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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第1章 芝桜 ── 小さな一歩、密やかな好意
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第4話「初めての返信」

初めて交わした一言に、心がふわりとほどける。ほんの小さなやりとりが、二人を繋げていく――。

「僕も結衣さんと同じこと思いましたw」

「う●こレベルの歌声(あえて伏せ字)って自分で書いてあるけど、どう考えても違うでしょw」


……ちょっと笑ってしまった。

そして、少しだけ、ほっとした。


こんなやりとりができるなんて、思ってもみなかった。

あの歌声が、この人に繋げてくれたみたいで──

今はただ、嬉しい。


勇気を出して送った初めてのリプライ。キセキのような初めての返信。

声が繋いでくれたこの縁を、結衣は そっと大切にしたいと思った。


結衣の頬が、またじんわり熱くなる。


「笑ってくれたんだ……」


あの自己紹介文──

【う●こレベルの歌声(あえて伏せ字)なのに、聴いてくれてありがとう】──に対する、優しいツッコミ。


まさか返事がもらえるなんて思ってなかったのに、

こんなふうに“笑い”で繋がれるなんて。


(うそ……嬉しい……)


フォロワー20万人超えのインフルエンサー。

鋭くて面白くて、遠い存在だと思っていた。


でも今、画面の向こうのその人が、自分と同じことで笑ってくれた。


たった一言のやりとりだけど、

ほんの少し、近づけた気がした。


──そう、これは始まりなのかもしれない。


何も知らない相手。でも、確かに惹かれている。

それだけで今日は、少しだけいい日になる気がする。

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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