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2話「いやいや、略し過ぎて結果しか残ってないぞ」

2話「いやいや、略し過ぎて結果しか残ってないぞ」



「よーし、お前等お待ちかねの席替えすっぞー」


「やったー」


教師の無情とも言えるその一言に対して喜ぶクラスメイト達。それに対して俺は軽く動揺していた。


「せ、席替えだと!?」


「どうしたんだ、多野中?唯でさえ固い表情が瞬間冷凍されたバナナのように固まってんぞ?」


「いや、その例えは微妙だぞ?釘が打てる程には固いって言いたいんだろうけどさ」


谷山が隣から微妙な例えをだして喋りかけてきた。そもそもバナナを凍らせる意味ってあるのか?保存的な意味意外は分からんぞ。

そういや給食であった冷凍みかんアレは本当に美味かったなぁ…

俺の地域は給食小学校までだったけど今でも家で喜んで冷凍みかん食べてるわ。あの微妙な溶け具合が堪らないんだよねぇ。


「いや、説明すると長くなるんだけど聞くか?」


説明しても別にいいけどあんまり詳しく話すと不快感しかない内容だからなぁ…


「長いのか?端折って話せばよくねぇか?」


なら超端的に話させてもらいますかね。


「端折ると席替えすると俺は苦痛で学校休みたいって事」


「いやいや、略し過ぎて結果しか残ってないぞ。どこぞの朱色の王様みたいにすれば良いと言う問題ではないからな?」


一々ツッコミがアニメやら漫画やらのネタを引っ張り出してくる奴だな。まぁ心の中では良いぞもっとやれと言っておいておこう。

因みに先生が黒板に席を書き番号を書いてるからクラスが軽くざわついてるから別に今話しても問題ないだろう。


「なら一から話すか……

これは実に嫌な思い出であり、思い出す度に涙がちょちょぎれる話なのであまり言いたくはないが、ここまで話して言わないのもおかしいので話させてもらおう。

小学校やら中学校、果ては高校に至るまで、みんなドキドキで楽しみなのが席替えである。

普通の一般人は「仲の良い友達と近くの席になれるかな?」とか、「気になるあの子の隣になれますように」とか健全なものであるだろう。

しかし、俺の場合はとにかく精神的にダメージを負い過ぎて次の日に休みたくなる程の儀式であるのだ。

席替えは月に一回、あるいは一学期に一回ある場合が殆どである。

くじ引きやら先生の独断やら誕生日順とか色々あるのだが、一番メジャーな席替えの方法であり、俺にダメージを喰らわせるのがくじ引きだ。


ダメージって何?と疑問に思った奴がいたとしよう。

そいつは間違いなく俺にダメージを与える側の人間だ。敵であると言っても過言ではない、というか敵だ。

何故かって?そんなもん嫌になるほどの豊富な経験からくるもんだから簡単に分かられてたまるかバカちんが!


そもそもクジ引きという制度がダメダメである。くじ引きの順番は適当で、左の列からや右の列からとりあえずジャンケンで勝った人間の列からスタートする。

何故それがダメかと言えば、仮に最初の方に俺がくじを引いたとしよう。

それがど真ん中の席だったとしよう、クラスの中心部の席だ。

そうすると一気にクラスがざわつくのである、どこのアゴの長い漫画の世界だ。


「アイツ20番だぞ!」


「隣は何番だ!?」


「お願いだから隣はやめて…」


という言葉が俺の耳に入る。

俺は泣いてもイイヨネ?ゴールしてもいいよね?

何かしらが届いてる系の主人公の子のように「そんな事を言うな!」的な事を言ってくれる友達なんぞいるはずもない。


……ていうか教師、コレはイジメじゃないのか?PTAで問題に挙げてもいいレベルじゃねーのか?

自分可愛さで無視してんのか?

と思っても許されるレベルなのですよ。

席は男女交互になるのが俺の中学校では伝統らしく、照れたり嫌がったりして青春を過ごすのが普通なのだけれども俺の場合は全く違う。

俺の隣になった奴は嘆くのである。この世の終わりかのような絶望であるかのように…

いや、そんな絶望されても俺の方がこの世に絶望してるからね?


「可哀想な香奈ちゃん」


あのね、本当に可哀想なのは俺なのよ?


そして挙げ句の果てには泣いて俺がその女の子の友達に怒られる始末俺は何もしてないってのに…

泣きたいのは俺の方なのが分からないのかなぁ?


何故ここまで嫌われているのか見当も付かない。強いて言えばコミュ障だからか?

まぁ原因が分かっていても、もはや無駄である。その地位が覆ること等あり得ないと言ってもいい。

そりゃ俺の友人が影響力を持っていたり先生が影響力を持っていれば話は変わるが、そんなにイージーモードな人生じゃないんだなぁ。友人なんていなかったし…


因みに俺が最後の方にくじを引くと皆が拝むのである。


「頼むぞ!隣には来るなよ!?」


ご丁寧に声まで出してくれなくても結構ですが?

