ラブラちゃん
短めです。
新しく友達になったラブラちゃん金髪ロングは絹のようで可愛い‼
スカイブルーの瞳は正に青空のようでずっと見つめていたくなる‼
「ラブラさんは本当に可愛らしいですわ‼」
「………あ、ありがとうございます。」
「まだ、緊張してしまいますか?」
「そ、それは、その~………」
ああ、こんなに可愛いのに打ち解けられないとか嫌だな。
「身分とか気にしなくて良いですわ。」
「そ、そうもいかないって言いますか………はい………」
廊下を歩くラブラちゃんを追いかけ回しているような私は結構迷惑かも知れない。
そろそろ諦めようと思ったその時ラブラちゃんが階段のある方に曲がった。
「うゎ!危ない‼」
あの声は王子か?
私がそのまま階段の方に曲がると王子とラブラちゃんが密着しているのが見えた。
その後ろには私の大事なお兄様がいた。
たぶん階段から落ちそうになったラブラちゃんを王子が助けたのだろう。
けど………王子の手がラブラちゃんの胸をつかんでいますよ。
「アホ王子、早くラブラさんの胸から手を離しなさい。」
「へ?………うゎ!すまない‼」
王子がラブラちゃんから離れると私はラブラちゃんを後ろ手にかばい言った。
「アホだアホだとは思っていましたが変態アホ王子だったとは、幻滅ですわ。」
「ち、違う‼事故だ‼不運な事故だ‼俺にだって選ぶ権利がある!」
「はぁ?こんなに可愛いラブラさんじゃ不満だと?殺しますわよ。」
「嫌、違、出来るなら……そ、そうだ、カーディナルの胸を揉みたい‼」
「変態ですわ。近寄らないでください。」
「うゎ~違うんだ~‼バート!お前もちゃんと説明をしろ!」
王子は後にいたお兄様に助けを求めた。
「カーナに近寄るなド変態。」
お兄様は爽やかな笑顔で王子を切り捨てた。
「何故そうなる‼バートは事故だって解っているだろ‼」
「事故なのは見ていた。だが、カーナの胸を揉みたいとかほざく糞野郎は今すぐ息の根を止めたいと強く思う。」
「お兄様格好いい‼」
私が間の手をいれると、お兄様は蕩けるような笑顔を私に向けてくれた。
王子は完全に変質者扱いだ。
「あ、あの、薔薇姫様………私はその…… 大丈夫です。」
ラブラちゃんはオロオロしながらそう言った。
この子本当に良い子だ。
「ラブラさんは本当に素敵な女性ですわ‼ですが、その、薔薇姫ってやつはやめて下さらない?カーディナルと呼んでくださいな。」
「い、いえ!………薔薇姫様の方が呼びやすいので………」
ああ、可愛い。
怯えた子犬みたいだ。
なで回したいぜラブラちゃん!
「解りました。もう少し仲良くなれるまで我慢しますわ‼でも、何時かはカーディナルと呼んででくださいませね。」
「は、はぁ………」
ラブラちゃんと早く仲良くなりたいな~可愛いは正義って前世で皆言ってたけど本当にそうだと思う。
アホ王子早くどっか行かないかな~‼
私はラブラちゃんを見つめながらニマニマ笑うのだった。
カーディナルちゃんが暴走だ‼
周りは気がついているのか?
ヒロイン頑張れ~‼