悪夢の始まり
少し短いですが良かったら読んで下さいませ。
ーーーーーー西暦2056年4月2日ーーーーーー
「今日はいい天気だね、ルナ」
「えぇそうね、快晴だわ、こんな時は外でのんびりしたいわね」
黒髪の少年と綺麗な白に近いブロンドに身を包んだ少女が空を見上げながら窓のそばで話している。
「でも、まだ授業あるけどね」
「じゃあ、抜け出してしまいましょうよ」
「それって、まずいんじゃない?」
少年は不安そうに言った。
「いいわよ、こんな日くらいサボったってバチは当たらないわ」
少女はそう言うと少年の手を握り引っ張った。
そして、外に出ると2人で森の中の川まで行きくつろいでいた。
「ねぇ冬夜、私の事信じる?」
少女が急に真面目な顔になり、冬夜に問いかける。
「あ、あぁし、信じるよ」
急な事を言うから戸惑ってしまった。
「実はね...私、未来が見えるの、それでね貴方が...感情を無くした見たいに次々に人を殺す姿が見えるの...」
「ど、どういうことだい?僕は人なんて殺さないけど」
少し落ち着きながら言った。
「え、えぇそうよね...ごめんね急に私、貴方がそうなるとは思って無いけど、心配で」
少女は泣きながら言った。
冬夜は、不安そうな顔をして、泣く彼女を見ている。
「もう遅いし学校も終わっちゃっただろうし、帰ろうか」
そう言うと冬夜は、少し赤くなり、俯きながら少女に手を差し出した。
「う、うん」
帰る途中、何も無かったかのように彼女はいつものルナに戻っており、手を繋ごうとした時に僕が赤くなるところを見ていたらしく、ひたすら弄り倒されたのだ...
まぁそんな感じで彼女と別れ、僕は家に帰った。
「ただいまー」
いつもなら直ぐに出迎えてくる母親の姿が見当たらない。
「ただいまー」
反応無しだった。
その時はきっとどこかへ出掛けているのだろうと思っていてそのまま家に上がり2階の自分の部屋に入る。
すると、中は真っ赤な液体で塗りつぶされていた。
そして、部屋の中心には父親と母親の物と思わしき胴体が転がっており、天井からは悲痛の叫びが今にも聞こえてきそうに苦痛に囚われた頭部が釣り下がっている。
部分は剥がされており、飼い犬の顔に縫い付けられていた。飼い犬は生きてはいるが見ていられないくらい可哀想な状態だ。
吐き気がした。
酷すぎる、だけど突然すぎて頭が状況について行かない。悲しみも、怒りも何故か湧いてこない。
だた気持ち悪いというのだけしか分からない。
そんな混乱している時に僕の机の上に手紙を見つけた。
『ソナタの人生に新たな絶命都市があらんことを』
などと書いてある。この時はじめて怒りが湧き上がってきた。
だけど、15歳の僕には何も出来ない、そのときは
ただただ、感情を面に出すことしか出来なかった。
...この時の僕は、これが24愚者との戦争の始まりだなんて思ってもいなかったんだ。
時は流れ2058年9月3日の事...僕は父親と母親を無くし、親戚もいないのでルナの家に引き取られた。
僕には分かったことが1つあるそれは...2つ前までの前世が、思い出せるのだ。
3つ前の前世までは分からない、一つ前の前世で今の僕からした3つ前の前世を見ていたのかすら分からない...でも、僕の今見れる前世では確認出来ない。
そして、何故前までこの力に気づかなかったのかは、謎だ...
でも、驚くべきことは僕はその2つの前世で毎回15歳の4月2日に両親が虐殺されていることを前世の記憶で知った。これは、偶然なのだろうか…いや、僕は呪いだと思った。だが、もう1つだけ、考え方はある、もっと最悪な...
自分が生まれる日、父親が死ぬ日、母親が死ぬ日、親戚が死ぬ日、自分が...死ぬ日...
これは、もしかしたら、遠い前世、僕が1番最初に暮らした世界で、実際に起きた出来事なのではないかと、つまり人が死ぬ日は遠い昔に決まった事なのではないかと...仮説でしかないが、僕の過去が2つとも両親が4月2日に死んでいる事は、確かだ。だから、この仮説も立った。
だけど、1つ分かることは...偶然なんかじゃあないという事だ......
とてもややこしくなってしまったかも知れません。言語力、文書力など、これから付けていくので、良かったら暖かい目でこれからも読んで頂けると有難いです。
質問、ここよく分からなかったなどありましたら、コメントやレビューで報告お願いします。