とまぁそんなこんなで席替えは本当に嫌な儀式である。席替え考えた奴マジで死ね」


過去が過去である為に凄く溜まっていたものを吐き出してスッキリした。

いやぁ愚痴を聞いて貰うだけでここまでスッキリするのも素晴らしいことである。



うん?

何か谷山少し引いてる気がしてるような気がしてならないんですけど気のせいかな?

そんなに顔を引きつった顔しちゃっても俺からは特に何もしてやれんぞ。


「……まあお前が席替えに嫌な思い出しかないって言うのは分かったけどさ、お前何でそこまで嫌われてたのよ?普通に話してるとそんな要素ないんだけどさ」


これが心のイケメンのスルー力と言う奴なのか?あんだけ長く熱く説明したのにそういう態度になりそうだから言うかどうか迷ったのに!

まぁ言いたい事は分かるんだけど、そこまで言うと本当に吐く事になるから少し濁させてもらおうか。


「それが分かれば、わざわざ婆ちゃんに頭下げて県外の高校に進学なんてしてない」


本当はパーマのせいなんだけどな。人間って複雑でもあり簡単な存在なんだよ。中学時代にそれが分かっただけでも俺が学校に通い続けた意味はあった。


「ふーん、なんか納得できないけど仕方ないか…イジメって本人が分からない事でも起こるらしいしなぁ」


うん?今、なんか凄く引っかかる事を言われた様な気がしたぞ?


「え?アレってイジメだったの?」


「え?」


あ、谷山の爽やかな顔が驚きの表情で凍った。


「え、なにそれ怖い」


「いやいやいやいやいや、それはイジメの中でもかなりのハードモードの集団イジメじゃねーか!」


ヒソヒソ話の大きさの声を荒げるとは中々に器用な奴だな。


「いや思春期特有の気になる子にしちゃうイタズラ的な何かだと思ってたわ」


そうか、アレもイジメだったのか。あんなもん軽いジャブみたいなもんだから分からなかったわ…

言われてみればイジメだわコレ。


「お前なんか凄いわ…いやある意味今のお前を形成した過去がそれというのが分かって納得できた」


なんか納得されてるんですけど、俺的には昨日嫌な夢を見た的な感覚で言ったんだけどなぁ。


「まぁ俺にトラウマの話をさせれば右に出るものは中々いないと思うぞ」


「いや威張るところじゃねーから」


まぁトラウマと言っても親を目の前で殺されるようなそんな凄いドラマチックな物はない。しかしまぁ普通に生きているのにパーマがトラウマになるなんて滅多にないだろう。

それにしても嫌われるのは好かれるより簡単だなぁ。何もしてなくても嫌われるのに何かしても嫌われ文句を言われる。好かれる奴って言うのは周りに完璧に合わせられる奴のことを言うんだろうか?

もしくは他人より何か優れてるところがある奴の事を言うのだろうか?なら俺は好かれなくてもいい。嫌われなければそれでいい。

そう思ってるんだけど嫌われてたからなぁ中学時代…


「俺の中学時代は本当に生き地獄だった。どこぞのラブコメしてる時点でボッチの要素皆無の間違っている小説とは訳が違うんだよ」


「ちょいちょいネタ挟むのな、そしてそれをわかる俺って何だろう?」


「よし注目しろー」


とまぁどうでもいいことを会話している間に先生が黒板にクラス全員分の教室の机と配置分の四角に番号を入れて書き終わっていた。

まぁ高校に入ってから特に嫌われている訳でもなくむしろ存在感を消して過ごしていたからくじ引きでも特に問題はないだろう。


「俺の独断と偏見で勝手に人数分のアミダクジ作って引いて来たから今からまわす紙の席通りに机動かせよー、後ろの席になって目が悪くて黒板見えないって奴は今から俺のとこに来い」


「「「ええーーー!!」」」

「横暴じゃん職権乱用だよ」

「そうだそうだ、だから結婚できなんだよ嫁の貰い手がないんだよ」

「男みたな言葉使いで一人称俺とかないわー」


とまぁブーイングが起こったが俺はこの事に関してすごく考えられていると思い感心した。

席替えをするのは教師にとっておそらく面倒なことであろう。限られた時間の中で授業や他にやることをしなければならないのに生徒が席替えしたくて文句を言って授業にならない場合というのが俺の中学校時代にあった。

時間がないから生徒で休み時間にしろと先生に言われた時は後ろの席の取り合いと仲の良い奴の近くになる為に必死になると言うある意味修羅場であった。しかし席替えをしたらしたで仲の良い奴が近くの席だと話をして授業にならなかったので職員会議になったことがある。

担任が涙で職員室から出てきたのは可哀想だったな……

因みに俺の席はなかった事になっていた。何だよ2階から机を投げて「君の席はありません」って感じなのか?

