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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第14章 チューリップ ── 真実の愛、改めて好きになる気持ち
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第83話「二人と、一人の、小さな約束」

甥っ子との何気ないやりとりの中に、結衣と涼也の温かな絆が垣間見えるひととき。

“家族”という言葉が、少しずつ輪郭を持って見えてくるエピソードです。

涼也の家のリビングで、元気な甥っ子が結衣の胸元にそっと手を伸ばした。


「ふわふわ〜」


無邪気な声に、結衣は優しく微笑む。


「ふふ、それね……実は“涼也おじさん限定”……(あ、限定ってまだ難しいかな)

涼也おじさんしかダメなの。だから、ごめんね?」


「えー! なんでー?!」

不満げに顔をしかめる甥っ子。


そんな様子に、涼也が少しだけ赤くなりながら甥っ子を抱き上げる。


「はいはい! おじさんなら、好きなだけ触っていいから」


「えー! やだー! 結衣ちゃんがいいのに〜!」


「おい、もう“結衣ちゃん”って呼んでるし……」

抱っこされたままの甥っ子にぼやきながら、涼也が苦笑する。


結衣は、そのやりとりにくすっと笑って、柔らかな声で言った。


「将来モテ男になりそうだね」


「モテ男ってなーに?」


「ん〜……女の子に“かっこいい!”って思われる男の子、かな?」


「ふーん……それ、いいの?」


「いいこと……なのか?」

涼也が肩をすくめて笑う。


すると、結衣が優しく微笑んで言った。


「モテたいって思う人もいるけど……私は、自分の好きな人にだけ『好き』って思ってもらえるのが、一番嬉しいな」


甥っ子が首をかしげながら聞く。


「それって……涼也おじさん?」


結衣は少し照れながら、甥っ子の頭を撫でて言う。


「正解!」


涼也は赤くなりながらも、優しく声をかける。


「……ママとパパには、内緒な?」


甥っ子は、にっこり笑って指を口に当てる。


「しーっ! ひみちゅ!」


結衣もつられて笑みをこぼす。


「……ほんとに、いい子だね」


涼也の視線も、どこか優しく緩んでいた。

お忙しい中、今日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

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