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SF作品

勢力拡大


体長3~4メートル程の肉食恐竜が7~8頭の群れを組み、一番大きな個体で体長が30メートル以上ある竜脚形類の、ゆっくりと歩む30頭程の群れの周りをうろついていた。


肉食恐竜たちの狙いは、竜脚形類の群れの中央付近に集められ守られている数頭の幼体。


30メートル以上ある群れのリーダーらしい成体も、何処かを怪我しているのか足元がふらついている。


「グガァァァーーーー!」


「グゴォォォーーーー!」


肉食恐竜たちは竜脚形類の群れに隙を作らせようと互いに吼えあう。


竜脚形類の群れのリーダーが威嚇の声を上げようとした時、盛大なクシャミをした。


「プオォォ……」フ、フ、ブシュン!!


偶々リーダーの前をうろついていた肉食恐竜の1頭がクシャミを真っ正面から受け、その風圧で数メートル後ろに吹き飛ばされる。


吹き飛ばされた肉食恐竜は、進んでくる竜脚形類に踏まれそうになり慌てて飛び退き、身体に付着した竜脚形類の体液を振り飛ばしながらその場から逃走した。


逃げ出した仲間を見て仲間の肉食恐竜たちも襲撃を諦め、その後を追う。


「プオォォォォーーーー!!」


最初に逃げ出した肉食恐竜は竜脚形類の上げる勝利の雄叫びを背後に聞くと共に、肉食恐竜に感染して勢力拡大できた事を喜ぶ風邪の菌を背負って、竜脚類に浴びせられた竜脚類の体液を振り撒きながら走り続けるのであった。







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― 新着の感想 ―
[良い点] 勢力拡大を喜ぶ。 風邪の菌でしたか。 現代もなんだか似た状況にあるような……。
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