雑談
お湯をわかしながら、カップなどを用意する。茶葉とかお菓子とか何が良いかなあ。
私「セバスチャンさん。王子様は茶葉とかお茶菓子とか何が好きなんですかね?」
執事「王子はアッサムがお好きです。特に好き嫌いはないので、お茶菓子はあなたのお好きなものでよろしいかと。」
私「アッサムですね。僕も濃いめのアッサムにミルクいれるのがスキなんですよー。お茶菓子は、昨日作っておいたパウンドケーキにしますか。」
執事「先程から気になっていたのですが、このお家には使用人がいないのですか?」
私「いないです。うちは一応貴族ですが、基本なんでも自分でやるんで、必要ないんですよねー。」
執事「だからですか、まだお若いの随分としっかりしていらっしゃいますね。今おいくつなんですか?」
私「8歳ですよー。」
執事「8歳?もう少しお若いかと思ってました。」
私「生まれもった童顔プラス女顔で、年齢どころか性別すらよく間違えられます。」
執事「すぐにアーロン様のように、大きくなりますよ。そしたら、ちゃんと男の子に見えますから。」
私「今はどうみても男にはみえないってことですねー。あははー。じゃあ持って行きましょう。」
執事「いえ、ちょっとお待ちください。実はお願いがあるのです。」
回りくどい話は無しにして、最初から本題にはいればよかったのに。いくら八歳だからといって、甘く見過ぎだと思う。まぁ、それがこっちの狙いなんだけど…。




