勇者達が洞窟を冒険するようです その③
【登場人物紹介】
( ^ω^)【戦士】:レスラー体型の勇者。体の一部を改造するなら利き腕。超出力のドデカいカノン砲を搭載したい。実用性はない。
( ’A`)【魔法使い】:ヒョロガリ勇者。体の一部を改造するなら片目。他人の情報とかを分析したり、めっちゃ遠くを見れたりする。あとネットサーフィンもできる。
(゜、゜*)【盗賊】:スタイルグンバツ勇者。体の一部を改造するなら顔。二度と組織に見つからない為。
( ・∀・)【道化師】:イケメンハイスペ勇者。体の一部を改造するなら内蔵。病気の心配がなくなるし、漏らしたりしないし、ケツから酒飲んでも死なない。
( ФωФ)【修道女】:勇者を導く僕っ娘。体の一部を改造するなら心臓!これで死にません!
( ´W`)【トレジャーハンター】:今回のクエストの依頼者。体の一部を改造するなら歯。もう一度ワイルドにリンゴを噛みたい。
38 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/07(金)07:30:00.00 ID:1399336
【ホラーナ洞窟 遺棄された坑道】
(;^ω^)「おらっ!壊れろ!この!」
『肩部軽度損傷 支障ナシ』[㊤ 皿 ㊤特]
『装甲修復マデ3秒……』[㊤ 皿 ㊤特]
(;^ω^)「くそ!どんだけぶっ叩いても、すぐに回復しやがる!」
(;^ω^)「というかロボットの装甲がなんで自動で直るんだよ!」
(;´W`)「山ゲットゴーレムは、魔鉄という魔力伝導率の高い特殊合金でできている……恐らく形状記憶能力も備えているんだろう」
(;´W`)「魔力がある限り、コイツらはいくら傷つけても修復してしまう!」
(^ω^;)「チートかよ!こっちは剣振り回す度に消耗してんのに!」
『反撃行動ニ移行』[㊤ 皿 ㊤特]
『モード:白兵戦!』[㊤ 皿 ㊤特]
山ゲットゴーレムは戦士に狙いを定め、襲いかかる!
(;^ω^)「ぐぬっ!畜生!意外に足速ぇッ!!」
(;ФωФ)「うぅ……戦士さん」
(ФωФ;)「どうしましょう!なにか僕達にできることはないんでしょうか?」
(;´W`)「ううむ。しかし魔法が効かないとなると……」
(’A` )「……爺さん、ひとつ気になることがある」
(´W`;)「ん、なんじゃ?」
(’A` )「というか、最初から気になってるんだが、コイツらゴーレムって、なにを燃料に動いてるんだ?」
(´W`;)「そ、それは魔力だ。ゴーレムは魔力を供給されて動く」
(’A` )「うん。そうだよな。なら魔力はどうやって供給されてんだ?ゴーレムは自分でエネルギーを生み出せたりするか?」
(;´W`)「……!そ、そういうゴーレムも最近は居るとは聞くが、この鉱山のは旧式だ。魔力を与えられなければ動かない」
(;ФωФ)「え?それじゃあ」
(;ФωФ)「それじゃあ……ここのゴーレムは、どこから魔力を得ているんですか?鉱山はずっと前に、閉山してしまっているのに!!」
( ・∀・)「……鉱山がまだ稼働してた時に溜めた魔力が残ってるっていう可能性は?」
(’A` )「何年前の話だよ。それだと燃費良すぎだし……魔力ってのは、それだけの間漸減しないで持つのか?」
(’A` )「つーかなにより……」
~~回想~~
『魔力チャージ、完了』[㊤ 皿 ㊤1]
『ビーム射出』[㊤ 皿 ㊤1]
~~回想~~
(’A` )「あいつら、確実にどっかから魔力チャージしてんだろ」
(;´W`)「!」
(;ФωФ)「たしかにっ!!」
39 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/07(金)07:30:00.00 ID:1399336
【ホラーナ洞窟 遺棄された坑道】
( ・∀・)「なるほど、魔力の供給を断てばゴーレムを倒せるってわけか!」
(;´W`)「い、いや。供給を断ってもゴーレム自身に溜まった魔力が残っている限りは……」
(;´W`)「というか魔力の供給源を断たねば意味がない!その目星はついているのか!?」
(’A` )「いや。誰が、どっからゴーレムに魔力を送ってるかは、まだ分からない。だが……」
( ’A`)「分からなくても、倒し方は最初っから決まってる……っ!」
( ’A`)「戦士!一発ゴーレムにイイのくれてやって、こっち来てくれ!」
(^ω^;)「!?わ、わかった!」
(#^ω^)「オラぁっ!いい加減くたばれ!」
戦士の鬱憤を込めた渾身の一撃が、ゴーレムの首にクリーンヒット!!
