表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私にとっては

作者: 白萩アキラ

不幸ではないから、

感情はただ留まって、どこにも行かない

幸せ、かも、よく分かっていないから、

感情がいくら留まっても、溢れることはない


平日は快晴で、休日は雨雪が降った

ありふれた不運は、しかし不幸ではない

平日が休みで、日曜に会社に行く人には

もしかしたら幸運かも、幸せかは知らないけれど


 私の特技にもしも、

 こいつがもしも、少しでも興味をもって

 誰に強制されるでもなく、自分から手を伸ばしたなら

 絶対、私よりもずっと、こいつは高みへ行ったはず


不幸ではないけれど、

私は欲を持っていて、私一人で留まっている

幸せだったなら、良いのかもしれないけれど、

無関心なやつの視線の先を、私もまた知らないから


平日の朝に雪が積もっていて、休日の夜には凍っている

誰にとっても不運かもしれない、でも不幸でもない

溶けはじめの、踏み鳴らして溢れる感触を知っているから

幸運でもあるかもしれない、幸せとは、呼べるか分からないけれど

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