ただここに感謝を
私は見る光の箱を
私は叫ぶ新たな誕生を
私は悩み、
私は謳う。
我が手を振るい、言葉を投げかけ祝福を注ぐ。
我が目に映る、貴女が愛されているのだと。
憧れよ。
疲弊も、老衰も、遺恨も、悔恨も、その絶望を憧れの灯にくべて瞳を輝かせる。
私が見て、私が聞き、私は知る、貴女に愛があることを。
休息に、
声を聞け、歌よ響け、遊びの中に喜びを視よ。私は知る、貴女にも光があることを
偽りはなく、
貴女に想いを、貴女に愛を、貴女のそのすべてにただ望外の感謝を。貴女がもたらす輝きを甘受する自分に戒めを。
罪過をここに、知ることをしなかった罰をこの悔いと共に打ち付けよ
永遠の花は、枯れることを知らぬ花はただ、摘み取られることで終わりを知るだろう。
一時の夢をここに、尊い全てをここに、
貴女をここに、私はおいていかれ、遥か彼方よりここを見る。
今もなお、燻る想いをここに
火種として詩を焼こう。
灰となり、煙となり、世界を旅して貴女に届くまで焼き続けよう。
始まりの感謝をくべよ、
その歌へ感謝をくべよ、
その声に感謝をくべよ、
その言葉に感謝をくべよ、
その生き様に感謝をくべよ、
その生命に感謝をくべよ、
私はここに、たどり着いた丘で貴女の眠りを見届ける。
安息はここに、貴女を祝福の中で送り出すだろう。
先の見えない地平の丘で、貴女の物語を語って聞かせよう。
ただ、その結末に感謝を
何かが始まり、何かが終わる。
そのすべてにある事実だけが、残酷で
私にはもったいないほどの夢を見せる。
残酷な夢ほど幸せな物はなかった