三者三様
不審者達の正体がわかった途端、兄は困惑して固まるし、父は戸惑いすぎてウロウロしだし、母は王子に挨拶し始めた。
母「いつも息子がお世話になってます。我が家に王子様が来てくださるなんて。お掃除もっと念入りにしとくんだったわー。」
執事「いえ、おかまいなく。今日はアーロン様の進路についてお話があるのです。」
母「あらあら、我が家では、今そのことについて家族会議中なんです。」
父「とりあえずお座りください、王子。」
執事のセバスチャンさんと護衛の人以外がとりあえず椅子に座った。なんとなくついていけない状況だけど、のどかわいたし、お茶出そうかな。
静かにキッチンの方に行こうとすると、何故かセバスチャンさんがついてきた。
私「えっと、おトイレならあっちですけど。」
執事「いえ、お茶をいれるのでしたらお手伝いいたします。」
私「いえいえ、僕1人で大丈夫です。お客様に気を遣わせてしまってすみません。」
執事「いえ、お手伝いいたします。」
私「でも…いくらウチの家の中とはいえ、王子様のそばにいなくて大丈夫なんですか?」
執事「そこまで考えていたのですね。護衛の者は1人でも大丈夫です。万が一、敵襲があったとしても、あなたのご両親が一緒なら王子も安全でしょう。」
私「確かにそうですね。」
お茶の手伝い以外にも何かありそうだなぁ。なにかんがえてんだろ。執事でセバスチャンかー、悪魔で執事とかじゃないよね。私も名前がクロードだから、執事いけるかな。そう言えば秘密の部屋に執事服とメガネあったなぁ。金のフォークとナイフ揃えてみるかなー。とか考えていたら、厨房についた。リビングとそんなに離れてないしね。




