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再生回数7回のラブストーリー  作者: 市善 彩華
第5章 ネモフィラ ── 君を見守っている
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第25話「占いなんて、信じたいとこだけ」

カフェの片隅、占いアプリをのぞきながら交わした小さな会話。

それは、信じる気持ちの始まりだったのかもしれません。


※ 作中に占いや性格診断の描写がありますが、占いや診断は物語を楽しむための要素です。特定の性格や考え方を決めつけるものではありませんので、どうぞ気軽にお読みください。

カフェの窓際で、涼也と結衣は ゆっくりとコーヒーを飲みながら、スマホを手に取っていた。


「ねぇ、占い見てみてよ」

結衣が笑顔で言うと、涼也は軽く頷いて画面を見つめた。


──牡牛座、今日の運勢 2位。

恋愛運:◎「素直な気持ちが届く一日」


「うわ、恋愛運いいんだ」

結衣は少し嬉しそうに言った。


「よし、俺も見てみる!」

涼也は自分のスマホを取り出し、占いアプリを開く。


──蠍座、恋愛運◎「心を開けば、距離が縮まる」


「おお、これもいいね」涼也が目を細めて笑う。


「ねぇ、相性も見てみよっか?」

結衣が提案すると、涼也は素直に頷いた。


画面を一緒に覗き込みながら、結衣が言った。


「蠍座と牡牛座、相性◎だって。『正反対だけど、深く繋がれる関係』だって」

「ほんとだ」

涼也は少し照れくさそうに笑いながら答えた。


「でもさ、ここに『離れられない』って書いてあるよ」

結衣が微笑みながら言うと、涼也も同じように笑った。


「それ、当たってるかもね。もう、離れられないし」

涼也は少し照れくさそうに言いながら、結衣を見つめた。


結衣は心の中で、ふっと温かい気持ちが広がる。

──男の人って占いとか興味ないと思ってたけど、涼ちゃんは優しいから、こうやって合わせてくれるんだな。素直に信じてみたくなる、こういう瞬間が幸せだな。


「まぁ、もし最悪なことが書いてあっても、笑って終わるだけだよね」

結衣がにっこりと笑うと、涼也も同じように笑った。


「うん、絶対に笑ってる」

「でも、今日は信じたい気分だよ」


結衣は静かにうなずき、涼也と並んで温かいコーヒーを飲みながら、二人の未来に思いを馳せた。

お忙しい中、読んでいただきありがとうございました!

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