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結晶英雄  作者: 彩秘 雨蛍
第1章 前世と復讐劇の始まり
13/24

あれが頂点...

投稿遅れました。

侍と忍者.....


「まさか二つの役職持ちとはな...良かったじゃねーか」


「二つだと何かあるの?」


「あぁ、二つの役職があれば二つの役職スキルが使えるから普通より戦闘スタイルの幅が広がるんだ」


「役職スキルってレベルを上げると取得出来るってやつだよね」


「そうだ、だが、まずはレベルの概念をお前に付けないといけない、だから...」


「ステータスレリース!」


ウルフが僕に魔法を掛けた。きっとレベルの概念とやらを付けてくれたのだろう。


役職スキルとは、10レベル事に役職に合った攻撃や、技術など、を得ることが出来る物だ、レベルを上げるにはモンスターを倒して、経験値を稼ぐ必要がある。

大体はモンスター 一体につき1経験値だ、まぁ例外もあるが...

そして、レベルは0からスタートして、1レベルに上がるには1経験値、そして、1レベルから2レベルに上がるには2経験値というふうに次上がるレベルの分だけ経験値を稼ぐ必要がある。


「これで、もういい」


「ありがとうウルフ...じゃあクエストを受けようか」


僕はクエストを受ける前に受付でコードパッドという物を貰った。これは、役職スキルを入手する時などに使うもので腕に付けると自動的に肌に馴染む便利な道具だ。

これは、残りの魔力量、いわゆるMPを数値化して教えてくれたり、体の異常なども感知して教えてくれる。


僕はそれを腕に貼ったあと、クエストを選んでいた、が、後から...


「これだ!」


ウルフが誰にでも見れるように受付の横に貼ってある依頼クエストの紙を受付に風魔法で飛ばしてきた。


クエストにはランクがあり、低い方からC、B、

A、S、X、Zとランクがあり、プロの冒険者でもAクラスがやっとなくらいだ、だが...ウルフはそれのひとつ上Sくらすのクエストを持ってきていた。


内容は╋サイエンスグランドにて人工知能の暴走が起き、人の住む街へ機械の軍勢を成しての移動が行われているので止めて欲しいとの物だ╋


無茶な...アイスゲートすら使ってはいけないのにそんな...


「ウルフ?これは流石に...」


「大丈夫だ今回は俺が手を貸す、今回お前は俺の言うことを聞いて動け、そして戦術を学べ。それにお前も人が苦しみ、死ぬのは嫌だったんじゃねーのか?」


この時ウルフがとても頼もしく感じた、そして僕は目的を一つ忘れていた...僕は復讐だけでは無く、誰かを守れる強さが欲しい、いや、守ってみせると...親を殺された時、そして前世でも思っていたのだった。


「分かったよ、ウルフだけど僕は僕を信じてみようと思う、だから今回は僕一人でやるよ」


二つ前の前世での僕は北の国で機械の仕組み、構造を研究し、1つの魔法電力コアを作った。

それはあらゆる物との組み合わせで革命を起こし、人々を救うこととなった半面悪い方にも使われてしまったと言う過去もある。


もしも、このコアが今も使われているとすれば...僕一人で勝てるかもしれない。


クエストの手続きを済ませると受付の男の人が話しかけてきた。


「少年、君にコレを渡しておこう」


男がそう言うと僕に1冊の本を渡してきた。


「これは?」


「私もよく分からんが昔にな、ある冒険者がこのギルドで忍者の役職が出たらそいつに渡してくれっていう変な奴が来てな、だけど忍者なんて早々出るもんじゃない、だから今日君が忍者だって出た時に急いで探してきたよ」


一体それは誰なのだろうか、変な人が居るものだなとこの時僕は思っていた。


「では、一応貰っておきます」


冒険者が渡したのなら何かしら戦いの極意などが載っているのではないかと思い...


一通り話しが終わるとウルフと僕は北の国の近くにあるサイエンスグランドへ向かった。クイックを使い2分程度で着いた。


「本当に一人で大丈夫か?」


「うん、ここで戦闘技術も付けておきたいからね」


そう言うとウルフ氷った体をサイエンスグランドの鉄で出来た地面に突き刺さりお手並み拝見と言った感じだ。


予め敵が進行している方向へ先回りして来た、だが、既に敵は見えている。


「アイスグラウンド!」


僕が魔法を唱えると辺りの地面が凍り付いた。


傾く氷の壁(カバーアイス)


氷の地面から内側に沿って斜めに氷の壁が出来上がり敵の軍勢を囲った。


これは、前世の僕が大勢の魔物と戦った際に使っていた戦法だ、そして、だけれどこれは悪魔で敵を1束にまとめて倒すための戦法で僕にこの束を一瞬で倒すための力はまだ無い。

だから僕は壁にトラップを仕掛けた...


