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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第11章 レンゲソウ ── 何でもない日が、愛おしくなる
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第65話「“ありがとう”を届けたくて」

偶然なんかじゃない。

“あの歌”が導いた出会いは、今、人生の節目に立っている。

出会いのきっかけをくれたあの人に、感謝をこめて──

結衣はスマホの画面を見つめながら、あの日のやりとりを思い出していた。



@結衣(公開垢)

「ご報告です。

本日、婚姻届を提出しました。

出会いのきっかけをくれた @あーちん感謝 さんには、感謝してもしきれません…!」



@あーちん感謝

「結衣さん、涼也さん、ご結婚おめでとうございます!

私は何もしてないけど…きっかけ??」


(※この後、あーちん感謝が結衣をフォロバ → 相互に)



@結衣(相互後、鍵垢に)

「わぁ!あーーさん、ありがとうございます!

まさかリプもらえるなんて…本当に嬉しいです!

私たまたま、あーーさんのX投稿を見かけて…何か楽しくて。で、プロフィールも見に行ったんです。

そしたらリンクがあって、そこからポケカラ聴いたんです!

気づいたら、涼ちゃんに初リプ送っちゃってて...w」



@あーちん感謝

「ポケカラでは返信しないけど、Xでは基本的に返してるので(笑)


そんな偶然あるんですね。それは完全に運命だ!すごい!」



@結衣

「ってことはポケカラは歌う専用なんですね?! お金もかからないし、ストレス発散に良さそう♪


ほんと素敵な歌声でした!」



@あーちん感謝

「私、ボイトレも行ったことのない、ただの素人で、歌も上手いわけでもなく、

それどころか気持ち悪い歌声なのに…

そんなふうに言ってもらえて、貴重なお時間を割いて聴いてもらえて…

本当にありがとうございます!」



@結衣

「プロフに書いてあった【う●こレベルの歌声】…って、涼ちゃんと笑い合ってたんですw

全然そんなことないのに〜ってw


オリジナル曲とかもありますか? もっと聴いてみたいです!」



@あーちん感謝

「わぁ〜…もったいないお言葉の数々ありがとうございます!!


作詞は自己満でやってるけど、作曲はポンコツでできなくて。笑

もし誰かにお願いできたら、そのときは聴いてもらえると嬉しいです♪」



@結衣

「もちろん!楽しみにしてます♪


お気に召すかはともかく、私が作曲できたらいいのに…私も作曲できずw もどかしいなぁ。。。


キューピッドあーーさんに感謝!」



@あーちん感謝

「ストレス発散のためだけに歌ってたのに、

まさか自分の知らないところで、こんなに素敵なカップルのキューピッドになってたなんて…嬉しい(泣)

むしろ、幸せのお裾分けもらえて感謝です!」



@結衣

「ほんとに…あーーさんがキューピッドです!

実は、あーーさんのポケカラに“付き合ったコメント”したの、私なんです!」



@あーちん感謝

「えっ!?あのコメントって、結衣さんだったんですか?!

ビックリ…!むっちゃ嬉しい……感動!!


結婚報告も本当にありがとうございました!」


「それでつい、結衣さんの過去投稿も見ちゃったんですけど、

私も牡牛座で、ウニも大大大好きです!

ヘビ花火いいですね♪ 私は勢いがあって、色合いが綺麗な手持ち花火が一番好きですw

なんか親近感♪」



@結衣

「わぁ…! 過去の投稿も見てくれたんだ…ありがとうございます(泣)

ウニも、ヘビ花火も、最高ですよねw

あーーさんは、手持ち花火が一番好きなんですね! 星座も同じで嬉しいです♪」



「牡牛座って、やっぱり食いしん坊なんだな……」

涼也はニヤリと笑った。


ほんの少しのやりとりが、絆を強めていく。

画面の向こうの“あーちん感謝”と“あーー”の世界が、また一歩近づいた。


結衣は、そっと画面を閉じ、今の幸せを噛みしめた。

再生回数7回の歌声に、そっと背中を押されて。

“聴き専”だった結衣が勇気を出して、ポケカラの「あーー」さんに残した、たった一言のコメント。

その一歩が、巡り巡って今に繋がっていました。


「おかげで付き合うことになりました❣️」

あの言葉に込めた想いは、第24話「“聴き専”だった私の、一歩目」に綴られています。


ほんの小さな勇気が、人生を変えることもある。

そんな奇跡のような繋がりを、改めて感じた回でした。


お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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