





398名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/06/12(木)18:00:00.00 ID:1399336



【帝都ドナド】



(゜-゜川「さぁ観念しろ、神妙に死ね」



( ・∀・)「待って待って。ちょっと話を聞いて?」



(゜-゜川「貴様らの話を聞く理由も、生かしておく理由もない」



( ・∀・)「ほら、俺達って女神様に召喚された異世界の人間よ?色々と聞きたいこととかない?」



(゜-゜川「ないな。異世界など興味もない」



(゜、゜*)「アナタに興味がなくとも、魔王は興味あるんじゃない?」



(゜-゜川「あるならば生け捕りにしろとの命令を頂けるだろう。しかし魔王様は、適当に処理しておけと仰られただけだ」



(゜-゜川「そういうわけだから死んでもらおう」



(#ノ∀`)「待ってください!いまここで僕達を殺したら、フィオレのお嬢様を悲しませることになりますよ!」



(゜-゜川「……!」



(゜-゜;川「ふ、ふん!なんのことだか!?」



(゜-゜#川「というか貴様は誰だ!」



(#ノ∀`)「エントリーNo4、西ゼリヤ王国貴族のご子息、考古学者のキュミノー!」



(#ノ∀`)「趣味は音楽鑑賞、好物はカレーだァ!」



(゜-゜#川「……」



(゜-゜#川「誰だ!?」



( ・∀・)「まじで眼中になかった模様」



(゜、゜*)「惨敗ね」



(#ノ∀`)「くそぅっ!」



(゜-゜#川「……いや、少し思い出したぞ。貴様、最後まで姫のハイキングについてきた虫ケラだな?」



(゜-゜#川「虫ケラ一匹死んだところで、姫が悲しむわけなかろう!」



( ・∀・)「どうでもいいけど、アイツ受付嬢さんのこと姫って呼んでんのか」



(゜、゜*)「キモいわ」



(#ノ∀`)「僕じゃない!勇者さん達だ!」



(#ノ∀`)「勇者さん達は、お嬢様が西ゼリヤ王国の冒険者ギルドで働いていた頃からの旧知の仲!結婚式を開いたらご友人として招待されるくらいの!」



(゜-゜;川「なっ……!」



(゜-゜;川「なんだと……!?」



( ・∀・)「何故そこでそんな驚くの?」



(゜、゜*)「結婚式とか関係ないでしょうアナタ」



(#ノ∀`)「いや、あるのです!鉄王ブルシット、彼女は……」



(#ノ∀`)「誘拐したお嬢様との結婚を考えているに違いないからです!」



( ・∀・)「蛮族の求婚方法?」



(゜、゜*)「違ってて欲しいわ」



(゜-゜;川「ぐっ……その通りだ」



(゜、゜*)「正解しちゃったわ」



(゜、゜*)「っていうか、アナタ女でしょ?受付嬢さんと結婚できなくない?」



(゜-゜川「は?そんなコト関係ないだろ」



( ノ∀`)「時代は多様性ですよ」



( ・∀・)「他人を認めあえる社会を作るのは僕ら一人ひとりの意識なんだ」



(゜、゜*)「急に息を合わせないで」



(゜-゜川「しかし……まさか勇者が彼女の関係者だったとはな。もう少し情報収集しておくべきだった」



(゜-゜川「よし、分かった。とりあえず貴様らを殺すのは止めておこう」



( ・∀・)「ほんとに!?ラッキー」



(゜-゜川「ああ。牢獄に捕らえた後、終戦後に裁判を受けたうえで、正式に死刑にしてやろう」



( ・∀・)「くそが」



(;ノ∀`)「どっちにしろ殺すんじゃないか!」



(゜-゜川「そうだ。しかし正規の法に則った手順を踏まえた上での執行だ。姫も旧友の死に悲しむだろうが、経緯を踏まえれば納得してくれるはずだ」



(;・∀・)「けっ結婚式に出席できないんですけど!?」



(゜-゜川「まぁ……冥土の土産に結婚式には招待してやろう」



(;・∀・)「引き出物のロイヤルコペンハーゲンその場で叩き割ってやるからな!」



(゜-゜川「ふんっ!引き出物はカタログギフトの予定だ!出席される方には満足して帰ってほしいからな!」



(゜、゜*)「カタログギフトかぁ……あれ選ぶの結構めんどうくさかったりするのよね。気づいたらギリギリになっちゃう」



( ・∀・)「俺は結婚式帰りにノリで決めちゃうな」



( ノ∀`)「お待ち下さい勇者さん!こやつの妄言に付き合う必要はありません!」



( ノ∀`)「そもそもこやつとお嬢様は結婚しないし、させません!」



(゜-゜#川「なにをぉぉ!?なぜ貴様に決められなければならん!」



(#ノ∀`)「簡単です!お嬢様と結婚するのは、この僕なのですから!」



(゜-゜#川「ハァァァァ!?姫が!?貴様ごときと!?」



(゜-゜#川「ありえん!」



(#ノ∀`)「誘拐するような奴よりは十分ありえます!」



(#ノ∀`)「というか誘拐した時点でアナタがお嬢様と結婚できる可能性は……」



(#ノ∀`)「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!」



(゜-゜#川「キィィィィ!!」



(#ノ∀`)「キシャァァァ!」





( ・∀・)「……」



( ・∀・)「……とりあえず命は助かったから、いいのかな?」



(゜、゜*)「受付嬢さんも不憫ね、あんなのに好かれるなんて」



( ・∀・)「姐さん的にはどっちがマシ?」



(゜、゜*)「そうねぇ……」



(゜、゜*)「ねぇ、二人とも。アナタ達、受付嬢さんのどこが好きなの?」



(#ノ∀`)「顔面!」(゜-゜#川



(゜、゜*)「……」



(゜、゜*)「どっちもナシ」




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