若気の至り
私「え⁉大事なこと?」
母「貴方の名前よ!私の弟子なんだから、洗練された大胆かつ美しい名前じゃないと!何が良いかしら?」
私「そんなことより大事なこともっとあるよ。名前なんて、別になくても良いじゃん。」
母「ダメよ!名前は最重要事項だわ!」
私「じゃあ『怪盗ブルームーンの弟子』で良いよ。」
母「そんなんじゃダメよ!じゃあ、私が責任もって、大胆かつ美しい名前を考えときます!」
私「じゃあ、よろしくお願いします。てゆうか、そんな事より潜入ルートと、入り込んだ後の変装とか、持ってく武器とか、脱出ルートを決めたいんだけど。準備あるし。」
母「まず、いろいろと動きやすいように侍女として入る。茶髪にメガネでもかけとけばいいわ。
女装だからスカートの下に、ボックスになってるガーターベルトあったから、それに武器とかは突っ込んどけばいいでしょ?
表立って動く時は、顔バレない為のマスクすること。
脱出ルートは、城には王族用に秘密の緊急脱出路があるから、それ使いなさい。あとで地図書いてあげる。」
私「母さん……王族用の緊急脱出路って、国のトップシークレットなんじゃない?」
母「当たり前じゃない!王族と側近くらいしか知らないわ。」
私「なんで知ってんの?」
母「若い頃、よく力試しに忍び込んでたから。」
私「……。」
母さんが知らないことってないんじゃないだろうかと思う。
母「捕まったことないし、城内をちょっと散歩しただけよー。若気の至りってやつ?」
私「その若気の至りってやつで、ヤバイもの見つけたりなんか拝借したりしてないよね?」
母「んー…機密文書を読んだり、隠し部屋見つけたり、王冠かぶってみたり、宝物庫に入ったくらいよ。大丈夫大丈夫!」
この国の未来が心配になりました。




