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どっかで見たような設定が随所に放りこまれてます。
書きたい事を楽しく書いていくので、見たことがあってもこっそり見守ってくれたら嬉しいです。
「おめでとう、ユウキ。
今日は貴女が産まれて18年、やっと大人の仲間入りね。」
「ありがとう、お母さん。」
今日は私の晴れ舞台。
そして、旅立ちの日でもある。
私の名前は早見有紀。
"この世界"での名前は"ユウキ"。
私は18年前の今日、この世界のユウキとして産まれた。
ユウキとして物心つくときにはもう既に、この世界への違和感を感じていた。
それから少しずつ、前世の記憶を思いだして数年。
今でははっきり、早見有紀だった頃の記憶がある。
前世で、私はしがないフリーターのコンビニ店員だった。
就職氷河期真っ只中の年に、学も芸もない私は見事に就職活動に惨敗し、泣く泣くフリーターへの道を歩む事となる。
そんな悲壮感の中始めたコンビニのアルバイトだったが、これが中々楽しくて、いつのまにか28歳になっていた。
等々マネージャーにまで昇格し、更に社員の方から「準社員の試験も受けてみたら?」なんて素敵な言葉をかけてもらった記憶がある。
しかし、それより先はユウキとしての記憶しかない。
多分私はその辺りで事故か何かで死んだんだと思う。
そしてこの世界に転生したのだ。
この地球ではない、異世界に。