閑話~ある日のオーシャン家
これはある日のオーシャン家のリビングでの会話。主人公はまだ小さいので、二階でお昼寝中です。
兄「ただいま。お母さーんっ‼クロードは?」
母「おかえり。残念ねぇ、今寝たところだから起こしちゃダメよ。」
兄「せっかく急いで帰ってきたのに……。」
母「起きたら遊べばいいじゃない。それより、今日は学校どうだった?」
兄「いつもどうりだよ。バカ女達が群がってきてウザかった。父さんが『女の子には優しくしなさい』って言うから、普通に接してるけど、なんであんなにめんどくさいんだろ?」
母「そうゆうのは適当に相手しとけばいいのよ。アーロンはパパ似のイケメンだからしょうがないわ。男の子の友達は?」
兄「あー…最近は王子と一緒にいることが多いかなぁ。あいつもいろいろ大変らしいし、お互いに分かり合えそうなの王子くらいだもん。」
母「あらそうなの?2人して大変ね~。」
兄「なんか王様の教育方針で、『城にこもって家庭教師と勉強もするけど、学校でしか学べないこともあるんだから、世間の荒波にもまれて来い』って言われたんだって。」
母「教育熱心な王様ね。」
兄「あと、将来使えそうな奴にツバつけとくためなんだって。」
母「本音と建前がだだ漏れね。」
兄「僕、ツバつけられちゃうのかな?キタナイから嫌だなぁ。」
母「あらあら。ツバつけとくっていうのは、気に入った相手と仲良くなってつながりを持つことなのよ。将来、自分の部下にしたい人とかにつけるつもりなんじゃない?」
兄「そうなんだ!でも、王子の部下って大変そうだから嫌だなぁ。」
母「大変でしょうけど、いいじゃない。早くから就職先が決まっちゃって将来は安泰ね。」
兄「僕は将来、適当な職についてクロードと結婚して仲良く暮らすの。大変な仕事だとクロードのそばに居れないじゃんか。」
母「クロードと結婚するの?」
兄「うん‼可愛いし大好きだからずっと一緒に居たい。」
母「そっかそっか。じゃあ、クロードのこと守れるように強くならなきゃね。」
兄「うん、お父さんみたいに強くなるよ‼」
ガチャ、バタン
父「ただいまー!」
兄「あっ!お父さん帰ってきた。」
母「パパに言ってみたら?」
兄「うん。お父さーんっ、おかえりなさい。あのね、僕強くなりたいの。クロード守れるくらい強くなりたい。」
父「おっ?偉いぞ!そろそろ剣術と体術の訓練でも始めてみるか。」
兄「うん‼」
息子の成長ぶりに感動している父。
大好きな弟とのラブラブな未来を目指す兄。
あえて何も訂正しない母。
二階のベッドで寝ているクロードは何も知らないのであった。