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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第1章 芝桜 ── 小さな一歩、密やかな好意
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第3話「たった一言が嬉しくて」

癒しの歌声に惹かれ、思い切って想いを伝えた結衣。届いた返信は、思いがけないタイミングで――。

結衣は、スマホを手にしたまま、まだ心臓がどこか落ち着かないままだった。


思い切って送ったリプライのせいだ。


「私事ですが…

昨日偶然このアカウントにいきついて、プロフに貼られてたリンクから…

つい聴き入っちゃいましたw

(ポケカラ未登録なので再生回数には反映されてませんが…)

なんだか、癒されました。」


控えめな文面を選んだつもりだった。

変に思われたくなくて、「好き」や「感動した」なんて言葉も避けた。


涼也さんの投稿に、ついリプライを送ってしまった。

「私事ですが…昨日偶々このアカウントにいきついて、プロフにこのリンクが貼られてて、つい聴き入っちゃいましたw」

……後から思えば、よくそんなこと書けたなって、自分でもちょっと驚いたくらい。


未登録だからポケカラの再生回数には反映されないけど、あれから何度も聴いてしまっている。


突然、通知が鳴った。

画面に表示されたのは、見覚えのあるアイコンと、あの名前。


「……涼也さん」


まさかの、本人からの返信。

ほんの数秒、時が止まったようだった。


胸の奥が、じんわりと熱くなる。


──画面に浮かんだ、その言葉。

たったそれだけのことで、世界が少し変わるなんて──

ほんの数分前までは、思ってもみなかった。


お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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