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結晶英雄  作者: 彩秘 雨蛍
第1章 前世と復讐劇の始まり
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冬夜 新たなスキル得る

今回は文章力がいつもより増して酷いです...どうか、どうかご了承ください。

「こ、ここは」


冬夜が驚いた様子で言った。


「俺が思うにここは本の中だ、さっき開いた時に何らかの魔法が発動したと推測できるぜ」


ウルフは落ち着いた様子で冬夜に言った。


すると、二人の目の前の空間に文字が浮かび上がった。


「なんだろこれは、えーと...」


「覚悟を示せ、さすれば技術を授けん」


僕の覚悟を示せば何か教えめくれるって事か?

面白そうだ...


でも、どうやって示せば...そう思った時目の前に街の風景が現れた。これは...僕の住む街だ...


「ウルフ、今のは一体...」


「さぁな、俺にもよくわからん」


すると街に向かい隕石が落ちてくるのが見えた。


「あれは、隕石、まずい、街に落ちたらまた...大切な人達が...」


まるで(かつ)てのトラウマを蘇らせたかのように冬夜が慌てふためく...


「冬夜、落ち着け!こんな事がある訳が...」


「止めなきゃまた、皆居なくなって...また...また僕だけ...」


そう言って冬夜は隕石の落ちる方向へかってウルフに禁止されたアイスゲートを使い向かった。


「冬夜...今回は見守ってやるか...どうせ、これも本の試験だろうしな...」


ウルフは冬夜をじっと遠くから見守る事にした。


「止めないと、止めないと」


今の冬夜は正気を失っている。


彼は前世でも大切な人を無くし、後悔や絶望を嫌という程味わっている、そしてこの世界でも彼は両親を無くしているのだ。

そんな中、隕石が自分の住む街に落ちてきて、幼なじみのルナや育ててくれたルナの両親が居るとなれば、冷静な判断も出来なくなるのだろう。

今の彼は誰にも死んで欲しくないという、思いしか無かった。それは、正義感や偽善などではなく、ただの自分勝手な思いからくるものだった。


「フリーズ!フリーズ!フリーズ!」


「辞めてくれ!もう、僕の大切な人を、殺さないでくれ!!!!」


「ナイトメア・ヘル・ノヴァ!!!!」


冬夜は隕石が落ちる寸前、隕石へと呪文を唱えた。


すると、まるで太陽が消え、一瞬にして夜が来たかの様に当たりが暗くなる。


すると、隕石を中心に暗闇が引き寄せられ、まるでブラックホールの様になり、一瞬でそのブラックホールの様なものは隕石と共に消えた。



「あれは、まさか...冬夜が自分で夜魔法を使うとは...だが、あれは神界魔法...人間の冬夜は今は使えないはずだが...」


ウルフが遠くからそんな事を言っていた。




ウルフは冬夜の居るところに行くと、冬夜の前に文字が浮かび上がっていた。


「そなたの覚悟しかと見届けた」


そんな事が書いてあった。


すると、景色は一変した。



「これは、神話で聞く日本と言う国にあったとされる五重塔だな」


ウルフが言った。


「はぁはぁ...」


一方、冬夜は先程使った魔法の反動からまだ立ち直れていない様子だ。


「に、日本?」


「あぁ侍や忍者は日本という神話の国で誕生したんだ。まぁ知ってる奴は数知れてるがな...」


ウルフはいつも通り得意気でもなく落ち着いて話す。


「そ、そうなんだ」


冬夜は今だ苦しそうに言う。


「まだキツいか?」


「うん、ちょっとね」


「まぁそうだろうな、神界魔法なんて言う神の領域に達した者が使える魔法をお前みたいな人間がいきなり使っちゃあ体が無事なわきゃねーだろうな。しかも、お前のMPの量からしてとても使える魔法ではない、だから体力やら何やらを消費して使ったんだろう...」


「神界魔法?...僕が?」


「そうだ、しかも夜魔法のな...教えても無いのに何故使えたのかは俺にもわからん」


ウルフがそう言うと少し、合間を空けて...


「ヒーリング」


ウルフは冬夜に向かい魔法を唱えた。


「あれ、苦しくない」


「今かけたのは体を癒す魔法だ、今回は掛けてやる」


「そ、そう、ありがとうウルフ」


冬夜がそう言うと、ウルフは五重塔へと進んでいる。

それを見て冬夜もウルフの後ろを追う。


冬夜が五重塔の前に着くと…


キィー


っと扉が開く音がした。


そこにはまた、文字が浮かんでいた。


「レベルを上げスキルを取得してから参りたまへ」


スキルは10レベ、20レベ、と言うふうに10レベル事に上がるんだよな...


「冬夜、コードパットを見てみろ」


言われて見てみると...21レベル...


