入学は災難に
すみません。かなり話が薄くなってしまいました。
でも、良ければ読んでやって下さいませ。
入学式。
「おはようルナ」
「あら、おはようございます冬夜」
いつもの様にルナと家での挨拶を交わす。
「今朝も早いわね」
「今日は入学式だから早く起きなきゃね」
「まぁそうね、私も今日入学式だから今日は早めに出るわ」
そう、ルナも同年代であり、僕がデスト大学に入学すると言ったところ、彼女まで入ると言い出したのだ。
彼女曰く魔法をちゃんと学びたいとの事だが、幼馴染の僕と今だけは一緒に居たいのかも知れない。
...実はルナにしか言っていないが僕は、大学を出たら家を出て組織を本格的に潰しにかかりに行く。
でも、この家に住んでいればルナ達が危ない、だから家を出ないと行けないのだ。
「じゃあ一緒に行こうか」
「いえ、今日は一人で行くわ」
「分かった...」
断られてしまったな、僕は幼馴染と入学式くらい一緒に行きたかったけど、まぁしょうがないか...
「おはようございます」
リビングに居たルナの父親と母親に挨拶をする。
「おはよう冬夜ちゃん、早いわねー早起きはいい事だわ」
母親のベルーシュ・ステラが言った。
「君も今日から大学生だったな頑張れよ」
「はい、今日から毎日魔法の勉強に励みます」
「うむ、立派な男への第1歩だな」
父親のガールシュ・ステラは、大学の教授をしている為、僕がデスト大学に入るのに、魔法の特訓などしてくれた人だ。
「じゃあ行ってきます」
ルナが家を先に出た。
「「行ってらっしゃい」」
彼女の両親が言った。
「僕も行ってきます」
ルナの出た数分後に僕も家を後にした。
大学までは少し遠いので、僕は、唯一使える氷魔法の「アイスゲート」を使い、学校まで向かう、だが、この魔法は目視出来るところまでしかゲートを開けないので何回か繰り返し使い大学までいくのだ。
これを使う時はいつも見晴らしの良い田舎の方に住んでいて良かったと思う。
大学に着くと光魔法で入学式はこちら、と書いてある。
冬夜は指示どうりにそちらに向かった。
「これは...」
そこには、壁に手足を固定され、気を失っているルナがいる。
「おい...おい、起きろ!」
「大切なお友達にそんな事されて怒っているのかい?」
冬夜に声をかけたのはアンティークな眼鏡にシルクハットを被った魔族だった。
「お前は...」
冬夜は、この魔族を知っていた。
何故なら今、冬夜がこのデスト大学に入学した理由の根源であるのだから...
「私の名は、マクベスト・チェッカーだ、君が葉隠 冬夜君だね」
そう、このマクベスト・チェッカーという男は、冬夜の前世で見つけた組織に所属している魔族だ。
「お前は、一体何者だ」
「ふむ、別に貴様などにおしえる義理も無いが、どうせここで死ぬのだ、教えてやろう。まず、私は貴様を殺すためにここに来た、それは知っておっただろう、そして、次に...ん?なに?襲撃だと!.........悪いのー、急用が入った、次来るまでに死ぬ準備をしておれよ」
そう言うとマクベストは去っていった。
冬夜は続きを聞きたかったが、今はルナの方を優先して助けた。
「怪我はないか?」
「.........」
目が覚めない。冬夜は、そのままルナを大学の保健室まで連れていった。
「あーこれは、麻痺毒だね」
死んでいなくて本当に良かったとこの時の僕は思った。
「どのくらいで治るんでしょうか」
「まぁ2日、3日だね」
それなりに時間はあるが、目覚めるなら僕はそれでいいと思った。
「ありがとうございます。...えっと貴方はここの...」
「あー私はね、ただ保健室に居たってだけの大学教授さ。でも、入学式に魔族に会うとはついてないわねーでも、生きていただけでも幸運と思いなさいな」
「...はい...」
「まぁ、入学式は出なくていいから今日はこの子に着いていて上げなさい。」
「分かりました」
それから僕は、一日中ルナの看病をしながら考えた、僕が、居なければルナはこんな危ない事にならなかったんじゃないかって...
なら、ルナを僕のそばに置いておくのはまずい。
それに、ルナの両親にも危害が及ぶかもしれない、被害者が出てからでは遅いのだ。
僕は、早々に引っ越すことを決めた。
マクベスト・チェッカー何を言おうとしたんでしょうかね...
次はやっと魔法が出てくるかも知れないです
(まだ書いてないので分からないですが)
良ければ次話も読んで下さい。