一部時間凍結(フリーズオブパーツ)


氷の枷(コールドバインド)



これは最初の魔法で1部の時間を凍り付かせ、そして止める、そこに拘束魔法を放てば時間差で敵を拘束する。


「じゃあ戦闘開始だ!」



クイックを使い敵の人工知能兵器へ近づく、人型だからコアは頭か心臓の部分にあるはずだ。


「取り敢えずっ!フリーズ!」


一体の敵の頭を凍結させる...だがまだ動けるようだ。


「ならっこっちか!」


そう言って心臓を凍らせると動きが止まった。


「ビンゴ!」


これで、僕の勝ちは確定した。


実は僕が前世で発明したコアは氷に弱く作った。

僕は前世でも氷魔法しか使えず、コアが暴走した時に自分で解決できるように...


じゃあ一瞬で片付けさせてもらおうか...


凍結の茨(アイスニードル)


僕は自分で作った氷の壁に手を付き、氷の壁と魔法を連動させ壁から氷の茨が突き出て人工知能兵器へと絡みつく、一通り兵器が、動けない状態にした。

その後に茨の棘で全ての兵器の心臓を貫いた。

だけどそれだけでは倒しきれないのでもう一度...


「フリーズ!」


これで敵は全て停止した...さて、そろそろ試合が始まるし行こうかな。


「おい、冬夜何故奴らの弱点が心臓だと分かった」


「僕の前世の発明したものが動力源...」


そう言いながら一体の兵器からコアを取り出したが...これは、僕が発明する以前に使われていたコアだ...


「どうした冬夜」


おかしい...僕が前世で作ったコアはコストもあまりかからず...それで持って性能がいい...なのに何故一昔前のコアを使っているのか...


「いや、大丈夫だよ...戻ろうか」



「悪いな冬夜、それについてはまだ説明出来ねぇんだ...」


ウルフが冬夜に聞こえない声で小さく呟いた。



二人はギルドへと戻り、報酬として、金貨5枚を貰った。


「こんなに報酬が貰えるなんて...」


「まぁお前のおかげですぐ終わったが一応Sランクのクエストだからな」


「あれは、誰でも倒せたよ...対人相手なら僕はせいぜい倒せて一人だっただろうし...」


そう、このクエストはあくまで敵が人工知能兵器であり、それで持って僕は相手の弱点を知っていた。だからあっさり勝てたんだ...普通の人間相手なら、こう上手くはいかないだろう。




「さぁ記念すべき第1回戦の始まりだー!!!」


ウルフと共に試合会場へと戻った僕達はギリギリ1回戦へと間に合った。


「今回は初っ端から凄いのが来たぞー!!最初のチームは去年の優勝チーム 《パーティーチルドレン》だー!」


なんてふざけた名前だ、しかもチームの先頭に歩いている奴は男で、緑のアフロをしていてメイクはまるでピエロだ、隣でウルフもゲラゲラと笑っている。


でも、これが優勝者...だよね、じっくりと観戦させて頂こう。


「そしてー!もう一方のチームはなんと!?一人で参加だ!チーム名はカリバーンナイト!!」


マスクと来てピント来た...クリスタが仲間に入れようとした奴だ...


そして試合会場にそいつも出てきて確信した。奴だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あら、あんた一人なの?もしかして、友達居ないとかー?」


「...」


「あら、図星かしら?しかも、カリバーンナイトなんて、センスが無いわねー」


緑アフロがマスクの男を煽るように言った。


「黙れアフロ、戯言はそこまでにしてさっさと始めろ」


男は冷酷な冷めた声で下らないと言ったふうに言う。


「それでは!第1回戦!開始だー!」


司会者がそう言うと、ブザーが鳴り、会場は一気に緊張した雰囲気へと一変した。



「あら、早くかかって来なさいよ、怖いのかしら?本気で来なさい!」


アフロがまたも煽るように挑発する。


「なら、遠慮はせん」


「結集流儀・第一の型・夢中の斬鉄(むちゅうのざんてつ)


すると、一瞬のうちにマスクの男は消えたかの様に見えたが、アフロの後ろに刀を構え背を向けていた。会場は静まり返り何事だ、という雰囲気だ。

男が刀を鞘にしまい、カチッと音がすると、アフロの半分から上が見事に切り落とされていた。


「少々場所がズレてしまったな。次は腕を正確に落としてやろう。」


すると、アフロは愚か後ろにいたパーティーチルドレンの二人も怯えて固まっていた。


「わ、私の負けだわ…貴方、何者かしら?」


「学生 魔法研究者の侍だ...」


ウルフは驚いたと言ったふうに声を荒ぶらせていた。


「お、おい、冬夜ありゃ生まれてこの方見た事ねーぞ!なんだあの流儀!」


「動きに無駄というものが無かった...勢いの付け方すら最短で最高を導き出すような物だった...」


「お前もちゃんと見えたようだな...」


僕は一時も目を離さずに見ていた...だけどそれだけで見えた訳じゃあない、ルナの父親と特訓していた時にスピードだけは見切れるようにしなければ命取りだと教えられ、特訓を進めていたからだ。


「取り敢えず、森に行こうか...先に行って特訓しよう」


「試合はもう良いのか?」


「うん、あんな技見ちゃったら他のものを見ても意味が無い気がしてね...」


試合は結局マスクカリバーン側の勝利で終わった。


実際あの技を全て見れた人は少なかっただろう...でも見れたものはきっとこう思う、あれこそが頂点だと...



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