「なんでこんなに...」


「お前、さっき人工知能兵器倒しまくっただろ、多分あれじゃないか?兵器も経験値が手に入るなんて俺も知らなかったがな」


「そうか、じゃあ取り敢えず1つ覚えて見ようか」


そう言ってコードパットから覚えたい忍者のスキルを探す。


「冬夜これなんてどうだ?」


そう言ってウルフが剣の柄で指したのは変わり身の術だ。


「そうだね、それにしよう」


そう言って冬夜は 変わり身の術を選び取得した。


「試しに1回使ってみろ冬夜、この中で何が起こるかも分からん」


「分かったよ」


「変わり身の術!」


冬夜がそう言っても何も起こらなかった。


「あれ?何も起こらないよ?」


「攻撃かなんかしねーと、いけないんじゃないか?」


そう言ってウルフが軽く僕に凍った刀身を当ててくる。


すると冬夜が居たはずの場所に丸太が縦に置いてあり、一瞬にして冬夜が1メートルほど後方に移動している。


「おもしれーな、これで、使い方は何となく分かったな...じゃあ入ろうぜ」


「うん」


二人は中に入った。するとまた文字が...


「術を使い試練をクリアせよ」


とだけ残し消えていった。


試練というのは何だろうか...考えていると目の前にはその試練と思われる装置が現れる。


「よし、冬夜行ってこい!」


ウルフ言って勢いよく冬夜の背中を突き飛ばす。

すると冬夜は試練に足を踏み入れた。


「うわぁ!!」


足を踏み込んだ瞬間、冬夜目掛けて縄に吊るしてあった丸太が猛スピードで襲いかかる。


「クイック!」


冬夜は思わずクイックを使い逃げようとしたが...


「あれ?元に...戻ってる」


冬夜はスタート地点に戻されていた。


「そういう事か...術を使い、と書いてあった事から推測するに術以外を使えばイカサマと見なしスタートに戻るってこったな」


そ、そんな...でも、やるしか無いのか...


「もう一回!」


冬夜は勢いよく踏み込んだ。

そして、先程、丸太がぶつかりそうになった所で...


「変わり身の術!」


冬夜に丸太がぶつかった瞬間、冬夜は1メートル先に進んでいた。


そして、即座に冬夜はもう一度「変わり身の術」を使い次に備えた。


すると案の定次の仕掛けが動く。冬夜は猪突猛進に足を前へ前へと走る。


今度はは壁から手裏剣(しゅりけん)やら苦無(くない)やらが飛び交う中を走り抜ける。そして手裏剣が冬夜に当たるとまた1メートル先へと進む。


ここで冬夜は気づいた、先程、ウルフに変わり身の術を発動した時は後方に進んだのに対して今回は毎回前へと進む。これは偶然じゃなく術を使った本人の行きたい先へ進むのだと。


少し走ると冬夜の行先には光る巻物が台座に置かれてあった。



「あれが、ゴールか! 取り敢えずもう一度使っておこう」


「変わり身の術!」


術を唱え、もういっそう早く手裏剣が飛んでくる道を駆け抜けると目の前には10メートル程の穴が空いている...


「アイスゲ...」


だめだ、ここで僕が魔法を使ったらまた振り出しに...だけどどうやったらここを飛び越えられるんだ...


そうか、変わり身の術で...


「変わり身の術!」


そう言って冬夜は穴が空いている場所の壁を使い、壁ジャンプをし、素の力で6メートル程前に出た...


あと少しだ...


ここで冬夜の変わり身の術が発動した。

自分の下に空いている穴を危険サインと捉え、発動したのだ。

そして、発動した変わり身の術を使い反対側の壁側へと勢いよく飛ばされ、もう一度壁ジャンプを繰り出す。すると巻物がある台座の所まで来ていた。


「はぁはぁ...疲れた...この五重塔、外から見たらこんなに広くなかったのにな...なんかの魔法か?」


そう、冬夜はこの五重塔の中で500メートルほど走ったのだ。


「まぁこれを取れば終わりか...」


と、冬夜が言いかけた時、五重塔の中の床全てが崩れだした。


「もう勘弁して欲しいな...」


そう言いながら冬夜は光る巻物を手にした。

その瞬間、巻物は冬夜の体内へと引き込まれ消えた。


「なんだ!?これは...」


冬夜は急降下しながらも驚いていた。


「なんか、頭にスキルのイメージが...」


疾風...その言葉だけが頭で響く...




ねぇ、僕と共に澄み渡る様な旅をしようよ...


この声は...いったい...、

ここまで読んでいただきありがとうございます。

どうでしたでしょうか...次回はクリスタがなんと...


もし、良ければブックマークを付けて頂くなどお願いします。


あと、Twitterの方も「彩秘 雨蛍」で始めたので良ければフォローなどよろしくお願いします。

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