まぁ机は誰も触らないのでそんな事はなかったけどそれでも酷かったなぁ……

席がないので先生机の横が俺の席で固定になったのもその時だったし、ていうかその時点でかなりの問題だと思うのは俺がおかしいのか?

問題に挙がってなかったから問題ないのか?もう訳分からなくなって来た……


とりあえずそんな経験があるのでプライベートの時間を削って時間を短縮させた先生に感謝すれこそ文句は俺になかった。

まぁクラスのやつも口で文句言ってるけど素直に紙見て机動かす準備してるから文句言いたかっただけだろう。


「お前らが席替えの時間取れないって説明してんのにやれやれ煩いからだぞ?後、岡田と寺島は課題で高嶺先生の良いところを4000字以上で書いてくること」


「俺が貰いたいくらいだから貰い手なくて助かったって意味ですよ先生」

「そんな素敵な容姿なのに勿体無いって意味ですよ先生」


岡田君と寺島さんは調子良い事すぐ言うなぁ…

まぁ実際30近くで独身だと色々周りから言われてうんざりしてるのに生徒にまで言われたらそりゃ怒るわな。


「ハハハ、まぁ課題は確定だからな。期限は月末までで許してやろう」


棒読みのような笑い方である。

5月30日の今日に月末までと言ってる辺り素晴らしい性格ですわ。


「4000字って原稿用紙何枚分だ?」


今度は後ろの席になった谷山がそう聞いてきた。わざわざ聞かなくても分かるだろうに…しかも岡田くんと寺島さん近くにいるからあんまり言いたくないんだけどなぁ。


「20字×20字の原稿用紙10枚分だね、この学校で言ったら3日間の自宅謹慎の反省文並に書かないとダメだよ。怒らせたらダメだね高峰先生は……」


俺の声が聞こえたらしい岡田君と寺島さんは少し困っていた。


「どうしよう原稿用紙の紙ないんだけど文字数どうやって確認したらいいんだ?」

「家のパソコンそういう文字数確認するようなソフト入ってないんだけどどうしよう?」


そっちかよ!どうでも良すぎるわ!

そんなこんなのホームルームが終わり、無難に授業を受けながら昼休みになった。

そう昼休みになってしまったのだ。


「そういや朝に昼休みに屋上前の廊下に来いって言われてたな。どうすんだ?」


「そりゃな行かないとダメでしょう行かないと後が怖いわ」


朝の予鈴が鳴ったのでとりあえず帰ったのだが屋上前の人気の少ない廊下に呼び出されてしまったのだ。


「ちゃんと来いよ?」


という念入りな釘を刺されてしまったので逃げる訳にもいかない。

女の子という単語自体が苦手になってしまった今日この頃なのになぁ……


「というか告白されんのか?正直お前はそういう風に見られるようなタイプじゃないと思ってたんだけどな」


一体俺は谷山の中でどう見られているのかが非常に気になるところではあるが女の子に告白された事はないが、呼び出された事なら割と多い。

罰ゲームで告白されたり、もしくは俺が直接関係してるとは思えないのに俺が悪い事になって叱られてりして軽く2桁は越しているのだ。自慢にもならないと言うこの寂しさと悲しさに幾度枕を濡らしただろう。


「まぁ確実に告白ではないと断言できるけどな。朝言っただろ?あの時の女子に呼び出されたんだよ」


「ああそういや言ってたな。て事はお前が女子を助けなくて突っ立てた事に対しての呼び出しってことか……まぁアレだな頑張れ」


ううう、まぁ文句を言いたい涼子ちゃんの気持ちも分からんでもないのでコレは相手の怒りを受け入れなければなるまい。

まぁビンタの一発ぐらいは覚悟しておこう。涼子ちゃん見るからにスジを通してない事嫌いそうだし、ていうか言動がそうだったしな。

まあ多少の攻撃なら余裕だからどうにかなるだろう。


「俺は喧嘩にはまるで自信がないが、防御力に関しては自信がある。なんせ殴られ過ぎて肩パン最強と言われた男だぞ!」


曰く殴った方がダメージがくるらしい。そうなるまでにいくつもの青タンが出来たことか…


「ネガティブな発言なのかポジティブな発言なのかはっきりしろよ…」


因みに青タンが出来てもお構いなしに殴られるので某ハンター漫画を参考に青タンの血を消毒した針で突いて抜いていた。

気分的な問題なのか、血が溜まって圧迫してるせいで痛いのか不明だが血の溜まっている部分を抜くとその部分を押しても全然痛くなくなる、不思議なもんだ。


「あ、多野中君横の机借りるねぇ。香織と一緒にお昼食べるのに岡田君バスケの昼練で席使わないから使って良いて言われてるから。」


「ど、どうぞ、本人から許可取ってるなら」


こういう風に女の子に普通に声を掛けられるなんてやっぱいいなぁ。昼休みはとりあえず誰も使わない教室の掃除のロッカーで隠れて飯を食べてたからこういうやり取りが新鮮で涙出てきそう。


「あ、篠岡さん。ちょっと聞きたいことあるんだけどイイ?


