プロポーズ(200文字小説)
僕たちが勤める人形店では既に、五月人形の売り出しが始まっている。
店頭に飾られた雛人形を片付けながら彼女が呟いた。
「こんな風に片付けするのは嫌なものね」
「仕事だから」
「そうだけど…」
「でも、君はちゃんと愛情を込めて接しているじゃないか」
「ここに飾られた人形たちは大勢の人の不幸を背負わされているの。だから、感謝しなきゃ罰が当たるわ」
そう言って人形を見つめる彼女。
そんな彼女に僕はそっと指輪を差し出した。
僕たちが勤める人形店では既に、五月人形の売り出しが始まっている。
店頭に飾られた雛人形を片付けながら彼女が呟いた。
「こんな風に片付けするのは嫌なものね」
「仕事だから」
「そうだけど…」
「でも、君はちゃんと愛情を込めて接しているじゃないか」
「ここに飾られた人形たちは大勢の人の不幸を背負わされているの。だから、感謝しなきゃ罰が当たるわ」
そう言って人形を見つめる彼女。
そんな彼女に僕はそっと指輪を差し出した。
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