表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第6章 シャリンバイ ── 強く静かに寄り添う心
36/108

第36話「これからの二人」

旅の終わり、そして静かな夕暮れ。互いの気持ちを確かめ合いながら、結衣と涼也は少しずつ、これからの時間に想いを馳せていく。

車で結衣の家に到着し、二人は少し名残惜しそうに立ち止まった。外は すっかり夕暮れ時で、辺りが柔らかなオレンジ色に染まっていた。


そのとき結衣は、ふと車の中で思い出したことがあった。バッグの中を少し探りながら口を開く。

「実は、私、お土産買ってきたんだ。涼ちゃんに渡したくて」

そう言いながら、結衣は小さな袋を取り出し、涼也に渡した。


涼也は驚きながらその袋を開け、中からシンプルなデザインのネックレスが現れる。

「わぁ、ありがとう!素敵だね、結衣ちゃん」

結衣は照れくさそうに笑った。


そして、涼也が少し考えた後、ポケットから何かを取り出した。

「実は、俺もお土産を買ってきたんだ」

少し驚いたように目を丸くする結衣。それを受け取って袋を開けると、中には上品でシンプルな腕時計が入っていた。

「うわ、涼ちゃん、ありがとう!これ、すごく素敵!」

涼也は少し照れくさそうに笑いながら言った。

「お互いに、これからも大事に使おうね」


お土産を交換した後、二人は しばらく無言で静かな時間を過ごしていた。夕暮れ時の柔らかな空気が、二人の心をさらに近づけていくようだった。


「ねえ、涼ちゃん、これからどうなるんだろうね。私たち、もっと一緒に過ごすことになるんだよね?」

結衣が少し真剣な表情で言った。

涼也は、その言葉に答えるようにしっかりとした目で結衣を見つめた。

「うん、結衣ちゃん、これからもずっと一緒にいたいと思ってる。でも、急ぐことはないから、少しずつお互いに歩んでいこうね」


結衣は涼也の言葉に少し驚いたが、すぐに優しく微笑んだ。

「私も、急がずに少しずつ一緒に歩んでいけたら嬉しいな」


その後、結衣は家の玄関のドアを開ける準備をしながら、涼也を見つめて言った。

「またね、涼ちゃん。次に会うのが楽しみだよ」

涼也は結衣を見つめながら、手を振った。

「うん、楽しみにしてる。おやすみ、結衣ちゃん」


結衣が玄関の中へ入ると、涼也は少し寂しそうにその背中を見送りながら、心の中で誓った。

「これからもずっと一緒にいたい…」


そのまま涼也は車に乗り込み、家へと帰路についた。心の中では、結衣との未来を少しずつ描きながら――

お忙しい中、読んでいただき本当にありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