ピピッ『頸部中度損傷』[㊤ 皿 ㊤特]
『重要部位ノ為、装甲ヲ優先修復』[㊤ 皿 ㊤特]
『装甲修復マデ60秒……』[㊤ 皿 ㊤特]
(^ω^#)「っしゃ!今のうちだっ!」
戦士は時間を稼ぐと、とんぼ返りで魔法使いの元に戻った。
(^ω^;)「というワケで、なんでしょう」
(^ω^;)「なんかいい作戦とかできた?なんかの力が覚醒した?」
( ’A`)「ねぇよ。魔法が効かない相手だ。元々お前の馬鹿力で倒すしか方法はない」
( ’A`)「だから……とりあえずエネルギーチャージだ!」
( ’A`)「ハチミツ梅干し茶、ハチミツマシマシ!ガツンと塩の効いた握り飯付きだ!」
(^ω^*)「おお……っ!いいのか!?」
( ’A`)「あぁ、40秒で食いな!即効性のエネルギーを詰め込め!」
(^ω^*)「っしゃ!」
(;´W`)「え?い、今?戦闘中に……?」
( ’A`)「向こうもやってるコトだ。なんの問題もない」
(^ω^*)「ごっそさん!」
(;´W`)「早!」
(;ФωФ)「じゃ、一応、消化のお薬だけでも……」
(^ω^*)「あざす!」
( ’A`)「そんで、さらに俺のとっておき……『強化魔法:肉体活性!』」
(^ω^;)「おおっ?なんだこれ、力が漲ってくるというか、筋肉がダンシングってる!!」
( ’A`)「お前の筋肉を強化した!今のお前はさっきまでの2倍強い!」
(^ω^*)「うぉぉぉっ!!サンキュゥー!!」
(#^ω^)「ぶっ壊してやるぜ、クソゴーレムさんよぉッ!!」
『修復完了。戦闘モード移行』[㊤ 皿 ㊤特]
(;´W`)「し、しかしいくら魔法で肉体を強くしようが、魔力供給を断たねば、相手は無尽蔵に回復してしまうぞ!」
( ’A`)「だから、魔力を断つんだよ……俺の『防護魔法』でな!」
魔法使いは戦士とゴーレムを取り囲むように、大きなバリアを展開ッ!
それはまるで円形闘技場……!?
いや一対一の土俵……ッッッ!!!
( ’A`)「『防護魔法』の内部は、外からの魔法を完全に遮断する!」
( ’A`)「つまり、これでゴーレムの魔力供給も断たれるッ!」
ピピッ『魔力供給中断。内部魔力使用シマス』[㊤ 皿 ㊤特]
(;´W`)「!な、なんと!」
( ’A`)「よし!これで、ゴーレムは修復するにも魔力を消費する!」
( ’A`)「だから戦士!!」
(#’A`)「魔力が尽きるまで、ボッコボコにしてやれぇッッ!!!」
(#^ω^)「うぉぉぉぉぉッ!!!!」
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2025/03/07(金)07:30:00.00 ID:1399336
【ホラーナ洞窟 最奥】
(;^ω^)「行き止まり……や……やっと着いた……」
( ´W`)「こ、ここだ!"ターピュライト"はここに眠っておる!!」
(’A`;)「ここって……」
(;’A`)「もしかして、"事故現場"か?」
( ´W`)「あぁ、そうだ。ここで、かつてホラーナ鉱山崩落事故が起きた」
(;ФωФ)「そんなところに"ターピュライト"が?」
( ’A`)「崩落した岩盤の中に埋まっている事が分かったとか?」
(;´W`)「いや……」
( ・∀・)「トレジャーハンターさん……」
( ・∀・)「そろそろ、話してもらってもよいですか?"ターピュライト"が一体、なんなのかを」
( ´W`)「……そうだな、君達のおかげで、わしはここまで来られた。君達には、それを聞く権利がある」
( ´W`)「良いだろう。教えよう!"ターピュライト"、その宝石が持つ"業"を!!」
( ・∀・)「"業"?」
(;´W`)「"ターピュライト"……またの名を"賢者の石"ッ!!」
(;´W`)「人間の血命が、超高圧により結晶化した宝石だ……ッ!!」




