ギャフンと言わせたい。
編集しました。
私「とりあえず、この事は内緒にして墓場まで持ってくよ。じゃあ僕もう行くから。のど乾いちゃったし。父さんも母さんもあんまり危ないことはしないでね。」
僕は今度こそ秘密の部屋から出ようとした……が、出来なかった。肩には母さんの手、がっしり掴まれていて動けなかった。
私「か、母さん?」
母「もうちょっといいじゃないの。飲み物ならここにお茶があるし、パパとアーロンならまだまだ帰ってこないわよー。」
母の手にはティーカップ……いつのまに、なんか笑顔が怖いんですけど。
私「……お茶、もらうよ。ありがとう。」
母「いいのよー。私ものど乾いたし。お茶飲みながら話しましょう。」
私「そういえば、なんで母さんは父さん達がまだ帰って来ないってわかるの?」
母「パパとアーロンが『今日は遅くなるから、夕飯は2人で食べてくる。男同士の話があるんだ。』って言ってたから。」
男同士って、私も一応男なんだけど。てか、話ってなんだ?なんか嫌な予感がしてならない。
私「そうなんだ。さっき僕にはまだ早いとか言って僕だけ仲間はずれなんだよ。勉強もしたいし、魔法も使いたいし、なによりもまず強くなりたいのに。」
母「あら、じゃあ私が教えてあげるわよ!パパよりママのほうが教えるの上手だから。」
私「ホント?」
母「いいわよー。私も仲間はずれにされたみたいでちょっとムカついてたのよ。さみしくなっちゃって、つい昼間のうちからこの部屋に来ちゃったし。」
なんだか母さんのテンションが上がっている気がする。ついでになんかちょっと、怒ってる?
母「私だって息子達に教えたいのにパパったらひとりじめしようとするし。こうなったら、クロードに私の全てを教えこんで、パパ達をギャフンと言わせてやるわ‼」
私「ん?私の全て?」
母「なんだか燃えてきたわ!アーロン、夕飯食べたらすぐ始めるからね!」
私「うん、わかった。僕頑張るよ!」
母「パパ達をギャフンと言わせるのよ!必要な物を調達しなきゃ!アーロンサイズのカツラとドレスと靴とスーツと…本も必要よね、知識は大事だわ。それから、もっと使いやすくて小型の銃って何かあるかしら…ブツブツ。」
私の全てって、ブルームーンの全てって事なんだろうか…。先行きが激しく不安です。
~3年前のお話~ END
母の暴走が始まります。誰にもとめられない。母は強しです。
あ!まだまだ話は続きます。次からやっと八歳の話に戻るんです。
なんかタイトルとかわかりにくいから、いい感じにまとめられる方法考えます。そしたらまた編集するかもです。




