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始まり
「というわけで、異世界に旅立ってもらうことになりました!」
俺は羽鳥綴、高校一年生だ。
いきなり、変なところに飛ばされて自称・神様からお前は前の世界ではいなかったことになってるから異世界に行ってこいと言われたのだ。
ちなみに理由は「勇者を派遣したんだけど普通の勇者過ぎてつまらないから」だそうだ。
その勇者より先に魔王を倒したり勇者をボコすなど、とにかく勇者を絶望させろ。とか言われた。
「まあいいじゃない。親友も連れてきたし」
「いや、全然よくないだろ!」
神様の言った通りいきなり俺の親友、川風大地が現れた。
「というわけでスタートは宿からで、詳しくはそこに本とか置いとくからそれ読んで」
「質問。その世界の生き物は?」
と、大地がたずねた。
「この世界のは全部いるし、あとは魔獣とやらがいるわよ」
「んで、勇者を越すんだからそれなりに能力は期待していいんだよな」
「もちろんよ、それではいってらっしゃい」
と、いきなり穴が現れ、そこに落ちていった。