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ただここに感謝を

作者: 時ノ宮怜

私は見る光の箱を

私は叫ぶ新たな誕生を

私は悩み、

私は謳う。

我が手を振るい、言葉を投げかけ祝福を注ぐ。

我が目に映る、貴女が愛されているのだと。


憧れよ。

疲弊も、老衰も、遺恨も、悔恨も、その絶望を憧れの灯にくべて瞳を輝かせる。

私が見て、私が聞き、私は知る、貴女に愛があることを。

休息に、

声を聞け、歌よ響け、遊びの中に喜びを視よ。私は知る、貴女にも光があることを


偽りはなく、

貴女に想いを、貴女に愛を、貴女のそのすべてにただ望外の感謝を。貴女がもたらす輝きを甘受する自分に戒めを。


罪過をここに、知ることをしなかった罰をこの悔いと共に打ち付けよ

永遠の花は、枯れることを知らぬ花はただ、摘み取られることで終わりを知るだろう。


一時の夢をここに、尊い全てをここに、

貴女をここに、私はおいていかれ、遥か彼方よりここを見る。


今もなお、燻る想いをここに

火種として詩を焼こう。


灰となり、煙となり、世界を旅して貴女に届くまで焼き続けよう。


始まりの感謝をくべよ、

その歌へ感謝をくべよ、

その声に感謝をくべよ、

その言葉に感謝をくべよ、

その生き様に感謝をくべよ、

その生命(いのち)に感謝をくべよ、


私はここに、たどり着いた丘で貴女の眠りを見届ける。

安息はここに、貴女を祝福の中で送り出すだろう。


先の見えない地平の丘で、貴女の物語を語って聞かせよう。

ただ、その結末に感謝を

何かが始まり、何かが終わる。

そのすべてにある事実だけが、残酷で

私にはもったいないほどの夢を見せる。

残酷な夢ほど幸せな物はなかった

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