人が感動してるのに谷山は何でそんなに女の子に普通に話しかけられるの?神様なの?

俺とか過去のトラウマとかもあってそこ迄フレンドリーに話しかけられないんだけど!?


「朝に谷山を呼んでた子について知ってることある?なんか多野中の落し物を直接渡したいとかで呼び出されてるんだって」


…お前は神様だ。これから大明神と名乗ることを俺が許可しよう。

俺の為にわざわざ情報を調べてくれるなんて涙が止まらん。


「た、多野中君ハンカチ貸してあげようか?」


この篠岡さんの優し過ぎる一言にさらに涙が溢れ出していく。


「だ、だいびょうぶだがら、グス、ほんちょうにだいびょうぶだがらぎにじないで」


「いや泣くタイミング意味不明すぎるだろ、ほらタオル貸してやっから。ハンカチ落としたんだろ?」


後ろポケットに入れていたハンカチを使い涙を拭いていると気付いたら谷山からタオルを差し出されていた。

あれ?谷山は俺がハンカチ常備しているの知ってるだろうに何故渡したんだ?


「え、お前返して貰ってたの?朝呼び出しされてた時ハンカチ持ってなかっただろ?」


「ハンカチは5枚は常備してるに決まってるだろ?あのハンカチは返して貰ってないけど」


「多野中君の女子力でフラグが折れただと?これは新しい」


なんか最後に篠岡さんがボソっとなんか言ってた気がするがまぁ気にするような事でもないだろう。

谷山が唖然としているがよくある事なので放って置いても大丈夫だろう。


「ハァ、お前を俺の物差しで測ってはダメなのは分かっていたけどこれ程とはなぁ」


「へ?良く分からんけど裁縫セットとか絆創膏とか軟膏とか胃薬とか下痢止めとかエチケット袋とかそういうのなら予備含めて5個は常備してるの普通じゃないの?」


裁縫道具は服が破られた時の為にハンカチやらは隠された時の為に、薬とかは怪我とかしても大丈夫なようにと自然にカバンや胸ポケットに入れていたけどなぁ……


「女子力どころか心配性のおばあちゃんレベルだと?これは薄い本が厚くなるわぁ」


めぐむ、本性出てるから小さい声だけど本性出てるから」


「は!?ごめん香織、こんなに大きな釣り針が目の前にぶら下がってたから仕方なく……」


何やらヒソヒソと篠岡さんと寺島さんが俺を見ながら話してるけど何だろ?

これが道端でやられると凄い被害妄想が膨らむんだよな。こっちを見ているかどうかも分からないのにすれ違い様に笑われた時は

「何アイツ気持ち悪くね?」

「この世にあんな気持ち悪い奴がいるとかマジ笑えるわー」

的な会話をしているのだろうと思ってしまう。

まぁ篠岡さんと寺島さんはそういう会話をするのを聞いたことがないので他の話だと思う。というか凄く微笑ましい笑顔だからそういう被害妄想が起こらないんだよね。


「まぁ話逸れて悪かったけど呼び出しされた女の子について何か知ってる?」


と谷山がズレにズレた話を元に戻した、流石大明神と俺が心の中で呼ぼうと思った男である。真正面から言われた寺島さんは少し照れながらもちゃんと応答してくれた。


「え、華山さん?うーん、友達の知り合い程度の付き合いしかないからあんまり知らないなぁ恵は仲良いでしょ?」


「えっとね責任感があって、曲がった事は嫌いだって事は知ってるけど言えるのはそれくらいかなぁ?」


ふむふむ、大方予想は外れていなかった訳だな。なら誠心誠意謝罪をするだけだな。運動神経良さそうだからそれなりにビンタされたら痛いだろうが大怪我はしないだろう。


「あ、でも空手か合気道とかの有段者だって聞いたことあるよ!瓦割とか20枚余裕だって!」


ふふふふ…予想を右斜めどころか真上に飛んでいくとは思ってもみなかった。


「どうやら肩パン最強(防御力限定)の実力を見せる羽目になったようだ。」


「いや殴られるとしたら顔面かボディか男の急所だからあんまりその称号は意味ねーぞ?」


分かってるからそういうことを口に出すのはやめてくんない?

脚震えてるの見えないの?



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