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夢境転域ー異界を操る少女ー  作者: 柴咲心桜
第1章 学園編
7/15

彼女の正体

昼休みの出会いをきっかけに、春名ミサキと白神ユイは少しずつ言葉を交わすようになった。


ユイにとって、それは“日常”という名の救いだった。


けれど、出会いが偶然だけで成り立つほど、この学園は平穏ではなかった。


――放課後、校舎裏。


「ここ、本当に人気がないんだね」


ミサキは何気ない顔で言ったが、ユイの視線はすでに警戒していた。


(……空気の流れが変わってる)


微かな違和感。風の匂い、周囲の音、全てが“異空間に近い”。


「白神さん、あんたさ――異空間、見えるでしょ?」


ユイの心臓がドクンと跳ねた。


「……なに?」


「昨日の旧校舎。あの空間のひずみ、あなたが処理したでしょ?」


ミサキの目は、優しげな仮面を外し、研ぎ澄まされた刃のように鋭かった。


(どうして、知ってる……?)


ユイが一歩退こうとした瞬間、ミサキが右手を上げた。


その掌から、金色の紋が浮かび上がる。


「私も、“こちら側”の人間だから」


瞬間、校舎裏の空間がひび割れ、異空間が姿を現す。


だがそれはユイの《夢境転域》とは異なる性質───まるで“陽”と“陰”のような相反する空間。


「驚かせてごめん。でも、私があなたを見張っていた理由、これで分かったでしょ?」


「……見張ってた?」


「うん。私、異空間管理局の派遣学生。名前は“春名ミサキ”ってのは仮名。本当の名は――」


ミサキが口にしかけた瞬間、空間の奥で“何か”が蠢いた。


「――来たね。今は説明より、排除が先」


ミサキは指を鳴らす。


すると、異空間から這い出した黒い影が、一斉にこちらへ襲いかかってきた。


「白神ユイ。あなたと私、戦う相手は同じみたいだね」


ユイは驚きながらも、静かに頷いた。

(この人も……戦っているんだ)


こうして、二人の少女の“共闘”が始まる。

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