5.決意
俺も恋したいなぁ。したいなぁ。
チュンチュン
鳥の鳴き声が聞こえる。
もう朝なのだろうか。
瞼の裏には気を失う前の光景が…
「ッッ」
そうだ、俺はオーガに襲われて彼女に…
ガチャリ
「……シンッッ」
「ちょ、お母様苦しいです!」
ちょ、マジで苦しいって!母さん立派なんだよ!
どこがとは言わないけど!
数分ぐらいその状態で抱き合い、
母さんも落ち着いてきたのか……キレた。
いや、なんでそうなるの⁉︎
「ねぇシン」
母さんが僕の名前を呼ぶ。笑顔で、
「ハイ‼︎」
僕はこの時怒った美人の笑顔はコワイと
齢8にして知ってしまった。
…知りたくなかった。
「って、そんなことより!お母様あの人は⁉︎」
「…あの人?」
「僕を助けてくれた人ですよ!」
「あぁ、アリアさんがどうかしたの?」
アリアさんっていうんだ、あの人に合った
可愛い名前だなぁ
「アリアさんは今どこにいるんですか⁉︎」
「もうすぐ王城を出て行くと思うけど、
どうしてそんなことを聞くの?お礼なら
また今度会った時にでも…」
「え!もうすぐ出て行っちゃうの⁉︎
早く行かなくちゃ‼︎」
「って、シンどこへ行くの⁉︎まだ傷は完全には
治ってないのよ!」
母さんの声を背中で聞きながら僕は走る。
ごめん母さん、でも行かなきゃならないんだ。
この気持ちを確かめるために
城の門まで着いた、アリアさんは…いた!
「アリアさん!」
アリアさんは驚いた顔をしながら近づいてくる
「シン君、もう動いて大丈夫なの?」
話しかけてきているアリアさんを見ながら
自分の胸に手を当てて考える。
そして、この気持ちが本物だということを知る。
だから、
黙っている僕を不思議そうに眺めている
アリアさんに宣言する
「アリアさん、いつかあなたに追いついて
あなたの隣に立ってみせます。それまで
待っていてください」
おそらくアリアさんはどういう意味なのか分かってないだろう。
でも、
「…分かった、待ってる」
その言葉が聞けただけでどんなことも乗り越えていけるような気がした。
ちなみに、アリアさんはクールで天然な口数少ないキャラのつもりです。全然そんなふうに書けた気がしませんが…
最後まで読んでくれてありがとうございます!




