徹底抗戦 ラブラちゃん目線
ラブラちゃん目線です
目の前に居るピンクゴールドの髪の男。
こいつ敵!
私の目の前でナルのでっかい胸に飛び込もうとしているこの男を蹴り飛ばして良いだろうか?
私の心配を他所にナルはヒラリと男をかわし、男は不様に床とキスしていた。
こいつ見たことある!
この世界と類似したゲームの2代目主人公。
ゲーム内のカーディナル、ブラウローズがあまりにも不敏だって声が製作がわの人間からあがりギャルゲーとして続編が出た。
だけど、内容はギャルゲーとは名ばかりのエロゲーになっていた。
私の大事なナルを確実に狙ってきてるこのピンクの髪の男を排除しなければ………
「貴方!下心が駄々もれなのよ!!私のナルに近寄らないで!」
「………ヒロイン?あんたはもう攻略終わってるから関係無いだろ?ってかカーディナル攻略中だから邪魔しないでくんない?」
「お前転生者だな!更にナルによるな!」
2代目主人公は馬鹿にしたように笑った。
「あんたも転生者か。なら、王子ルート攻略おめでとう!だから邪魔すんなよ」
「別に王子ルート狙って攻略したんじゃないから!ナルと仲良くなったら王子が付いてきただけだから!」
「ラブラちゃんその台詞は、流石にアホ王子が可哀想ですわ!」
ナルがすかさずツッコミを入れた。
流石ナルだよ!
「ようは、私が大事なのはナルなの!お前みたいなピンクの髪のなよっちょい男はお呼びじゃないのよ!!」
「はぁ?俺の髪はカーディナルの髪色に似合うピンクゴールドの髪だっていわれてんだよ!」
「似合うわけないでしょ!ナルにお似合いなのはブラウド様だけなのよ!」
「ヤンデレなんかより俺とキャッキャウフフする方が幸せに決まってる!」
「あーら残念ね!ナルがキャッキャウフフするのはブラウド様と私だけよ!」
見ればナルが顔を赤らめてて激可愛だった!
「え?カーディナルマジ可愛い!萌える!!」
「見るな!減る!」
「ラブラちゃん、減るのはおかしいよ!」
私はナルを抱き締めた。
「お前!ずるいぞ!!」
「ナルのでっかいオッパイも見せてやらん!!」
「ラブラちゃん?」
私はナルのでっかいオッパイに顔を埋めてみた。
何このけしからん感触は!
幸せじゃー!
「ら、ラブラちゃん!駄目!ブラウド様と約束してるの!」
「へ?」
「ら、ラブラちゃんともハグしないって………ブラウド様とだけイチャイチャするって約束……したの」
ナルは喋る度に真っ赤になっていった。
「このけしからんオッパイを独り占めだと!」
「ふ、普通そうだよね!触って良いのは婚約者だけじゃないの?」
「私達親友でしょ!」
「し、親友………ブラウド様には、な、内緒ね!」
ナルはそう言うと私の頭を抱えるように抱き締めてくれた。
胸がポヨポヨで気持ち良い!!
「ずるいぞ!ヒロイン!」
「癒される~!!」
こうして私はナルを堪能した!
「カーナ、ブラウド様に報告しちゃうぞ」
突然のバーテミック様の声にナルが私からはなれてしまった。
「お兄様!内密に~」
ナル、何故そんなに怯えているの?
「ブラウド様がそんなに怖いのかい?」
「だ、だって………ブラウド様、ラブラちゃんでも浮気だって言うし………嫉妬するとスキンシップが激しくなるから………」
「………もう一度ブラウド様と話し合いが必要かな?」
「お兄様!ブラウド様はちゃんと私の気持ちをくんでくれています!ラブラちゃんとイチャイチャしなければ大丈夫なので、内密に~」
私は羨ましそうにナルを見ている第2主人公を見て言った。
「見ての通りナルはブラウド様とラブラブで幸せだからあんたの出る幕は無いわよ」
「………」
まあ、こいつにはナル以外の攻略対象者がまだまだ居るんだから良いだろう。
「俺は、あのオッパイに埋もれたいんだ!」
2代目主人公の小さな呟やきが聞こえた。
あ、こいつアホだ!女の敵だ!
「やっぱりお前はナルに近寄るな!」
私はこの第2主人公と徹底抗戦を決めたのだ!
ナルは私が守る!
私の幸せをナルが守ってくれたように!
ラブラちゃんがエロオヤジのように………
ラブラちゃんとレンバーラ君は王子が嫉妬するほどバトルを繰り広げている事でしょう!