ヒロイン君 END
今回で終わります。
ヤード達が入学したってことは、ヒロイン様も入学したって事だろう!
私は毎日人間観察真っ最中です!
あれ?なんか変?まあ、良いや。
そんなある日、漸く見つけたピンクゴールドの髪。
ヤードの後に付いて歩くその人物は………
あれ?男の子だな?
「あ!薔薇姫様ですよね!やっべマジ可愛い!」
ヤードを追いかけていたピンクゴールドの髪の少年が、私に気が付くと私に走りよってきた。
「僕の大事な姉様に喋りかけるな」
「あれ?………ヤードラルって姉嫌いじゃ無かったけ?」
こ、この男の子がヒロイン?
って事はもしかしてここは乙女ゲーでは無くてBLシュミレーション系ゲーですか?
ヤードは攻略対象者だよね?
し、しかもラノベの定番、転生者?
「薔薇姫様が誰に何を言われてどんな目にあっても僕は貴方の味方です」
な、何だろ?わけの解らない事言われてる?この子、怖い!
「あ、え~と………ありがとうございます」
「仲良くしましょうね!俺の名前はレンバーラです!さあ、呼んで下さい」
スッゴいぐいぐい来る。
「あ~あの、レンバーラさんはヤードのお友逹なのかしら?」
「姉様、友達なんかではありません!そいつと仲良くする必要は無いので大丈夫です」
レンバーラさんはヤードを怨めしそうに睨んだ。
「それに、姉様の側に居るのはブラウド様以外に許す気はないから」
「はあ?ブラウド様って王弟?ヤンデレで監禁しちゃう……」
「ブラウド様は監禁なんつしません!若干引きこもりですが、常識のある大人な男性です!私、ブラウド様を侮辱する人とは仲良くなれません。もう、話しかけないでください」
あ、あれ?今の理不尽具合はもしかして悪役令嬢ぽかったかな?
今私、ヒロインを苛める悪役令嬢になれてる?
そうか、このピンクゴールドの髪のレンバーラ君がヒロインなら私はレンバーラ君を苛めないといけないんだ‼
よし、私は悪役令嬢としてレンバーラ君と仲良くならないぞ!
私の言葉にショックをうけているレンバーラ君を見ながら私は心の中でほくそ笑むのだった。
それにしても、悪役令嬢って何をすれば良いんだっけ?
END
ヒロイン君が出てきちゃいました。
私の中では第一弾はラブラちゃんがヒロインの乙女ゲームで、第二弾の主人公がレンバーラ君のギャルゲー?
トキメモにガールズバージョンがあるような……解らない人ごめんなさい。
カーディナルちゃんとブラウド様のラブラブ話をおまけで書けたら良いと思っているので完結済みになってません。
今まで読んでくださってありがとうございます!




