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第58話 その頃のスライドのパーティ(10)

 ……一方その頃のスライドのパーティは。


「鍵の扉の迷宮ダンジョンだけあってかなり鍵が強力でやんす」

 モラドが一生懸命に扉の鍵開けをしていた。


「運がいいことに、これまで魔物モンスターに出くわしてねえ、これはいけるかもな」

 スライドが辺りを見回す。


 スライド達がいるのは狭い道で、パーティメンバーがようやく入れる裏道といった感じの道だった。


「あ、鍵が開きましたよ」


「よし、入るぞ」


 そこは小さめの広間だった。

 入るとウーウーという警告音が聞こえてくる。


「やばい感じだぞ、おい」

 スライドが周りに声をかける。


 魔法陣が現れ下から何かがせりあがってくる。

「まさかアイアンゴーレム!?」

 スライドが驚愕の声を出す。


 しかし、現れたのは三体のストーンゴーレムだった。


「んあ? ストーンゴーレム三体かよ、ならばなんとかなりそうだ!」

 スライドが剣を抜く。


「やっぱりこちらは当たりの道なんだ!」

 エドガーも剣を手にする。


 そうしてスライド達の戦いが始まった。




 ――戦いはスライド達の勝利に終わった。

 とはいえ、無傷ではない。エドガーやスライドの鎧はストーンゴーレムの攻撃で装甲がはげていた。

「ぜえっ、ぜえっ。何とか倒したぞ」


「ストーンゴーレムで良かった、またアイアンゴーレムにでも出くわしたら、たまったもんじゃなかったからのー」

 メルビルが魔法の杖に寄りかかり言う。


「しかも群れなんかで出てきてたらおしまいだったわ」

 ミレイが同意する。

 

 ――その頃、ジョウ達がアイアンゴーレムの群れと戦っていたとはつゆとも知らないスライド達だった。


「とにかく先に進もう」

 スライド達は広間の奥の扉に歩を進める。


 しかし、そこも硬く施錠がされている扉だった。

「モラド、頼む」


「へい、がってんだ!」

 またモラドが扉の鍵と格闘を始める。


「チッ、せいぜい急げよ、他の奴らにお宝が先に取られたらどうするんだ」


「そうよ、他の冒険者が別の入り口から入って宝を先に掠め取っていくかもしれないからね」

 ミレイがスライドに同意する。


「へい、わかってます……あ、鍵が開きそうです」

 そう言うと、モラドは扉の鍵を開いた。


 中に入るとそこは神聖な雰囲気のする小部屋だった。


 スライド達が入ってきた扉とは別に両側に扉がある。


 そして部屋の中央には、台座があり、その中央には黒光りする宝石があった。

 スライド達はそれを見て声をあらげる。


「「「黒の転移石だ!」」」

・面白い!


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