私にとっては
不幸ではないから、
感情はただ留まって、どこにも行かない
幸せ、かも、よく分かっていないから、
感情がいくら留まっても、溢れることはない
平日は快晴で、休日は雨雪が降った
ありふれた不運は、しかし不幸ではない
平日が休みで、日曜に会社に行く人には
もしかしたら幸運かも、幸せかは知らないけれど
私の特技にもしも、
こいつがもしも、少しでも興味をもって
誰に強制されるでもなく、自分から手を伸ばしたなら
絶対、私よりもずっと、こいつは高みへ行ったはず
不幸ではないけれど、
私は欲を持っていて、私一人で留まっている
幸せだったなら、良いのかもしれないけれど、
無関心なやつの視線の先を、私もまた知らないから
平日の朝に雪が積もっていて、休日の夜には凍っている
誰にとっても不運かもしれない、でも不幸でもない
溶けはじめの、踏み鳴らして溢れる感触を知っているから
幸運でもあるかもしれない、幸せとは、呼べるか分からないけれど